不安だった。 この先に何があるのかもわからなかった。 ここが私たちの通う学校なのかも分からなかった。 ただ、暗闇の中を歩いていくだけだった――― 「きゃっ」 「どうした?」 「ぶつかった・・・」 「危なっかしいな・・・ちゃんと手ぇ繋いでろよ」 「ん・・・」 真後ろでそんな会話を交わされていて、普通に歩いていられるほど翔太も空良も鈍くはなかった。 「翔太・・・あんたよく平気よね」 「お前こそな・・・」 「って平気なわけないでしょうが・・・」 「俺も、だ・・・」 などと照れ隠し見え見えの会話をしていると、廊下に響く奇妙な音が―――。 「な、何コレ!?」 「何か気味わるいな・・・」 「諒、怖い。」 「手ぇ繋いでろって」 低音。 「バイ・・・オリン?」 高音。 いろいろな音が混ざり合って、感覚が鈍る。感じるのは不快だけ。 「う・・・ぁあ・・・」 そして次の瞬間。 全ての音が響き、廊下に響き渡る。 「きゃぁぁぁぁ!!」 眩しさに目をつぶった4人が、次に目を開けた時に見るものは――― そう。 全ての窓ガラスはこなごなに砕け、床のタイルには無数のヒビが入り、鏡は割れ、それは悲惨な 母校の姿であった――――― それはさておき、行方不明になった4人も4人なりに戦っていた。 未有紀が目覚めた時は、すでに四肢の動きを封じられていた。 図書室―――だろうか。 隣には瑞穂、雅士、章平の姿も在った。 「・・・っ・・・みんな、起きて!」 「未・・・有紀・・ちゃん・・?いたのね・・」 「うん、だ、大丈夫?他の二人も起こさなきゃ・・・」 「そうだね」 すると、図書室のドアが開いた。 「あ・・・気がついたのか・・・」 見知らぬ声。 「・・・誰!?」 「・・・君たちをここまで呼び寄せた者・・・」 「何が目的!?身代金目的ならそうはいかないわよ!!」 「ミノ・・シロ・・・キン・・・?」 「未有紀ちゃん、待って。私に話をさせて。ねぇ、まずはあなたの名前を教えてよ」 「私・・・私の 名前は・・・・」 「――――チサト・・・・」 |
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作者様のお言葉 / 遂に4人を呼び寄せた人物(?)登場です。
千里については、また
次回をお楽しみに・・・
方野の感謝の言葉 / 謎の人物登場ですね。 チサトさんは名前からすると女性っぽいですが、はたして何者なのでしょうか。だんだんクライマックスに近づいていきますね! |