央華封神・砕坤篇
第七回
吾を招く 深き蒼にて 眠るもの

 回を重ねて佳境に入ってるんだか何なんだか、な第七回。
……諸般の事情により、〔爆裂裏成功反動必中清徳値激減娘〕の救済シナリオは後回しになりました。
GM そういえば、成長判定は済ませたんだっけ?
凌稀 うん。最高技能値もないし、高低差も無いから、宿業ゼロ。
香瑠 うあーん、なんて羨ましいんだ凌稀ちゃん。こんちきしょーめ(泣)。
芭蓮 濁業値は一番低いんじゃないか?
GM 清徳値も低いから。
香瑠 これで濁業値稼いだら、死地に足を踏み入れるのと同義なんだけど(笑)。
GM 寿命減算の計算はいいね?
灰声 えーと、濁業値が10になったから、マイナス20年。外見年齢も順調に伸びてます(笑)。
芭蓮 止めないのか?

GM 次の冒険まで9ヶ月に設定してあるから、仙宝を取ってね。
香瑠 『禁術符』で終わり。
芭蓮 『金丹香』作ったぞ。使用回数は6回。
凌稀 素朴な疑問。『宝来々玉』って、壊れ物のときはどうなるのかな? ひとつひとつのパーツが帰ってくるのかな?
GM うー、あー?
灰声 粉々になっても帰ってくるなら、目潰しとかに使えるかな。
凌稀 使いどころが難しいね。
GM 思い出した。前回渡した仙宝、誰かメモってない?
 これまた未収録の回。2つの邑の間に戦争を起こし、濁業を重ねようとしていた邪仙を倒し、その手下たちが持っていた仙宝を回収したのでした。
 ……こら、強奪したとか言わない!(笑)
香瑠 あ、あった。『火弓』『風刃車』『蜈蜂袋』『斬金鋏』『甲衣』。
プレイヤー6(霊貴) 『斬金鋏』は霊貴が持って帰ったよ。
芭蓮 1回こっきりの『風刃車』は天転が。
香瑠 英玲おねーちゃんが『火弓』持ったら?
 独自仙宝、『火弓』。『火尖槍』と同じく、[2D+攻撃/受け]のダメージを与える飛び道具です。
芭蓮 ボスなら仙術抵抗の方が高いから、攻撃/受けを使わせた方が良い。
英玲 じゃあ『琴弦弓』は背中に行きますね。標準装備は『火弓』で。
GM 『甲衣』は体格4のみの限定品。
香瑠 はいはいはーい!
GM 着ると機敏がマイナス1。
香瑠 ……そんなのいらない。
GM じゃあこれはお蔵入り。師匠に預けておこう。

【一  『孫の顔を見てみよう』つあー】

GM それじゃ、始めよう。やばそうな仙宝の数々を師匠に預けに帰った、というのが前回のシナリオの幕。その後、戻って邑の復興に関わったかどうかは個人の自由だけど。……ということで、芭蓮君よ。
芭蓮 あ?
GM あれから、7年が過ぎたけど。
芭蓮 ああ!
全員 あ、孫の顔を見に……。
GM ということにみんなが思い立った、という所から始めようか。
芭蓮 えー! こっそり行けないのー!(笑)
 この面子で、そんな芸当ができるわけがない。
 (と、公言した自分の責任は棚上げにするGM)
香瑠 月華公主〜、お師さんのお菓子くださいな〜。(←理由を繕って遊びに来た)
芭蓮 僕は荷造りしてる、ってことで。
凌稀 くっついて行かなきゃ面白くないよね。そんなにたくさん荷物作って、何してるのー?
芭蓮 いや、あの、その、な、ちょっとしたお遣いだよ、お遣い(汗)。
香瑠 この荷物からはみ出してるお土産とか、お土産とかはなぁに?
芭蓮 やっぱり、孫にあげるものは用意しとかなきゃな、なんて(ぼそぼそ)。
香瑠 孫? 芭蓮おにーちゃんに孫がいたんだ。男の子、それとも女の子?
凌稀 どっちだろうねー。
芭蓮 実は、知らないから、やっぱ、見に行かないと……。どうしよう、いつの間にか部屋に入り込まれてるし。
灰声 こっちはどうしようか。
英玲 洞府に居てもいいんですけどね。
GM 最近、溟欣炎さんは考え事が多くって、遊んでも楽しくないよ。
灰声 散歩に出ます。てくてく。……おお、どこかから電波が! あの辺で何か催し物があるらしい。行ってみなければ(笑)。
香瑠 あ、灰声ばーちゃんだ。
凌稀 いらっしゃーい。
灰声 おやおや、みんなで何処へ行くんだい? 老い先短いばーちゃんに、良いものを見せておくれ。
香瑠 みんなで芭蓮おにーちゃんの孫の顔を見に行くの。
灰声 孫? 孫かぁ。よ、じいさん(嬉しそう)。
芭蓮 うおぉぉぉ、もーこんな生活いやだー! 山を駆け下りるぞ。
英玲 そんなところへ、鳩を呼んで乗騎代わりにした私が……。
芭蓮 ここにもいたー! 走ってみんなの前から姿を消そうと……。
英玲 そうは行かないよ。鳩さん、芭蓮さんを追い駆けてください。
香瑠 じゃあ乗騎に乗って。
凌稀 まあ、行き先はわかってるし。
灰声 あんなに急いで、みやげ物でも忘れたのかねえ。
芭蓮 (もくもくと歩いている)
香瑠 きっと恥ずかしいんだよ。だって「初孫」だし(笑)。
芭蓮 うぐっ!

GM ということで、道中は何事もなく、故郷の港町までたどり着いたよ。
芭蓮 すたすた。
GM 7年前に来たときに比べて人通りは増えてるし、港も賑わってるみたいだ。時期は春先。
芭蓮 良い季節だ……。
香瑠 (びしっ!)芭蓮おにーちゃんの故郷だねっ。
灰声 にぎやかになったねえ。ところで孫はいくつになったんだい、芭蓮?
芭蓮 なに! いつの間に到着したんだ! しかもまた囲まれてる!
灰声 みんな何気なく隣を歩いてるよ。
香瑠 さりげなく片手をがっしと掴んで。
芭蓮 うう、こいつらからは逃げられないのか。
凌稀 たぶん無理だろうね(笑)。
GM 一服盛るしか。
芭蓮 ……《睡眠香》! (ころころ)11だ!
GM うわ、本当にやりたがった!(爆笑)
香瑠 (ころころ)抵抗したよ。
芭蓮 ……いやじゃあ〜(泣)。
灰声 まあまあ、こんなところで遊んでいないで、早く孫の顔を見に行ったほうが良いんじゃないのかい?
芭蓮 (ぶつぶつ)力で振り解く手もあるな。
灰声 振り解いてもまた追い駆けるだけだし。
香瑠 芭蓮おにーちゃんの実家か消えてなくなるわけじゃないし。
芭蓮 ……わかった。ついて来るのは構わないけど、前回みたいにたからないでくれ。
香瑠 まあまあ、芭蓮おにーちゃん。押花あげるから。
芭蓮 そんなものでは誤魔化されんぞ。
英玲 その押花を娘さんやお孫さんに差し上げたらいかがです?
芭蓮 むう……。やっぱりいい。『封妖壺』に入ってたもんだし。
GM ああ、それで思い出した。『封妖壺』の中身、そろそろ書き出しておいて。 あまりに何でもかんでも出てくるからね。
香瑠 えー? もはや呪われたアイテムとして扱うとか。
GM 呪われてるから、といっても何でも許されるわけじゃないよ。
芭蓮 僕は曖酒家に向かう。ついて来るのは仕方ないでしょ。
凌稀 諦めたね。
GM えーと、町の中を歩いていくと、前に来たときよりも活気に溢れているのがわかる。ただ、ちょっとばかり元気すぎるかな。
香瑠 うわべばっかり賑やか?
GM 何と言うか、過激っぽい。
全員 過激?
GM 例えばさ、通りから出てきて、どん、と人とぶつかったらいきなり喧嘩になっちゃうような、そういうテンションの上がり方。
英玲 怖いなあ。
香瑠 芭蓮おにーちゃん。もともとこういう人たち?
芭蓮 うーん。
灰声 芭蓮も7年ぶりに来たんだから。
香瑠 だって、こないだ来た時はお船が出なくてしんとしてたでしょ。お船が出るようになったから、元通りの活気になったのかな、と。ほら、漁師町ってけっこう喧嘩っ早いでしょ。
GM 確かに、もともと喧嘩っ早いかもね。でも、いきなり喧嘩を繰り広げなきゃいかん訳じゃない。
芭蓮 なんかおかしいのかな。
灰声 まあまあ、こんな所で喧嘩に関わってる場合じゃないよ。
凌稀 早く孫の顔を見ないと。
芭蓮 うむ。それはそうだ。孫、孫♪

【二  芭蓮、二十一歳の祖父像】

GM ということでまたもお昼前ごろ、曖酒家に到着。稼ぎ時なのでけっこう賑わってるよ。
灰声 あらあら、繁盛してるじゃない。
芭蓮 むう、何と言って入ろうか。店の前でうろうろしながら考える。
香瑠 扉をぱーんと開けて、「こーんにーちはー」。
GM 「いらっしゃい」と出てきたのは、30代になった礼君だ。
香瑠 あ、変なおにいちゃんだ。
GM/礼 「だあっ! なんだ、この餓鬼?」
香瑠 あれ、覚えてない? 元海賊のおにいちゃん。
凌稀 ということで、ほれほれ。
GM/礼 「お、おとうさん!」
芭蓮 ……うーん、なんて言ったら良いんだろう。……や、礼か。久しぶりだな。いや、ちょっと孫の顔を見にだな、あのー、そのー、えー。
GM/礼 「そんなところにいないで、さあ中へ」
灰声 (すかさず)いやあ、どうもどうも。
GM 奥から現れるのは、30代になった秋蓮さんと、こちらは50代になった蓮花さんだ。
芭蓮 おお! ……と、時の経つのは早いなあ。
灰声 何言ってんだい、まだまだ若いじゃないか。
芭蓮 そりゃあんたに比べるとな。
GM 秋蓮さんは「おかえりなさい」と言って、すぐに奥へ引っ込んでしまう。蓮花さんも「おかえりなさいまし」と言った後、やっぱり奥に入ってしまう。
香瑠 厨房が忙しいのかな。
灰声 もしかしてさあ、嫌われてるんじゃない?
芭蓮 ぐはっ!
GM しばらくして秋蓮が、7歳くらいの女の子と、3歳くらいの男の子を連れて帰ってくる。
芭蓮 おお、ま、孫。(ふるふる)
香瑠 二人も!
GM 「ほら、あれがおじいちゃんだよ」と秋蓮が意味ありげに言うと、女の子はたたた、と走ってきて、「うわあ、すごいおじいちゃんだ」
芭蓮 すごいおじいちゃん!(笑) なんか、グサッときたぞ。
GM 小さい男の子も「じーちゃ、じーちゃ」と言って懐いてくる。
芭蓮 うぐ、やはり、爺ちゃんという響きはショック。嬉しいやら悲しいやら。
GM 秋蓮はその様を見て笑ってる。
灰声 (嬉しそうに)お・じ・い・ちゃん!
芭蓮 そうだよな、じいちゃんなんだよな。外見21なのにな。
香瑠 芭蓮おにーちゃんおじーちゃん?
芭蓮 そうだ。子供の名前を訊こうかな。
GM 女の子が姫蓮。男のほうが阿晃。
灰声 阿弥陀仏の「阿」ね。
全員 ええっ!?
芭蓮 少しずつ家計図ができている。うむ。
GM 姫蓮が芭蓮の裾を握って言うのに「お父さんが言ってたよ。おじいちゃんは年を取らないすごいおじいちゃんなんだって」
香瑠 そうなんだよ。おじいちゃんは実はサイボーグ……。
芭蓮 サイボーグじいちゃんですか(笑)。ちなみにどちら似?
GM どちらも全体的に秋蓮さん似かな。阿晃はまだよくわからないけどね。
灰声 あ、この眉とかおじいちゃんに似てない? (懸命にフォロー)
芭蓮 そうか。僕はおじいちゃん似だって言って欲しかったのか(笑)。
香瑠 目の色は礼おにーちゃん似だよね。
GM/礼 「そうですか。ありがとう」
芭蓮 ………………。
灰声 あ、阿晃くんの髪型、御祖父ちゃんに似てるような気がするし!
芭蓮 (にこにこ)うんうんと頷いていよう。それから二人の孫を抱き上げて、「お、おじいちゃんだよ」と言ってみよう。
灰声 ぎ、ぎこちないなあ。
GM 阿晃くんも大喜びだ。顔を引っ張ったりして遊んでる。
芭蓮 されるがままになってよう。
香瑠 すごい、芭蓮おにーちゃんが厨房に入らずに孫と遊んでる。
GM/姫蓮 「おじいちゃんは何でも料理できる、すごいおじいちゃんなんだよね」
芭蓮 そうだぞ。礼に料理を教えたのもわしだからな。
全員 わし?!
GM/姫蓮 「すごいねー。でもおじいちゃん、年寄りじゃないね」
芭蓮 うーん、これでもおばあちゃんより3つ年上なんだぞ。
GM/姫蓮 「むう〜?」てなところで、せっかく来てくれたんだし、礼君がみんなに料理を振舞おう。
芭蓮 (机を叩いて)チャーハン。孫を膝に乗せてご機嫌で、「ほれ、持って来いや」。
香瑠 婿いびりだ……。
GM (ころころ)うわ、低い。ぎりぎり合格点の味だ。
芭蓮 ほう。ちゃんと修行しておったのかなあ。こんこん(レンゲで皿を叩く)。
GM/礼 「は、はい、それはもう」
香瑠 芭蓮おにーちゃんが婿いびりしてる間は礼おにーちゃんが働けないから、わたしが代わりにウエイトレスしてあげよう。
全員 ……。
灰声 ……あ、いや、止めないよ、別に。
GM ごめん。秋蓮さんも疑わしげな目で見てしまった(笑)。
香瑠 だってだって、前もただでご飯食べてたんだし。香瑠ね、洞府でお師さんのお手伝いしてるから、慣れてるよ。
GM 怒られるのにな(笑)。
芭蓮 しかたないな。じゃあおじいちゃんがご飯を作ってあげよう。
GM/姫蓮 「わーい、おじいちゃんのご飯だー」
芭蓮 礼。お前も来い。料理の基礎をみっちりと叩き込みなおしてやる。
GM 蓮花さんが「ほどほどにしてくださいね」
芭蓮 ああ、わかってる。わかってる。
香瑠 すげー態度が違う。
GM ちなみに蓮花さん。さっきとは多少装いが違う。具体的には、ちょっと化粧じていたりする。
灰声 いやあ、可愛らしいじゃないか。
香瑠 素敵な奥さんじゃん。この果報者め。
芭蓮 それじゃあ料理を作ろうか。良い目よ出ろ! (ころころ。出目を見た瞬間に迷うことなく)ひっくり返そう。20。……どうしたんだ? 何でみんな笑うんだ?
灰声 じいちゃんの威信がかかってるからねえ(笑)。
GM 反動は「不完全」。微妙だなあ。
芭蓮 達成値10くらいの料理ってことか。火加減間違えたかなあ?
GM 姫蓮が手伝ってくれたんだよ。「じいちゃん、入れてあげるね」って、がばがば(笑)。
芭蓮 おお〜、ありがとうよ。見ろ、礼。このように入れるのだぞ。
GM/礼 「……斬新な料理法ですね、お父さん」
凌稀 なんて甘甘(笑)。
香瑠 あ、芭蓮おにーちゃん、贔屓だ。わたしがそんなことしたら怒るくせに。
芭蓮 (冷たい視線)
灰声 どうでも良いから、腹が減ったよ。それを食わせてくれないかな。孫とじいちゃんの超合作を(笑)。
芭蓮 (素で)あ? この中途半端なチャーハンを? (慌てて戻って)よしよし、みんなに振舞おう。
香瑠 芭蓮おにーちゃん、今日変だよ?
灰声 (もぐもぐ)そうねえ、味からも窺い知れるわ(笑)。
英玲 (もくもく)
芭蓮 ふふふ、姫蓮に切らせた具材はどうだ!
香瑠 (もぐもぐ)……この繊細な切り方は芭蓮おにーちゃんだろうけど、こっちのごっついのは……。
GM あんた小姑かい!(笑)

【三  媽祖と海難と異国の果実】

GM 昼食も済んだ。芭蓮は一日ここから動く気がなさそうだ。
芭蓮 うん。
灰声 ここに泊めて貰う訳にはいかなさそうだから、また宿を取ろうか?
香瑠 こないだみたく、隣の宿。
GM 晩御飯は礼が作ってくれるそうだから、食べにおいでってさ。
灰声 おお、食べに来よう。
香瑠 今の状況だと、礼くんのほうがましかも。
芭蓮 当然だな。自分でもどうかと思っている(笑)。
GM じゃあ宿の手配も滞りなく済んだ。
灰声 街に出てみようか。七年前に比べて活気も出てきたみたいだし。
香瑠 そうだね、なんか新しいものありそうだし。
灰声 英玲と凌稀は? 婆ちゃんは何も買ってあげられないけど。
凌稀 海に向かって「海ー!」って叫びたい気分なので(笑)。
英玲 わたしも港に行ってみようかと。
灰声 そうかい。それじゃあ、香瑠と市に行ってくるよ。
GM そうそう、ネズミは隠しておけよ。礼に見つかったら一撃だからね。
英玲 あわわ、懐に入れておきます。
凌稀 リボンでも巻いておいたら?

GM では港。たくさんの船が停泊しています。隅っこでは壊れた船が修理中だったり、銛を積んだ漁船が整備中だったりしてます。
凌稀 てったてった寄ってみる。この船なんで壊れたのー?
GM 「おう、この船ね。こないだ、沖でひっくり返っちゃったの」
凌稀 ひっくり返った。なんで?
GM 「こっちが聞きたいくらい。時化でもないのに、いきなりひっくり返ったらしい。櫓も流されちゃってさあ、大変だったんだよ」
英玲 その銛は何をするためのものですか?
GM 「ああ、これね。鮫を取るの」
英玲凌稀 鮫……。
GM 「そうだぞ、鮫だぞ。お前ら、鮫見たことあるか?」
英玲 いいえー、山育ちなもので……。
香瑠 こないだ見たじゃん、鮫人。
凌稀 鮫って言えるのかなあ。あれ。
GM 中途半端サメ(笑)。「いやあ、最近、海難が多くてねえ。鮫だと思うけど、大きな魚に襲われた、って話もあるし、ふつうの網だけじゃなくてこんな銛も積んどかないと危ないのさ」
凌稀 どのくらいやられてるの?
GM 「海難事故は月に10くらい。その中で3、4が魚に襲われてる」
凌稀 それは多いと見るべきなのかな。
GM 「媽祖さまのご利益もないのかね」
凌稀 ひどーい、そんなこと。
GM 「でも死人は多くないからなあ。やっぱ、媽祖様のご利益かな」
香瑠 それ、ご利益あるの、ないの?
灰声 微妙な感じだね。
GM 「ほら、数年前に海賊騒ぎがあったでしょ」
凌稀 うん、聞いたことあるねー(しらじら)。
GM 「あれ以来、この港も平和になったの。異国の船も来るようになって交易とかやってたんだけど、海難が増えてからはそれもだめになってさ」
香瑠 それで喧嘩っぱやいのか。
凌稀 面白くないわけだ。
GM 面白くないわけよ。水揚げも減った感があるし。
凌稀 大変ですねえ。頑張ってください。
GM 「おう」
凌稀 うーん、媽祖様のところに行っちゃおうかな。……行っちゃうよ。
英玲 乗せてー(泣)。

GM 市のほう。こないだ来た時よりも賑わってる。見たこともない珍しい代物もあったりする。
灰声 なんだろうねえ、これは。
香瑠 見たことない怪しい置物だねえ。
GM そんな置物とか、長細くて黄色い実とか。
全員 (ひそひそ)バナナだ……。
灰声 これを持って帰って、芭蓮に料理してもらおう。
香瑠 ぽん。おじちゃんこれくださーい。
灰声 随分変わった実だねえ。どこで仕入れてきたんだい?
GM 「ああ、それはね……」以下略。
灰声 なるほどねえ。ここも随分栄えてきたねえ。
GM 「まあねえ。でも最近、海難事故が……」以下略。
灰声 はいはい(笑)。ところで、この実は甘いのかい? 辛いのかい?
GM 「それはね、黄色くなってから食べると甘いよ」
凌稀 青いうちはおいしくない。
灰声 このままぱくりと?
GM 「皮は……やめたほうが良いと思う。こないだ皮ごと食ってひっくり返った奴がいるから」
香瑠 ねえねえ、この赤い実は何?(トマトらしい)
灰声 なんだか桃に似てるねえ。
GM 「それはそのままでも、輪切りでも良い。桃みたいな種はないんだ」
灰声 おお、種のぶんまで実がある。素晴らしい!(笑)。
香瑠 じゃあいろいろと食材買って。
灰声 とっとと宿に帰って。
灰声香瑠 芭蓮(おにーちゃん)に料理してもらおう!
芭蓮 え? これで料理作れって?
灰声香瑠 こくり。
芭蓮 僕、トマトはまるかじりで、バナナは皮むいてそのまま食うのが好きなんだけど(笑)。
灰声 これ! すごいんだよ、中に種がないんだって。
芭蓮 (溜息ついて)知ってます……。
香瑠 こっちの実は黄色くなってから食べるんだって。どうやって黄色くなるのかなあ。
芭蓮 (溜息)
灰声 甘いというのだから、菓子にしてもらいたいね。で、真の料理人なら、皮も何かの料理に!
香瑠 なんか勿体無いよねー。
GM ちなみに皮食うと、トリップしちゃうっていう話だから、試さないほうが良いと思うよ。
灰声 え? 芭蓮もそれ知ってるのかな?
芭蓮 たぶん知ってる。《薬調知》使えばわかることだし。

GM では、媽祖廟にある島にたどり着いたよ。道中、見つからない努力をしたかどうかはわからないけど。
凌稀 人の目は気にしなーい。
GM んで、媽祖廟。相変わらずの構えで、神前にワカメだの昆布だのがやっぱり山積みになってる。
凌稀 なんか、相変わらず……。媽祖様〜。
GM この人だけは何年経っても変わらない、奥から現れたのは奇麗に着飾った天上聖母様だ。「おお、これはいつぞやの。過日は世話になった」
凌稀 お久しぶりです。で、今回は何が起こったのですか。
GM/媽祖 「じつはな、南の海で海難が増えておる。天然の時化であるならば私の領分であるが、どうもそうではないらしい」
凌稀 まあ、そうでしょうね。
GM/媽祖 「そうでなければ私の沽券に関わる!(笑) 海に投げ出された者は極力助けておるのだが……」
凌稀 大きな魚のようなものに襲われた、という話を聞いたんですが、その辺りの海にそういうものが住んでいたりしますか?
GM/媽祖 「ふむ。あそこは潮の出入りが激しいので、遠洋から烏賊や鮫などがよく現れる」
香瑠 白い鯨とか。
灰声 おじいさんの出番?
香瑠 幸い、大きな銛もあることだし。
GM/媽祖 (ヘミングウェイか?)「近海には鮫人の集落もある。さすがに鮫人たちはそのようなことはしないと思うが」
凌稀 そういえば、こないだの鮫人、どうなりました?
GM/媽祖 「覚えておったか。奴は、あのあと、行方不明になった」
凌稀 逆恨みとかだったら嫌ですね。
GM/媽祖 「邪仙の手先になっておったというので、竜宮に掛け合って辞めてもらったのだが」
凌稀 リストラ!?
GM/媽祖 「集落にも戻らなかったらしい。それ以降の消息は不明じゃ」
凌稀 不明か……。落ちる所まで落ちてなければ良いですね。
GM/媽祖 「おお、気になることといえば、二つばかり思い出したぞ」
凌稀 はあ。
GM/媽祖 「過日の件で、海上を飛び回っておった陰気の輩がおったが……」つまり王長生のことね「昨今もときどき、そのような陰気の輩が現れておる」
英玲 陰の気が現れるのは、どのあたりでしょう。
GM/媽祖 「この海一帯じゃ。飛び回っておるという風で、特に何をするというわけでもないのだが」
香瑠 まさかアンデッド?
芭蓮 王長生がまた!
GM/媽祖 いや、同じかどうかはわからないけどね。「それから、そなたに面影がよく似た者が……」
凌稀 きゃー!
GM/媽祖 「……ここへ訪れたことがある」
凌稀 そ、そうですか。
GM/媽祖 「『この海の南には何があるか?』と問われたので『海より向こうには別の海がある』と答えてやったが、満足していない風で帰っていった。20歳くらいの青年の様相であった」
凌稀 はあ。
 夜。
 港組が媽祖の情報を公開。明朝、海上視察に出ようという話になりました。
 そんな頃、夜なべで効果永続の《獣避丹》《虫避丹》を作っていた芭蓮は、蓮花から、曖文隆が三年前に亡くなった事を聞かされます。
 そして蓮花も「私が死んで、生まれ変わるまでくらいは、待っていてくださいますね」と微笑みながら言うのでした。
 只人ならざる身にはいつか訪れる悲しみであります。

【四  鮫人がやって来た朝】

GM では次の日の朝だ。
香瑠 朝といえば朝粥かな。
灰声 そうだねえ。幸い、隣が優しい知人の料理屋ということで。
芭蓮 礼に任せるよ。
GM ではみんなで仲良く朝ご飯。で、食べてると、表のほうがなにやら騒がしいよ。表を走り過ぎて行く音がばたばた。
香瑠 ぴくん。何かあったのかにゃー。レンゲと器を持って表に出てみる。
GM 曖酒家の前を、男たちがばたばたと走っていく。「港で出たらしいぜ」
香瑠 ねえねえねえねえ、何があったの? てふてふてふてふてふ。
凌稀 食べながら走ってるんだ。
GM 「ああ、港でな、鮫が出たらしいんだ」
香瑠 へー、鮫ー。わくわくわくわく。走って行きまふ。
芭蓮 蓮花を誘って墓参りに行ってくる。日常生活を送るほうが大事なので、敢えて知らない振りを。
灰声 邪魔してもアレなんで、鮫でも見に行きますか。
凌稀 せめて食べてから行きたいな。
英玲 私は食べてます。
灰声 じゃあ、食べてから行きます。
GM では港だ。人だかりがしている。船の上からも眺めている人がいたりして、その視線の中心には、波間に頭を出した鮫の姿が。
香瑠 鮫がよく見える位置まで行ってから、器の中身を啜る(笑)。
GM 鮫はぐるぐる回遊しながら、頭を出したり引っ込めたり。
香瑠 ねえ、鮫さーん。何か言いたいことがあるのー?
GM 鮫はちらりと君のほうを見た気がした。でも、じゃばじゃば。
香瑠 にょ?
GM そのうちに、「やっぱやっちゃうべきかなあ」ということで、銛を取り出して来る人もいる。
英玲 早く着かないかなあ。(飯食ってたろ?)
香瑠 あれが例えば鮫人さんだったらお話できるよね。ねー、鮫さーん。ほんとにただの鮫さーん?
GM ちら。じゃばじゃば。ところで、おじちゃんは狙ってるよ。
香瑠 おじちゃん、ダメ。
GM 「狙ってますよー、狙ってます……え、何が?」
香瑠 待って待って。何か言いたいことがあるみたい。
GM 「鮫が?!」
香瑠 うん。
GM 「何を?」
香瑠 いろいろ。
GM 「例えば?」
香瑠 人生について(笑)。
GM 「人生についてぇ? 鮫が?」
香瑠 おじちゃん、鮫だからって馬鹿にしちゃいけないんだぞ。
GM 「馬鹿にしてないよ。港の周りにいちゃ危ないから獲っちゃおうと」
香瑠 例えばこの鮫さんが……群れからはぐれてリストラされて……って言う可能性もあるじゃん?
芭蓮 ない。(きっぱり)
凌稀 リストラじゃない、懲戒免職。(さっぱり)
香瑠 もしかしたら、健気に自分の帰りを待ってくれる親兄弟や家族とか奥さんとか孫とかいるかもしれないし……、お話できるかも?
GM 「じゃあ、してみろよ」
香瑠 うん。……言いたいことがあるなら言ってごらんよ。
GM ちら。じゃばじゃば。
香瑠 わたし、泳げないしなあ。誰も船出してくれそうにないし、こんな浅瀬でうろうろしてたら、お腹が傷だらけになるし。船の上から鮫さんに、「ねえねえ鮫さん、なんか言いたいことがあるのー?」
GM ちら。じゃばじゃば。
香瑠 ……どうして鮫さんって止まらないのかなあ。
GM 「やっていいか? やっていいんだな!」
 ちなみに申し上げておきますと、鮫人は人語を喋ることができません。会話するには、長嘯術の《魚音》がどうしても必要になります。
 つまり、曖酒家で悠々とご飯を食べている英玲でなければ意思疎通ができない、と……。
 他に手立てが無いのは分かりますが、4回も同じ言動をリピートされると、正直辛いです(笑)。
 音速で英玲を捕まえてくるとか、とか、とかっ!
灰声 そろそろ追いついていいかな。
GM (埒が明かんし)いいだろう。では、港には人だかり。船の上には銛を構えた人と、その側に見覚えのあるがきんちょがいる。
凌稀 鮫ってあれかなー。
灰声 まあ、大きなフカヒレ!(笑)
英玲 香瑠ちゃーん。そんなところで何やってるのー?
香瑠 ねーねー、英玲おねーちゃん。この鮫さん、なんか言いたいことがあるみたいなんだけど、お話してくれないのー。わかるー?
英玲 はい。……獣かなあ、魚かなあ。
芭蓮 魚だよ。
英玲 では、《魚音》使いまーす。鮫さん、鮫さん。何か言いたいことがあるんでしょうか?
GM/鮫人 「仙人を探している」
灰声 選り取りみどり(笑)。
英玲 仙人を探して何をしようと?
GM/鮫人 「僕達は困っている。助けが必要だ」
英玲 タッチ。
灰声 タッチ。
凌稀 鮫人の集落があるって言ってたからなあ。
英玲 あなたは鮫人でしょうか?
GM/鮫人 「そうだ」
灰声 何を困っているのか聞いてみて。
英玲 あなたは何を困っていて、仙人に何をしてほしいのでしょう?
GM/鮫人 「僕たちの集落の側に、陵魚が住み着いて人間と僕たちを苦しめている。それを止めたい」
灰声 リョウギョとは何ぞや?
GM 陵魚と言いますのは! ……簡単に言うと、手足のある人面魚。だからシーマンとはちょっと違う。で、けっこう性格悪い。
凌稀 シーマンじゃん。
芭蓮 シーマンか。
灰声 シーマンだな。
GM いいけどねー。人を脅かしたり、漁の邪魔をしているのは、その陵魚たちの仕業だ。
芭蓮 シーマンがいっぱいか。
灰声 怖っ!
凌稀 まあ、増えるらしいし。
灰声 メスがいるってのも怖いよね。
英玲 それで、その人たちを追い払うことを頼みたいと。
GM/鮫人 「そうだ」
香瑠 どうやって海底で退治するの?
英玲 水に潜って追い払え、ということでしょうか?
GM/鮫人 「仙人は長く息を止めていられると聞く」
香瑠 天命数ぶんだけね。
芭蓮 僕たち一般人とほとんど変わらないような……。
GM 天命数2で3、4分。天命数3で30分。
芭蓮香瑠 ふつうじゃん、僕(わたし)たち!(笑)
香瑠 漁師の素潜り7分間とかの方がすごいし。
GM それを過ぎると1D点ずつダメージを受けて、蓄積すると、溺死。
香瑠 ごめん、数分で死ぬ。
芭蓮 僕も。
凌稀 戦えてせいぜい30分。
灰声 すごく嫌じゃない? ひとりずつぷかぁ、って浮いていくのって(笑)。
芭蓮 蒼玉が水中で動けるけど。
灰声 海水でも大丈夫なの?
GM 短時間なら大丈夫だろうけど、カエル1匹じゃあ……。
香瑠 ねえねえ、水中で呼吸できるようになる丹、なんてないよね。
芭蓮 ない。五遁水行にならそういう術があると思うけど。
英玲 我々、仙人なのですが、せいぜい潜っていられて30分くらいしか……。
香瑠 英玲おねーちゃん、わたし達、仙人じゃなくて道士だから30分しか持たないの(笑)。
GM/鮫人 「私が少し水行の術を使えるから、水中呼吸と、水中での会話ができるようにしてあげよう」
凌稀 それは嬉しい。
香瑠 何しろ息を止めてる間、仙術使えないもん。
芭蓮 僕は口訣要らないから大丈夫。
香瑠 うあっ、こんちきしょーめ。
灰声 それで、芭蓮が墓参りから帰るのを待ったほうがいいのかい?
香瑠 芭蓮おにーちゃんは連れて行くべきだと思う。いろんな意味で。
芭蓮 墓参りの最中なのに(ぶつぶつ)。
灰声 じゃあ、この場はひとまず去ってもらって、また夕方にでも人知れずこの場所で会いましょう。
凌稀 この場所でなくても他の場所でも。
灰声 どこが良いかな? 媽祖さんの所かな。じゃあ、夕方に媽祖さんのところで。あ、でも、夜の対決って避けたほうが良いのかな?
芭蓮 何なら《暗視丹》使ってやるよ。
英玲 ここは漁師さんが狙っていたりして危険なので、一時、沖のほうへ引いていただいて、夕方くらいに「ふま」さんのところで。
GM/鮫人 「ふま」じゃない、「媽祖」。7年前と同じ間違いを犯すな(笑)。「わかった、僕も友達を一人連れてくる。夕方に、媽祖さまの所、でお会いしよう」じゃばじゃばじゃば、と鮫は沖へ帰っていった。

芭蓮 墓参りから帰ってきたよ。
凌稀 拉致るぞー。
芭蓮 (気の抜けた声で)うわー、さらわれたー。れんかー、たすけてくれー。
香瑠 蓮花のおばちゃん、芭蓮おにーちゃんちょっと借りるね。
GM/蓮花 「は、はあ」
芭蓮 ツレテイカナイデクレー、カゾクノダンランガー。
香瑠 芭蓮おにーちゃん、そんな棒読み台詞で(笑)。
芭蓮 だってどうせ事件なんだろ? 事件が解決してからでも家族の団欒できるんだから。
灰声 まあ、かくかくしかじか、そういうことで。
芭蓮 簡単に言えば、潜るんだね。何年ぶりかなあ、泳ぐの。
GM 現役退いて40年か(笑)。
凌稀 そういう記憶は忘れないよ。ただ、覚えてるとおりに体が動くかどうかが問題で。

【五  海底調査隊、出発】

GM では、約束の時間まで時を進めよう。現在地は媽祖廟の島。
灰声 廟までは来れないだろうから、海岸で待ってる。
香瑠 木の枝拾って、紐くくりつけて、垂らす。
凌稀 なぜ?
GM いま、鮫人の姿は見当たらないよ。
灰声 もう少し待ちましょう。
GM しばらくすると、沖のほうに、ぽっかりぽっかりと浮き沈みする、2つの影が。
凌稀 連れて来るって行ってたからねえ。
灰声 あれかな?
芭蓮 待ちましょう。
GM ぽっかりぽっかり。
灰声 来ないの?
香瑠 仕方ないなあ。仙鳥に乗って行ってみる。
芭蓮 『飛来椅』。
凌稀 当然。
灰声 『風火輪』。
英玲 あう……。
凌稀 乗せるから(笑)。
芭蓮 大きな魚を呼んで乗るんだ!
灰声 ちょっとトリトン?
GM では、昼間の鮫人と同じなんだろう、という鮫人と、もうひとりの鮫人が待っている。
灰声 またよろしくお願いしまーす。
英玲 では、《魚音》使います。
GM/鮫人 「約束を守ってくれて感謝。これからその近くまで案内する。ただし、陵魚の集落の側まで。陵魚に見つかったら、鮫人のほうが弱いので」
芭蓮 ふんふん。
GM/鮫人 「よく海上に出てくる陵魚もいるし、陵魚の集落に近づけばたくさん遭遇すると思うが、僕たちには戦う力がないので、戦闘は任せる」
香瑠 もしかして鮫人さんって弱い? 海の王者って風評は嘘?
GM (いつできたんだ、そんなもん)鮫は他の魚なんか及びもつかないくらい強いけど、鮫人っていう鱗類は、他にもっと強い鱗類が山のようにおるので、下っ端。
香瑠 鮫人さん、かわいそう。なでなで。
GM ……鮫肌だ(笑)。
香瑠 剣とか磨くのによさそう。わさびとかも。
芭蓮 いいねえ。ところで、天転は連れて行くの?
GM 連れて行かないほうが良いんじゃないかな?
灰声 濡れちゃうからねえ。でも、それを言ったら人間も同じでない?
GM ややこしいので、人間は着衣のまま泳いでも平気、としておこう。水中呼吸の仙術とか掛けるんだしね。
芭蓮 じゃあ天転は置いていこう。
GM ああ、ちなみに仙鳥も不可ね。水中では飛べないし。
香瑠 はう。
GM 『飛来椅』、『風火輪』は速度半減。効果はそのまま。それから水中でのペナルティをまとめて言っておくと、火行仙術系のダメージはすべてマイナス3。『火尖槍』のダメージも含む。それから火行仙術で固定の難易度がある場合は、プラス3のこと。長嘯術は楽器演奏ができない。ふつうの術は歌に切り替えれば良いけど、仙宝の場合は注意してね。
芭蓮 《雷獣怪戦叫》はいいのか?
香瑠 か、感電しない?
GM 仙術だから、的を絞れると解釈。ただし絞らないと拡散するから全体攻撃仙術、なんてことにはならない。それから巫蠱の香薬は、膏薬と同じ扱い。
芭蓮 おう。『金丹』しか作ってないから大丈夫だろう。みんな持ってるし。

GM ということで、海といえば再びトランプだ。念のために切って。
芭蓮 (しゃかしゃか)で、1枚抜いて、また戻して、それを当てるんだな。
GM そんな器用な芸当できまへん(笑)。ということで、またもこれをめくりながら深海を目指すのだ。
芭蓮 今回は順繰りにめくろう。
GM 鮫人は1匹が先導、もう1匹はみんなの後ろをついていく。みんなの順番も決めておいて。
芭蓮 (びしっと指さして)前衛!
灰声 はーい。
芭蓮 中曲は……どっちかな?
英玲 あ、芭蓮さん乗せてくださーい。
芭蓮 へ、僕のほう?
英玲 凌稀ちゃんのほうに香瑠ちゃんが乗るらしいので。
凌稀 どっちの椅子が前か、ってことだね。
芭蓮 じゃあ、こっちの椅子が後ろ。凌稀のほうが真ん中。
GM 了解。ちなみに海の中は暗いけど。
芭蓮 《暗視丹》を配ろう。ついでに自分は《広視丹》を飲んでおく。これで後ろから来られても平気。

【六  海老は美味いか手強いか】

灰声 先に行くから、あたしが引くね。(すっ)クローバの10。
GM 潜ってる最中。前方から物陰が3つ。
香瑠 なになに? 見てみるよ。
GM ではお待ちかねの「しーまん」と、青い殻の巨大な海老が2匹。
凌稀 海老かあ。
香瑠 あの海老、食べれるのかな?
灰声 大きさは?
GM 1丈半(5メートル)くらいかな。南洋青海老といって、実も旨く、殻はいろんな仙宝の材料になるらしい。
凌稀 普段、何食ってるのかな?
香瑠 だって体長5メートルだよ?
灰声 料理人の腕が鳴る?
芭蓮 大味なんじゃないのか。
香瑠 だってあの海老2匹だけで、港は凄い盛り上がると思うよ。
灰声 どうせだからこのまま茹でちゃう?
凌稀 おお、塩味。
GM 陵魚は君たちの姿を認めると、人間の顔でぱくぱく。
灰声 おおー。通訳。
芭蓮 さあ、シーマンと喋って。ぶっきらぼうに何か答えてくれるから。
灰声 「俺はしらねえな」とか(笑)。
英玲 《魚音》なのかな? まず聞いてみよう。
GM/陵魚 「うわ、何で鮫人が人を連れてやがるんダ!」
英玲 何で海老がいるの!
全員 海だから。(びしっ)
GM/陵魚 相手は人間だし、強気に行こう。「宝物を置いて行ケー」
灰声 喋りかけたりはできないかなー?
GM もう手遅れなんじゃないかなー(笑)。ということで、恐怖判定。高いほうでまとめてやろう。陵魚の恐怖値は6。難易度10の意志判定で(ころころ)目標値は19。
全員 (ころころ)
芭蓮 十宝は失敗。どうもここに来ると、十宝になるな。
英玲灰声 目がないんですけど……。
香瑠 えへへへへ。
凌稀 あれ? (ひとりだけ成功)
GM じゃあ1D+6点の精神値ダメージ。
灰声 あたし6振ったら確実に昏倒するんだけど。(ころころ)いやぁ!(笑)
GM 「一瞬の放心。直後の判定は自動失敗」だそうな。
香瑠 ばーちゃん、大丈夫だよ。わたしももうちょっと(笑)。
芭蓮 で、ターンはじめだからまた1点ダメージを受ける、と。
GM そゆこと。陵魚は(ころころ)11で行動する。
芭蓮 へい。(ころころ)3。

―1ターン表―

GM んでは、シーマンから。……おお、前衛だ。海老ぱーんち!
灰声 おやぁ? はーひふーへほー(笑)。
GM 12点のダメージ。ついでに香瑠もぱーんち。12。
凌稀 二竜剣で割り込み。(ころころ)中途半端だけど。13。
GM では海老2匹目。海老ぱーんち。
灰声 今度は避けて良いんだよね。(ころころ)
芭蓮 ひっくり返そう!
灰声 そうしよう。反動は3ゾロだよ。
GM 「1ポイント仙骨が低下」
芭蓮 あ。それだと仙骨が6から5になる。
GM すると技能値修正が1になる。仙骨のそれが変わると……仙術行使仙術抵抗が1ずつ下がる。
灰声 仙術行使が5、仙術抵抗が4になって、技能値合計が2下がる……(泣)。
芭蓮 (心底意外そうに)いやあ、びっくりだねー。…………ダメージ受けてたほうが良かったかな?
GM 残りの手で凌稀にぱーんち。
凌稀 (ころころ)裏っ!(笑) 反動は4。
GM 「転倒」? なんか、海の中で海老がもつれてるんですけど。
凌稀 今がちゃーんす!(笑)
GM では陵魚。《以水行為流刃 切》を芭蓮に。
芭蓮 ほい失敗。ダメージ11点、頂きました。

―1ターン裏―

灰声 シーマン狙います。《以火行為爆炎 滅》!
GM ひぃぃ! ……ぽん! 《以水行克火行 消》
香瑠 ああっ!
灰声 (ころころ)19。
GM ふん! (ころころ)むりむりむり。
灰声 じゃあ改めて。(ころころ)15。
GM それなら(ころころ)んぎょー! まだ生きてるー。
芭蓮 灰声さんに回復液を(ころころ)10点。自分は《怪力丹》飲む。
香瑠 シーマンは術で、海老はパンチか。《禁鰭則不能泳》! (ころころ)やっちゃった。裏にして15。
GM はい、裏反動(笑)。
香瑠 (ころころ)3!
GM 「術の効果は解除不能」。
香瑠 (びくっ!)よ、よかった、濁業食らわない術で(汗)。
凌稀 禁呪ってこわーい。
香瑠 そうすると、海流に流されていく、ってことかな?
灰声 かわいそう。
英玲 では、シーマンに火弓。(ころころ)12。
GM 受ける。(ころころ)ぱしっ。
凌稀 えーとね、行使値6の《護法一撃》が残ってたから、使い切る。
GM 残ってたんだ。(ころころ)目標値は15だけど?
凌稀 どうしろと? (ころころ)裏にして16。
GM えーと、反動は……。うわーい、「不完全」だー。攻撃/受け5じゃー。
凌稀 海老に、(ころころ)12。
GM (ころころ)がっきょん。

―2ターン表―

GM こっちだね。
芭蓮 うん。で、こっちの精神値ダメージ。
英玲 はーい、ゼロになりました。「短時間の精神異常」です。
GM ぶらぼー! 70%の精神値を回復させた後、「二重人格」。2つ目の人格は「偏執狂」。……なんだろ?
凌稀 (ぼそり)海老が食べたい……。
GM それ採用(笑)。
英玲 するとわたしは、毎ターンごとに判定して、入れ替わったら海老しか狙わないと?
GM 頑張ってね。じゃあ、灰声に海老パンチ。(ころころ)14。
灰声 (ころころ)足りなかった。裏にするのはやめときます。
GM ほい、10点。んで、左手で香瑠にぱんち。
香瑠 乗騎に乗ってるから、1ゾロでも……ほら、避けた。
GM んぎぃ! 2匹目、灰声に海老パンチ。
芭蓮 はい、割り込みます。(ころころ)裏にしない。
GM ほい、11点。んで左手でやっぱりぱんち。
凌稀 (ころころ)かっきん。
GM うむう。何かないかな? 何とかならないかな? 
灰声 ないない。
GM おのれー、英玲に《以水行為流刃 切》だ。
英玲 (ころころ)あらら、ダメ。
GM えい、14点。
 ごめん、またやった。陵魚はさっき割り込んだよなー。

―2ターン裏―

芭蓮 自分はどうにでもなるから、灰声を回復。(ころころ)はう、9点。
凌稀 海老に自前で攻撃。(ころころ)命中。
GM 殻で1点分のダメージを弾いた。
凌稀 ついでに二竜剣。(ころころ)
GM 実はね、回避0なんだ。(ころころ)ダメージ頂いておきましょう。
香瑠 1匹目の海老に《禁鰭則不能泳》。(ころころ)まいっか、12。
GM ぱきん。
英玲 うう。
GM 凌稀の攻撃で弱っている今なら……。
芭蓮 火弓でこんがりと……。
香瑠 塩味がおいしそうだよねー……。
英玲 いきます。(ころころ)16。ダメージは10。
GM じゅぅっ! ダメージは7点、と。まだ生きてるよ。
英玲 えびー、えびー、食い頃〜(笑)。
灰声 《以火行為炎嵐 焼》行きます。(ころころ)15、14、20。
GM 陵魚ダメ、海老ダメ、もっとダメ(笑)。
灰声 11点、7点、9点。
GM ああっ! 海老2匹目、やっぱり燃えた。
英玲 えーびー!

―3ターン表―

英玲 (ころころ)あ、入れ替わった。どうして私は火弓を? 陵魚と話をするんじゃなかったの?(笑)
GM せっかく1匹焼けたのにな。1匹残った海老、帰ろう。さいならー。
灰声 背中を丸めてしゅしゅしゅーっと。
GM で、陵魚も帰……。
全員 れない(笑)。
GM はうあ! いや待て。海老に掴ませてそのまま一緒に帰れば!
芭蓮 じゃあ命令して、掴ませて、終わりだね。
GM はう……。

―3ターン裏―

香瑠 いまだ、海老さんも泳げなくしちゃおう。
芭蓮 それなら掴めなくしてしまえ。
香瑠 そだね(笑)。《禁手則不能持》の符!
GM のわー!
灰声 これ永続とかだったら可哀相だよ。
香瑠 そのときはわたしも濁業くらい続けるから。
GM (ころころ)うわ、あかん。えい、今度は陵魚が抱きつけば良いんだ。手はある(笑)。
芭蓮 蒼玉で回復しておいて、海老に攻撃! (ころころ)ざっくり。
GM あいてっ!
凌稀 二竜剣。(にやり)
GM 回避0なんだよー(泣)。
凌稀 連続攻撃ー。
GM ええい、平目でどこまで行けるか……あ、死んだ(笑)。

【七  人面魚と語ろう】

芭蓮 さあ、降伏勧告。
英玲 なんて言おう?
凌稀 君は完全に包囲されている。
香瑠 君には弁護士を呼ぶ権利がある。
灰声 国のお母さんは泣いてるぞ。
芭蓮 抵抗したら殺す。(きっぱり)
英玲 ええと。
芭蓮 さあ、そう伝えるんだ!
英玲 ……この人が抵抗すると殺す、って言ってます。
GM 《命水行遁 移》も使えないだろうしなあ。じゃあ、捕虜一名。シーマンを捕まえました。どうしますか? @餌を与える、A話しかける(笑)。
灰声 尋問したいです。どうして人に危害を加えるの?
英玲 どうしてあなたは人間に危害を加えるのですか?
GM/陵魚 答えて曰く。「クソ人間のことなど知ったことカー」
芭蓮 伝えてくれ。言葉遣いに気をつけろ、コラ(笑)。
英玲 言葉遣いに気をつけろ、だそうです。ということで、同じ質問。
GM うーん。どうして、と言われると困る。なにしろ、自分たちが最高の種族だと信じてるから、人間の船を沈めて宝物を奪ったとしても彼らの良心はちっとも痛まないし。
芭蓮 最近になって襲い始めたのは何故?
英玲 通訳。
GM/陵魚 「それは言えーン」
灰声 ふうーん、言えないんだー。(にこにこ)
芭蓮 鱗を一枚ずつ剥いでやろう。料理料理。(にこにこ)
GM/陵魚 「ウ、上からの命令ダ」
灰声 偉いのがいるんだ。
香瑠 やっぱり立派なデコとか。
GM だからシーマンじゃないって。
灰声 この海域でこういうことをさせなきゃいいんだよね。
芭蓮 ということは、ボスのところまで行って談判すればいいんだな。逆にこっちがずたぼろにされそうな気がするけど。
香瑠 ねえねえ、どうして鮫人さんにもイヤガラセするの?
GM/陵魚 「鮫人なんてよわっちい種族、どうなったって良いじゃン?」
香瑠 ジャイアンがのび太くん苛めてるみたい。
芭蓮 少しずつおびき出して倒して、数が少なくなったところで交渉に当たるというのはどうだろう?
灰声 お前たちの数はどのくらいいるのだ?
GM/陵魚 「20」
芭蓮 楽勝だな。
灰声 えー、そうかなー。
英玲 その人たちは君たちと同じように単独行動を取っているのかな?
GM/陵魚 「んなわけないじゃン」
灰声 君は相当強いんだね。
GM/陵魚 「そりゃあネ。海老を使わせたら俺の右に出る奴はいないネ」
全員 へえー(笑)。
凌稀 上からの命令、ということになると。
芭蓮 その上を叩くか、懲らしめるか、説得するか。
凌稀 陰気の件もあるし。
灰声 そっか。そのお偉いさんが陰気の正体かもしれないし。そういえば、君のお兄さんも出てこないねー。
凌稀 そうだね(笑)。
灰声 きみのところのボスは凄いわけ?
GM/陵魚 「うん、ちょっと偉イ」
香瑠 で、どこかへよく出かけたりして帰ってきたら偉そう?
GM/陵魚 「よく誰かに会いに行くヨ」
香瑠 ほら。
灰声 それは若い男の人間だったり?
凌稀 (笑)
GM/陵魚 「しらなイ。でモ、我ら誇り高い陵魚が人間と対等に話なんかできるわけないじゃないカ、はつはつはつ」
香瑠 じゃあ君が今してるのは?
GM/陵魚 「……脅されたんでスー、助けてくださイー」
芭蓮 ふむ、20匹全部を相手にするのは面倒だなあ。
灰声 半分くらいになったら逃げ出してくれないかな。
香瑠 このシーマンを群れの真ん中に縛り付けて置くってのは?
GM 見せしめですか?
芭蓮 それか、アジトの近くに縛り付けておいて、「たすけてー」って言わせて、出てきた奴を少しずつ叩いて、1人残ったボスをみんなで倒す。
全員 おおー、ぱちぱちぱち。
灰声 彼を捕虜にして、和平の話し合いにいくというのは?
芭蓮 うーん、斥候に出てるようなこんなチンピラは人質として役に立たない。
GM じゃあ連れて行く?
芭蓮 それだと邪魔になるから、鮫人のひとりに任せよう。
GM ふむ。……じゃあ、後ろのほうの鮫人が預かろう。「どうすればいい?」
芭蓮 鮫人たちが訊きたいことを聞き出せば良いし。
GM/鮫人 「じゃあ、群れにつれて帰ろう」ごぼごぼ。
芭蓮 とりあえず、生命値を回復させておいて。
全員 ほーい。
  ということで、金丹をむさぼる道士たち。
香瑠 うりゃ。クローバの11。
GM ほいよ。では、物陰が3つ。シーマンが1匹。鮫が1匹。
香瑠 ? 鮫人、裏切ったな。
GM ぷるぷるぷる(笑)。手足はついてない、ノーマル鮫。
芭蓮 ということは操られてるのか。操り返せないかな。
GM 取り敢えず先制権を決めよう。(ころころ)3だ。
芭蓮 (ころころ)9だ。はい、精神値ダメージ。
香瑠 ほうしーん。直後の判定自動失敗ー。
 この戦闘はあっさり終了。英玲が機転を利かせて、《散魚群唱》で陵魚の率いていた鮫を追い返すと、灰声の《炎嵐》(ダメージマイナス3)が陵魚の妨害仙術を突き破って炸裂。火傷を負わされた陵魚は、根性無く撤退。
芭蓮 逃げるのか? もしかして、よわっちい?

【八  香瑠、泡沫に消えかける(笑)】

灰声 あたしたちが向かってるのはばれちゃったみたいだし、行きますか。
香瑠 ぺろん。絵札ー。
GM ほい、じゃばじゃばと物陰がふたーつ。
英玲 さっきのとは違うんだね。
GM うん、ちがう。今度は鮫人が2人だ。
灰声 あらあら。
香瑠 連れてる鮫人を見て、疑惑の目。騙したの?
GM ぷるぷるぷる。では鮫人が近づいてきて、ごぼごぼごぼ(笑)。
芭蓮 魚同士で話してくれたまえ。
GM ごぼごぼごぼごぼ、ごぼー、ごぼーぼ。
英玲 取り敢えず中継します。
GM/鮫人たち 残念ながら途中から。「そうかお互いに大変だな」「頑張れよ」「じゃあ俺たちは偵察に戻るよ」「ああ」じゃばじゃば。
英玲 何を話してたんですか?
GM/鮫人 「鮫人の集落から、陵魚の偵察に来た者です。時候の挨拶などしてみました」
灰声 時候の挨拶か(笑)。
GM さて、次に参りましょうか。
芭蓮 お。(引いたのは数字札)
灰声 新展開の予感。
GM ごぼごぼごぼと進んだ。次(笑)。
香瑠 新展開の予感(笑)。(ハートの2)
GM ごぼごぼごぼ。はい。
英玲 (すっ)5。
GM ごぼごぼごぼ。はい。
灰声 遠いなあ(笑)。(すっ)ハートのキング。
GM はいよ。後方から影が3つ。今度は陵魚が2体、鮫が1体。
芭蓮 む、増えた。
GM さっきの鮫を捕まえて戻ってきたんだろう。ほれ、先制権は5じゃ。
芭蓮 (ころころ)3。
香瑠 英玲おねーちゃん、また追い返してね。

―1ターン表―

GM はいよ、精神値ダメージ。
灰声 あ、そろそろ危ないかも。
GM おりゃー、鮫は芭蓮に噛み付くじゃ。(ころころ)11。
芭蓮 そりゃまた根性がありますなあ。(ころころ)1ゾロ? 
香瑠 ねえ、孫の顔見て仙人やめたいとか思ってる?
芭蓮 うーん、ただの人間に戻ってる(笑)。
GM はい、ダメージ12点ね。かぷ。で、陵魚は香瑠に《以水行為流刃 切》。(ころころ)13。凌稀にも同じ術を。こっちは12。
凌稀 (ころころ)ふふふ。
香瑠 (ころころ)あ、かまん。
GM あれ、食らってる? (ころころ)13点のダメージ。
香瑠 ……。
GM 仙術ダメージだから仙衣は……どしたの?
香瑠 死んじゃった……。
英玲 えーっ!
芭蓮 しゅぱっ、ぷかぁ〜。
灰声 あ、浮かんでった(笑)。
凌稀 どうしよう、浮かんでいくのを捕まえてたほうが良いのかな?
香瑠 ふよふよーん(笑)。
 うーん、オープンだから誤魔化しようもないし。……かように『央華封神』は死に易いゲームである、という良い例でした、ということで(笑)。

―1ターン裏―

芭蓮 蒼玉で全快ー。で、噛み付いてくれた鮫に攻撃……。
英玲 あ、先に試したほうが良いと思うので。《散魚群唱》(ころころ)15。
GM (ころころ)あ、18だ。抵抗した。
芭蓮 では宣言どおり。えいやー、13。
GM (ころころ)ありゃりゃ。
芭蓮 11点。連続、3点。連続、5点。連続、あ、1ゾロ。
GM それは流石に避ける。
凌稀 陵魚に攻撃。(ころころ)あ。
GM (ころころ)避けられん。連続攻撃は避けたよ。
灰声 えーと、シーマンの焦げてるほう。行使値9の《以火行為熱獄 焦》。
GM 割り込ませておくべきだなあ。(ころころ)14。
灰声 (ころころ)あ。
GM どうします? 裏にしたら出ますけど。
 またやったな。割り込みの目標値は裏にできないんだよーんだ。
灰声 裏にして反動は特になし。改めて(ころころ)16。
GM それはダメだ。さあ来い。
灰声 えーと、[1Dダメージ/全列]、ってのは?
GM まずふつうにダメージを決める。で、それを残りダメージブロックの一番多い所から削る。で、残りの列をすべて、はじめの列の残りブロック数に揃える。……いやあ、痛いなあ(泣)。
凌稀 そこで二竜剣が待っている。自分の斬った方へ。(ころころ)
GM (ころころ)ひらり。

―2ターン表―

GM やばいムードではあるが、咬もう。(ころころ)16。
芭蓮 そりゃだめだ。
GM 9点。連続……できるのかな? 連続、咬む(笑)。
芭蓮 (ころころ)そりゃ避けた。
GM 焦がされたほうの陵魚は帰ろう。もう1匹は相変わらず、凌稀に《以水行為流刃 切》。(ころころ)ごめん、聞くな。
凌稀 (ころころ)ふふん(笑)。
 三度めともなると手馴れたもの。2ターン裏に、再び英玲の《散魚群唱》が決まって、鮫が撤退。残った陵魚は凌稀の自分連続攻撃&『二竜剣』で昇天。
 しかし……根性無い生き物だけに、打たれ弱いな(笑)。

GM では陵魚がお亡くなり。陵魚と一緒に香瑠もお亡くなり。
香瑠 ……たゆたゆ?
灰声 あんまり遠くへ漂っていかないように。
英玲 ど、どうしましょう?
芭蓮 取り敢えず流れていくのは困るから、海草で縛っておく。ぷかぷか浮かせておいたら、いずれ魚が卵を産みつけるだろう。
香瑠 ちょっと待てぇ〜!!(笑)
英玲 だってー。
芭蓮 しょうがないなあ、『師匠の一筆』で生き返らせるか。
英玲 誰か一筆持ってますか?
灰声凌稀 はーい、持ってます。
香瑠 わたしの一筆、使っていいよ。
GM 問題は、赤岳芳主が来てくれて、生き返らせられる?
英玲 生き返らせられるのは、うちと凌稀ちゃんと、芭蓮さんのところ。
凌稀 では、うちの師匠を。
GM どうやって来るのかな。まあいいか、息止めてられるし。
灰声 それだと口が利けないから、怒られずにすむね。もしくは腹話術(笑)。
GM その辺は器用な人だから、水中呼吸の仙術とか持ってるかも。
凌稀 どうかなあ。もともとは長嘯のお師匠でいらっしゃるんだもん。
GM そうか。じゃあ、長嘯術で空気の幕を作りながら。きらきらきらー。「どしたの、どしたの?」
凌稀 えーとね、仲間のこの子がね……。
GM/為友女仙 「まあ凄い、おいしそうな海老!」
凌稀 海老?
灰声 焼いてある奴が確か2匹……。
香瑠 ……うん、あったよね……。
GM/為友女仙 「くれるのくれるの? ね?」
凌稀 どうぞ。
GM/為友女仙 「ほんとー、ありがとうー。じゃあね」
凌稀 じゃなくて、この子(笑)。
GM/為友女仙 「あ、じゃあ海老ももらったし、ついでに」
香瑠 わたしは海老のついで……(泣)。
凌稀 こっちの魚はどうですか?
GM/為友女仙 「……顔がついてるから、やだ」
凌稀 じゃあ、珍しい魚の標本として。
GM/為友女仙 「そうねー」てことで、いろいろ回収してお帰りになったよ。
香瑠 ……海に来ると、必ず死んでるような気がする(笑)。
芭蓮 生き残る確率上げたい?
香瑠 う、うん。
芭蓮 体はどうなっても良い?
香瑠 ……え?
GM 何する気だ?
芭蓮 いや、《広視丹》を飲ませようかと。回避が上がるけど、魅力はマイナス4。いる?
香瑠 えっと……。
凌稀 いらない(きっぱり)。

【九  宝と人面魚と白い悪魔】

芭蓮 生き返ったことだし、進もうか。(すっ)6だよ。
GM 潜って行きまして、そろそろ海底だ。海底には隆起した岩が林立している。変わった地形だ。
GM 鮫人が「たぶんこのあたりだ」と言う。
香瑠 深海にある珍しい植物を採取。
GM 海綿しかないと思うけど。で、けっこう暗いぞ。
灰声 《以火行為灯 光》を使います。
GM ほいよ。では、その光に照らし出されたのは、岩陰でこそこそと夜逃げの荷物をまとめる陵魚の姿だ。
香瑠 ねえ、あれ。
芭蓮 見えるのは何匹?
GM 6匹。奥にはもっといそうだ。
香瑠 何してんのかな?
芭蓮 ではまず降伏勧告を。
英玲 降伏するのかな? 
灰声 お前たちは完全に包囲されている。
凌稀 逃げても無駄だ。
芭蓮 助けて欲しくば料理勝負をしろー。
全員 なんでだー!
芭蓮 今の僕なら勝てるかもしれないぞー。
GM 訳のわからん慰め方をするな(笑)。
香瑠 君たちに黙秘権はなーい。
芭蓮 悪人に人権はなーい。
英玲 いちおう、お話をしてみましょうか。
GM なんて?
芭蓮 だから降伏勧告を。
英玲 君たちは完全に?
GM だからあ! 早くしないと荷物まとめて逃げ出すぞ。
凌稀 せめて「来たぞ」くらいは言ってやらないと。
灰声 荷を捨てて、降伏しなさい。
芭蓮 そのお宝を置いて行け。
凌稀 それじゃ、海賊だよ。
香瑠 芭蓮にーちゃん、全然引退してないよ(笑)。
英玲 そこの人たち。
GM は?
英玲 荷物を捨てて……(外野があれこれ言うのがおかしくて続かない)。
GM はあ。「嫌だ」交渉は決裂しました。
  そりゃ、きちんと喋らなきゃ。
灰声 決裂したんだ。で、逃げるの、向かってくるの?
GM 奥のほうでは動きがあるみたい。で、姿の見えていた5匹がこちらに向かってくる。ごぼごぼと言っている。
芭蓮 ごぼごぼ言い返そう。
英玲 通訳。
GM/陵魚 「鮫人メ、われわれを売ったナ」
香瑠 売った? ほほう、三度鮫人に疑惑の目。
GM ふるふるふる。
灰声 鮫人と手を組んでいたのか、って訊いて。
GM/陵魚 「ハ、鮫人なんかと組んで良いことがあるものカ」
灰声 じゃあ、何? 少なくとも同じ鱗類だと思ってたのに、ってこと?
香瑠 散々にいびっておいて、今更それはないでしょ。
GM では、後ろのほうで、「荷物をまとめろ、逃げ出すぞ」と言う声が。
灰声 それは無駄だー、って叫んでおやり。
英玲 それは捨てて、……無駄だー!
GM は?
芭蓮 それは捨てて無駄だ?
灰声 拾うからね(笑)。
英玲 ちがった(笑)。そんなことをしても無駄だー。
GM 「ふふン、貴様らはこれでも食らエ」と偉そうな陵魚が言うと、岩陰から、大きくて、白いシルエットが……。
芭蓮 どぅーれ?
香瑠 もしかしてそれって……。
灰声 巨鯨?
凌稀 焼きイカ?
芭蓮 巨大ジュゴン?
GM 巨大な烏賊だ。
芭蓮 なんだ。
GM なんだって言ったな!
芭蓮 だっておいしくなさそうなんだもん。
凌稀 大味だよね。
灰声 でもさ、あれなら何百人前料理でギネスに挑戦! できるよ。
芭蓮 いらん、絶対にまずい。あくまで料理はおいしい食材で!
GM いいけどさ。取り敢えず全長10メートルだって。
英玲 でかいなあ。

―1ターン表―

GM ということで烏賊が襲い掛かってくる。おお、恐怖判定だ。(ころころ)目標値は15。
凌稀芭蓮灰声&香瑠 おっけー。
英玲 失敗。精神値は0。「一瞬の放心」だって。
GM ということで、先制権。(ころころ)4。
灰声 こっちは……うわ。
芭蓮 2だ!
GM 勝った(笑)。
芭蓮 こっちでは僕が振らないほうが良いと思うんだけどなあ。
香瑠 やっぱり故郷じゃダメなの?
GM 取り敢えず精神値ダメージを受けて。並びは?
芭蓮 話しかけてたから、僕たちが前。灰声さんが真ん中。凌稀たちが後ろ。
GM ほい。さて問題。烏賊の脚は何本あるでしょう?
灰声 (きっぱり)3本です!
芭蓮 ここは希望的観測で、1本という方向で。
GM 10本だよ。うち2本はレーダーなので、残り8本ということで。
芭蓮 心なしか数本がちょちょ切れて7本か8本くらいにならないでしょうかのう?
凌稀 歴戦の烏賊とか。
GM んじゃまあ、四回攻撃ということで。1回目。灰声に16。芭蓮に15。英玲に16。香瑠に20。
灰声芭蓮 避けたー。
英玲 そんなの、目がないよ。
香瑠 へ? 《禁足則不能傷》! あー、また死ぬのかなあ。(ころころ)13。
GM ごめんよ、6ゾロ。
凌稀 じゃあ二竜剣で割り込み……でも20なんか出ない。
芭蓮 しょうがない、嫌だけど、体で受けよう。僕が受けたほうがましだ。
GM では、英玲に11点。芭蓮にも11点。
芭蓮 ばしこん。ああ痛い。
香瑠 ごめんね芭蓮おにーちゃん。
GM 陵魚たちは荷物をまとめてすたこらさっさ。

―1ターン裏―

芭蓮 まず蒼玉で全快。(ころころ)あーきびしい。
灰声 《以火行為熱獄 焦》で行きます。(ころころ)16。
GM (ころころ)抵抗できてませんね。ダメージください。
灰声 えーと、9+3マイナス3で9。
GM はいな。ああ痛い。表面が焦げた感じ。
灰声 (明らかに芭蓮を向いて)誰か醤油持ってない?
芭蓮 水の中なんだが。
英玲 《誘雷怪戦叫》! (ころころ)裏にして17。
GM (ころころ)反動は?
英玲 「解除不能」だけど、効果時間ない術だし。ダメージは13点。
GM おおう。
凌稀 自前攻撃。(ころころ)
GM 先に振ってごめん。15。
凌稀 ……出ませんでした。

―2ターン表―

GM 精神値ダメージ。
芭蓮 蒼玉は0。精神異常は「自動失敗」。
GM ほいさ。では烏賊、もう少し時間を稼ごう。4回攻撃を敢行します!
 ばこばこばこばこ!
英玲 今度は避けた。
灰声 おお、裏にしてダメージ半分。
芭蓮 えーと、ダメージを受けて、さらに庇う。なんか烏賊に弄られてる(笑)。
香瑠 うう、ごめんよう、芭蓮おにーちゃん。生きてる?
芭蓮 生きてるよ。最大は18あるんだし。でも、この次は凌稀が割り込んでね。
凌稀 う、うん。
GM 陵魚のほうはすたこらさっさと遁走してしまいました。

―2ターン裏―

芭蓮 蒼玉が自動失敗だから、何もできない。自分は割り込んだからおしまい。
灰声 《以火行為爆炎 滅》。これもあと1回なんだけど。(ころころ)17。
GM (ころころ)すんません、ダメージください。
灰声 寂しいなあ、13点。
GM ぶすぶす。
香瑠 英玲おねーちゃんに貰った《五行誘唱》の府で、土行を呼ぶ。(ころころ)15。
GM ああ痛い。
英玲 もう一回。《誘雷怪戦叫》(ころころ)17。
GM 抵抗さえすれば、(ころころ)ぶっ!
英玲 (ころころ)ああっ、また13。
GM ふふふふふ。
凌稀 『護法一撃符』。(ころころ)発動成功。(ころころ)う。
GM (ころころ)ぱし。
凌稀 二竜剣。(ころころ)16。
GM ぱし。

―3ターン表―

GM では、ダメージも溜まったことだし。烏賊、逃亡!
芭蓮 墨吐きながらか。
GM ぶほー。まっくらだまっくらだまっくらだ!
芭蓮 ぬう、《暗視丹》でも見えないか。
 実はこの烏賊、かなり仙術抵抗 が低かったのですね。その代わり攻撃/受けはとても高い、という按配で。
 仙術攻撃だけを集中して食らってたら、ほんとに焼き烏賊になってたかもしれないです(笑)。
 ということで、大烏賊、撃破!

【十  蒼く眠る秘密】

GM ということで烏賊も逃げ出した。
芭蓮 その間に金丹でも飲んでおこう。
英玲 私も回復。烏賊はもう届きませんか?
GM 遠くにシルエットが見えるから、追い駆けることはできるよ。
灰声 烏賊はどう見てもラスボスじゃないだろう?
香瑠 どちらかと言えば用心棒。
灰声 取り敢えず、周囲を確認。人影とか、魚影とか。
GM さっきはぐれていた鮫人が合流したくらいで、後は見当たらない。もう陵魚は逃げた後だ。ぼろぼろと溜め込んだものを落としながら。
凌稀 じゃあ追えるんだ。
GM うん。烏賊が逃げた方向と一緒だし。
芭蓮 @追い駆ける、A探索、B悩む。
凌稀 探索して、シーマンの生態を知る、とか。ちょっと楽しそうだし。
香瑠 軽く探索して追い駆ける?
GM どんな感じだ、それは?(笑) 
灰声 じゃあ追い駆けましょうか。
GM はい。ごぼごぼと追い駆けていると、海底の突起のひとつに、何かが乗っているのがわかる。
香瑠 ほえ?
GM 生き物っぽい。
灰声 どんな感じの? 大きさは?
GM 人より少し大きい。
香瑠 白くてぬめっとした、9年前に舟の上で見たようなそんな物体?
GM (な、なんだそりゃ?)普通海の中にはいないんじゃないかな、っていう、虎の体に爺さんの顔をした……。
香瑠 開明獣?
芭蓮 水の中に?
灰声 よっぽど人面の溜まりやすい場所なんだね。人面パラダイス?(笑)
GM そ、それはこっちも設定したくない(汗)。
香瑠 お話はできるよね。開明獣のおじちゃーん?
GM そちらを見る。
灰声 ここで何してるんですか?
GM/開明獣 「知識を守っている」
香瑠 ねー、開明獣のおじちゃーん? ご兄弟がどこぞの山の……。
芭蓮 そんな無駄な質問はいい(笑)。
香瑠 何の知識を守っているのですか?
GM/開明獣 「それは資格を持つ者にしか教えられない。また、この先にも、資格ある者しか進めない」
灰声 シーマンは資格があるのかしら?
GM あっちはもっと向こうへ行っちゃったからね。それに海底じゃなくて海中だし。彼の守るテリトリーに入るんであれば、資格が必要だよ、ってこと。
香瑠 資格、って何? べつに刺す客じゃないから(笑)。
GM/開明獣 はいはい。「それは、我の問いに答えるか、我と刃を交えるか、何れかによって示されよう」
凌稀 交えたくはないなあ。
灰声 じゃあ、問いに答えます。
芭蓮 ……僕は乱暴者なのか? 一瞬、殴ってでも通ろうかと思った(笑)。
GM/開明獣 「では、問う。『天に黒い人が並ぶ。地に黒い人が並ぶ。中空には黒い太陽。太陽にはすべてが宿る』

全員 ……。
香瑠 ……くー。
芭蓮 うーむ。
凌稀 ……黒い太陽? すべて……。
灰声 なんだろう? (かきかき)
芭蓮 うはははは、なんだ、その絵は(笑)。
GM かわいいなあ。
芭蓮 きっとこれに似た図形に違いない!
灰声 いやあ、なにかの図形ができると思ったのよ。
  悩むこと暫し。
香瑠 ……ぬぬう、いっそ殴ったほうが……(笑)。
芭蓮 よし、殴ろう!(笑)
灰声 悩めるものに、何か救いのお言葉を。
GM/開明獣 「今の問いに答えることが適わぬならば、今ひとつの問いに答えることで、資格と為そう」
香瑠 ど、どきどき。両方聞いてどっちか答えられたら、ってことで。
灰声 いいんじゃない? 今のは答えられなかったんだから。
GM/開明獣 「では問う。『仲の悪い兄弟で、何時も片方にしか会えない。もし一緒にいる時は、兄は真っ赤に怒る。弟は静かに消える』
灰声&香瑠 (ぱちぱちぱちぱち)よかった。わかるような問題で、本当に良かった(嬉)。
灰声 はいっ! って、答えるのは一回だけだよね?
香瑠 合ってたら尻尾を振ってくれるんだよね?
GM はいはいはい(笑)。
灰声 えーと、太陽と月。
GM よろしい!
灰声 うわーい。……ちなみに、訊きたいんですけど、さっきの黒い人はなんですか?
GM/開明獣 「『目』である」
 おわかりいただけますでしょうか。「人」というのが、睫毛のことなのですね。「黒い太陽」は、無論、瞳です
灰声 あ、なるほどねー。そうだよねー。じゃあ、この絵、近かったじゃん(笑)。
GM 絵を描いたときに「わかったかな」って思ったんだけど。
芭蓮 そうか、ゴマ団子じゃなかったのか(笑)。

GM/開明獣 「汝らは資格を持つ者である。我が護りし知識の一端を知るがよい」ということで、開明獣が岩から降りると、その岩から奥に向かって一筋の道が現れる。「この道を辿れば、知識を得るであろう」
香瑠 麻雀牌を取り出しておこう。
GM はいよ。鮫人はここでお留守番しておくね。
香瑠 あ、開明獣のおじちゃん、押し花あげるね。
GM/開明獣 「また、ありがとう」
香瑠凌稀 また?
GM まあ、いろいろあってね。開明獣は何も言わないよ。
芭蓮 早く行こう。
GM 道を辿っていくと、件の岩が環状に並ぶ場所に行き着く。その感情の内側には岩はなく、かわりに、海底に青白く浮かぶ陣の姿が。
香瑠 これは完成されてて、もう動かない?
GM うん、これはまだ生きている。一番最初のセッションで香瑠と凌稀だけは、例の陣の形を覚えてたので、これが件の陣と同じものであると確信できる。
凌稀 同じもの?
芭蓮 うむ、初めて見る陣だ。
灰声 はて、どこかで見たかねえ。年寄りは物覚えが悪くて……。
香瑠 ではおもむろに麻雀牌で写し取ってみる。
GM うむ、牌の表面に陣の姿が写し取れたぞ。
香瑠 それから『声送袋』を取り出してね、ナマズのおじちゃーん?
GM/瓢鯰大仙 「……ん? なんや?」
香瑠 ねー、ここにも陣があるよ。
GM/瓢鯰大仙 「おう、ほんまか!」
香瑠 麻雀牌に写し取ったんだけど。
GM にゅん、と次元の歪から手が出てくる(笑)。
香瑠 この陣、どうしよう?
GM/瓢鯰大仙 「まあ、陣は動かすことできんしなあ。取り敢えず牌だけもろうて、研究してみるわ」
香瑠 これ、ほっといていいの?
灰声 取り敢えず、あたしたちは先を急ぐんだけど。
芭蓮 ナマズのおっちゃんに任せます。
GM/瓢鯰大仙 「あー、せやな。空間を歪めて隠しておこか」
芭蓮 じゃあ、僕達は烏賊を追いましょう。
GM/瓢鯰大仙 「ちょっと準備が要るから、後でやっとくわ」で、追うのね?
灰声 うん、追うよね?
GM 鮫人は置いて行くの?
灰声 あー、戻ろうか、一応。
GM では戻ってまいりました。では、元の場所。鮫人が2匹います。
芭蓮 さあ、烏賊を追うぞ。
GM/鮫人 「……」
香瑠 どしたの?
灰声 なに、その物言いたげな……。

【十一  水底に凝る怨み】

GM 鮫人が、2匹、います。足りないものは何でしょう?
香瑠 あ、開明獣のおじちゃんがいないよ!
GM/鮫人 「……《命水行解術》」ということで、水中呼吸ができなくなるから、……窒息してくれ。
全員 は? 
芭蓮 僕たちを溺れさせるつもりだな。
香瑠 術を解くのを、『禁術符』で「ダメ」ってできない?
GM 『禁術符』でキャンセルするってことは、水中呼吸の術を解くってことだから、結果は同じことだよ。
香瑠 疑惑の目。っていうかもはや確信の目。鮫人のばか。
GM はじめに現れて君たちを案内してくれていたほうの鮫人が、「ごぼごぼごぼ」(笑)
英玲 使いますよ。
GM 使うって? 呼吸するの?
 後から考えたら、別に呼吸しなくても、言葉を理解することはできたんじゃないのかな? と思う。術とは言いながら、聞く場合には言葉を発する必要もないんだし。
英玲 あ。
GM じゃあ「ごぼごぼ」で結局わからなかった。で、もう一匹のほうの鮫人が、「馬鹿なやつらだなあ、ははっ」
香瑠 む?
GM/鮫人? 「僕の為に溺れに来てくれてどうもご苦労様。これから陣を取りに行ってくるから、深海の水でもゆっくり味わってくれ。それじゃ」
凌稀 って言われてもな。
GM ということで、鮫人2匹は陣のほうへと去って行きました。
芭蓮 よし、ここで『師匠の一筆』だ!
香瑠 ここ深海でしょ? わたしの息、2分しか持たないもん。溺死する。
芭蓮 む、同じく。
凌稀 ねえ、どうせ呼ぶんなら、術を使える人を呼ぼうよ。
香瑠 こちらさん?
灰声 うん、じゃあ呼びます。ししょー、しーしょー!
芭蓮 ごぼごぼごぼ、ごぼごぼごぼごぼ!(爆笑)
GM では、水中バリアなんぞ張りながら、溟欣炎さんがやって来る。「え?」
灰声 ちょっと騙されたので、その仇を討ちたいので……。
芭蓮 ごぼごぼごぼ、ごぼごぼごぼごぼ!
GM/溟欣炎 「え? なんだって?」
芭蓮 ごぼごぼごぼごぼごぼ! ごぼーごぼ、ごぼぼ、ごぼぼぼぼぼ、がばごぼごぼがば、ごぼーがば!
GM わかったわかった、バリアを広げてあげよう(笑)。
香瑠 もうその頃には顔色紫。
GM/溟欣炎 「で、なんでしたっけ?」
芭蓮 邪仙が、この大地を滅ぼす陣を手に入れようとしています。
GM/溟欣炎 「ああ、そりゃいけない。さっそく捕まえなくては」ということで、水中バリアごと邪仙を追い駆けようと……。
芭蓮 ごぼごぼごぼごぼがぼ!
香瑠 人様の師匠だってこと忘れて、手に持った剣投げつける(笑)。
GM/溟欣炎 避けるけどね。「え、行っちゃダメなんですか?」
英玲 せめて一緒に連れて行ってください。
GM はいはい。では溟欣炎さんと一緒に追い駆ける。そこには、鮫人が1匹。「師匠を呼ぶなんてずるいじゃないか」
灰声 ふっふっふ、ずるいも何も、騙したのはそっちじゃい! とちょっと強気になって(笑)。
芭蓮 どうせあと2、3分もしたら、窒息してその辺にぷかーっと浮かんで、師匠を呼ばなきゃいけなくなってたんだから。
香瑠 こんな所で溺死したら師匠に何て言われてたか。
GM/鮫人 「だまれ、僕の人生を台無しにしたくせに」
英玲 は?
香瑠 ……リストラされた鮫人!
GM/鮫人 「火傷まで負わされた」
香瑠 だって、邪仙さんの言うこと聞いてた君が悪い。
GM/鮫人 「あれは邪仙に脅迫されて、仕方なくだったんだ」
灰声 ほんとか?
香瑠 仕方なく? それで今は改心して真面目に働いてるならともかく。
GM/鮫人 「働く場所を奪ったのは誰だ」
灰声 君が悪いことをしてたからじゃない? そしてそれは邪仙に脅されていたからでしょ? あたしたちを恨むのはお門違いじゃないかい?
GM/鮫人 「媽祖になんて報告した?!」
香瑠 彼は邪仙に操られてました。間違いじゃないじゃん?
GM 『邪仙の手先になってました』って報告してるんだけど。
香瑠 だって手先でしょ?
灰声 媽祖が君にしかるべき事情聴取を行えばよかったわけで、恨むなら媽祖を……。
GM/鮫人 「黙れ。璧天はすべて貴様らのせいだと言ったんだ」
凌稀 へきてん?
英玲 どこかで聞いたような……?
GM 忘れてるならいいです。
香瑠 月のない夜に出歩いちゃいけない狐?
GM あ、当事者がいた。
灰声 はい?
英玲 溟欣炎……。
GM 「詳しく、教えてもらいましょう、か?」と溟欣炎さんがゆっくり迫っている。
灰声 へ? あれ? なんのこと? ばあちゃんは昔のことはよく覚えていないんだよ(笑)。……ほんとに覚えてないの。なんだっけ?
 収録失敗したシナリオ5でのお話なので、ちょっと解説いたします。
 道士たちは師匠の言いつけで、西方は虎族の里にある「黒縞竹」の竹及び筍を貰いに行きました。そこでは里のまとめ役である牙白休の息子、牙白明たちが不良のまがいごとをしておりました。
 その牙白明たちを唆していたのが、妖狐・璧天。
 しかも璧天は、「溟欣炎」という名の仙人を敵と狙っているのでした。
芭蓮 なるほど、そういうことがあったのか。(覚えてない)
凌稀 そんなことがあったような気がするんだけど。
GM 「彼はどこに行ったんですか」と静かに溟欣炎。「そんなこと知らない」と開き直る鮫人。
芭蓮 拷問ですか?
香瑠 こう言うとなんだけど、命が惜しくて邪仙の手先になったんだったら、命が惜しくて邪仙を裏切るのもありなんじゃない?
灰声 しかも早く白状したほうが身のため……。
芭蓮 召鬼の師匠の所に連れて行かれて、心を覗かれて……。
GM/鮫人 「は! ここまで堕ちたら一緒だ。貴様らを何としてでも苦しめてやる」
灰声 お師匠様が実力行使に出たりしないの?
GM 溟欣炎は迷っているらしい。五遁の術では、すぐに殺してしまうし。
芭蓮 では、土遁で眠らせてください。それで封妖壺で封じて、仙界へ連れて行きましょう。
GM/溟欣炎 「……そうですね」ということで、ぱちん。「くー」
英玲 は、早い……。
香瑠 じゃあちょっと待ってね。(封妖壺の中から荷物を取り出している)
GM なにしとんじゃあんたー!(笑)
香瑠 移し変え(笑)。
GM/溟欣炎 その中に鮫人を入れて、蓋。「これは、私が持って帰っていいですね」
香瑠 いいんだけど……その前に、空気のあるところまで連れて行って(笑)。

GM とういことで、久々の海面だ。
芭蓮 はぁー。どうしようかね? 鮫人に騙されてたんだから、シーマンたちはふつうに襲ってただけで、それ以上のことはないんじゃないのかな。
凌稀 いつもどおりにジャイアンしてたと。
香瑠 ってことはさ、罪のない陵魚を散々いびった……。
凌稀 罪がない、ってことはないと思うけど。
芭蓮 これでもう襲わなくなるだろう。僕たちが散々暴れたし。
GM 最終兵器烏賊もやられたし(笑)。「じゃあ、後の始末はお任せいたしました」ということで、溟欣炎さんは壺を抱えて去っていく。
芭蓮 帰ろう。
香瑠 ありがとね、凌稀ちゃん。改めて自分の仙鳥に乗り換えて、めふめふ泣いちゃる。海なんか嫌いだー(笑)。
芭蓮 媽祖の廟へ帰って、これこれと説明。騙されてましたわ、はっはっは。
GM/媽祖 はっはっは、ってあんた。「さようか。陵魚は鱗類の中でも困り者でしたが、それでも鱗類の端くれ。人間との関係がこじれる前に追い払ってくれたことには礼を申しておきます」
芭蓮 いえいえ。何もできませんでしたのう。……この騙された心の傷を癒すには、孫しかない! 孫のもとに返るのだ!
灰声 海辺に立ってたら、「おじーちゃーん」って言いながら走ってくるとか。
芭蓮 たまらんですのう!
凌稀 難点を言えば、爺ちゃんが若すぎることかな。
香瑠 もう礼おにーちゃんより若いんだし、微妙だよね。
芭蓮 ついでにずぶ濡れで、目がきょろきょろ動きっぱなし。
GM 早く自分で解けよ(笑)。

GM さて、どうする? すぐに旅立つかい?
芭蓮 孫を連れまわして遊ぶね。
香瑠 海難がなくなるかどうか見張っておかないとね。
凌稀 そうだね。
GM じゃあしばらく滞在するということで。結論から言えば、海難はぐっと減ったし、大魚の被害もなくなったよ。
香瑠 あ! もしかして『封妖壺』なくなった?
灰声 大変!(笑)
GM ぶらぼー! いやあ、なんかいいシナリオだったなあ。
 ということで、シナリオ終了。清徳値3点なんだが、逃げた邪仙はシナリオの都合によるところもあるので、減点の対象外。で、『師匠の一筆』が2本という珍しいシナリオなので、2点引いて1点の清徳値を獲得。
英玲 清徳値30になりました(笑)。
GM で、この段階で、宿業も決めておいて。
芭蓮 技能値の最大値は、香瑠を除いた4人の「6」。
GM 技能値差は英玲と灰声の「2」。それぞれ1ずつ貰っておいてね。
英玲 寿命が……1歳増えた(笑)。


〈一人閑話〉

 もう半年くらい放置しておりましたが、第七回、何とかお届けすることができました。
 里帰りりたーんず。如何でしたでしょうか?
 芭蓮って、意外と子煩悩だったんですね(笑)。甘いのは一人娘の秋蓮だけにかと思いきや、孫の姫蓮、阿晃にもべた甘ですな。
 しかも必ず『思い出の見せ場』を残して行きます。あの炒飯……狙って失敗したとしか思えない……(笑)。
 NPCに自分の娘が出てきて、さらには孫まで現れる……他のゲームでは考えられないことですけども、これが央華の央華たる由縁。
 道士となった人を置いて行くような時間の流れ。この寂しさを乗り越えることも、立派な仙人になるためには必要なのかもしれませんね。
 そして、第三回で焼きを入れた鮫人もリターン。いわゆる伏線を生かしたシナリオ、という奴をやってみたのですが……ちょっと意地悪だったかもしれません。香瑠あたりは、中盤くらいで大方の予想は付いていたみたいですが(笑)。
 そして謎鮫人。見抜いておられる方もおいでと思いますが、妖狐・璧天が変化術で化けた鮫人だったのです。つまり、道士たちを深く恨む鮫人と、道士たちに因縁のある妖狐の化けた鮫人と、そんな危険な2人を従えて海に潜っていたわけです。……意地悪いなあ(笑)。
 それにしても今回の敵は、……やる気が無くて逃亡したり、怪我して逃亡したり、逃げてばっかりですな(笑)。陵魚はもともとそういう性格ですので仕方ないのですが。PCたちには、さぞかし欲求不満であったことでしょう。
 そのうち、すかっとするようなシナリオを考えたいと思います。
 ……爆裂裏成功反動必中清徳値激減娘の救済措置もね(笑)。
 以下次回!


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