〜夏の終わりのラヴソング〜  ☆第4話☆    by 浅葉 紫月様





不安だった。
この先に何があるのかもわからなかった。
ここが私たちの通う学校なのかも分からなかった。
ただ、暗闇の中を歩いていくだけだった―――

「きゃっ」
「どうした?」
「ぶつかった・・・」
「危なっかしいな・・・ちゃんと手ぇ繋いでろよ」
「ん・・・」
真後ろでそんな会話を交わされていて、普通に歩いていられるほど翔太も空良も鈍くはなかった。
「翔太・・・あんたよく平気よね」
「お前こそな・・・」
「って平気なわけないでしょうが・・・」
「俺も、だ・・・」
などと照れ隠し見え見えの会話をしていると、廊下に響く奇妙な音が―――。
「な、何コレ!?」
「何か気味わるいな・・・」
「諒、怖い。」
「手ぇ繋いでろって」
低音。
「バイ・・・オリン?」
高音。
いろいろな音が混ざり合って、感覚が鈍る。感じるのは不快だけ。
「う・・・ぁあ・・・」
そして次の瞬間。
全ての音が響き、廊下に響き渡る。
「きゃぁぁぁぁ!!」

眩しさに目をつぶった4人が、次に目を開けた時に見るものは―――
そう。

全ての窓ガラスはこなごなに砕け、床のタイルには無数のヒビが入り、鏡は割れ、それは悲惨な
母校の姿であった―――――

それはさておき、行方不明になった4人も4人なりに戦っていた。

未有紀が目覚めた時は、すでに四肢の動きを封じられていた。
図書室―――だろうか。
隣には瑞穂、雅士、章平の姿も在った。
「・・・っ・・・みんな、起きて!」
「未・・・有紀・・ちゃん・・?いたのね・・」
「うん、だ、大丈夫?他の二人も起こさなきゃ・・・」
「そうだね」
すると、図書室のドアが開いた。
「あ・・・気がついたのか・・・」
見知らぬ声。
「・・・誰!?」
「・・・君たちをここまで呼び寄せた者・・・」
「何が目的!?身代金目的ならそうはいかないわよ!!」
「ミノ・・シロ・・・キン・・・?」
「未有紀ちゃん、待って。私に話をさせて。ねぇ、まずはあなたの名前を教えてよ」
「私・・・私の 名前は・・・・」 

「――――チサト・・・・」


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作者様のお言葉 / 遂に4人を呼び寄せた人物(?)登場です。 千里については、また 次回をお楽しみに・・・

方野の感謝の言葉 / 謎の人物登場ですね。 チサトさんは名前からすると女性っぽいですが、はたして何者なのでしょうか。だんだんクライマックスに近づいていきますね!