うーさぎうさぎ なにみてはねる? おつきさまのうさぎV 朝です。ぴっかぴかの朝なのです!(謎) 「ふぁぁ〜・・・朝ですよ、起きて下さい、師叔・・・師叔!!」 昨夜散々玉鼎師匠の親バカ話につき合わされ、挙げ句の果てに幼い頃の恥ずかし〜い失敗談やマヌケ話etc・・・をされほぼ徹夜した天才道士・楊ゼンさんは、美形らしからぬ欠伸をしながら、幸せそうに熟睡する太公望を起こしにやってきました。 「う〜ん・・・あともうちょっと・・・・」 ごろ〜んと寝返りをうつ太公望を恨めしそうに見つめながら、 「あとちょっとって・・・どれくらい寝るつもりなんですか?太公望師叔」 「う〜ん・・・あと5時間くらい・・・・」 ぷちっ という音がして、 どかあああ!!!!&ぎゃあああああ!!!! という効果音と叫び声。 「っなっ何をするぅ!!楊ゼンっっ!!殺す気か!?」 間一髪でベットから飛び起きた太公望・・・先刻まで寝ていたベッドにはふっかぶかと宝貝・三尖刀が突き刺さっています。 「おはようございます、太公望師叔」 にーっこりととびっきりの(脅威の)笑顔を送られて、思わず太公望は絶句。 「さぁ、さっさと朝ご飯食べて四不象を探しに行きましょうね・・・?」 「う・・・・うむ・・・・」 こうなっては、流石の太公望も頷くしかありません。触らぬ楊ゼンに祟りなし。 と、いうワケで。 『無事に見つかるといいが・・・、気を付けるのだぞ』 玉鼎さんの特製の朝ご飯をお腹いっぱい食べて、二人は四不象捜しに出掛けました。 「とはいうものの・・・・どうしましょうか」 ふよよよよ・・・、と、楊ゼンのもう一つの宝貝・哮天犬に乗って捜索中。太公望は楊ゼンの膝の上。何故かっつーと、最初太公望を乗せたとき、何分子供は頭が重いモノ、そのまま勢い余って転がり落ちそうになったからです。(決してかっぷりんぐにしたいワケじゃない・念の為) 「うぅむ・・・まずは現場百回!!わしが落下した地点に戻ってみるとするか!何かホシに関する痕跡が残っているかもしれんしのう!」 「どこで覚えたんですかそんな言葉・・・・」 喜媚が連れ去ってしまったことなど露知らずの二人は、落下地点に向かいます。が、やはり何も発見できませんでした。 「とりあえず近所に四不象を見かけなかったか、聞き込みでもしますか?」 と、楊ゼンの提案のもと、聞き込みを開始することに。 丁度、誰かが前方から走ってくるようです。 「あれは・・・天化くん」 というわけで。 証言者:1 偶然ジョギング中だった天化。 「え?白いカバさ?」 「そうなんだ、見なかった?」 「う〜ん・・・見てないさ・・・」 「そうか・・・・」 いきなりジョギングしてる時に「白カバ見なかった?」という訳の判らない質問にもきちんと答える良い子な天化ですが、加え煙草は忘れていない様です。頭に巻いたバンダナ、鼻のキズにちょっと江戸っ子訛り(?)な喋り方・・・んでもって黒髪といった風貌は、元気で爽やかな体育会系の青年といった感じ。長髪で蒼い髪の楊ゼンとは、また違ったタイプの美形です。 天化は道徳真人――天化はコーチと呼びます―――というスポーツ好きな十二仙の弟子なのです。どうやらランニングシャツはお揃いの様。全く、崑崙十二仙はそろいも揃って親バカというか、なんというか・・・いや、このバアイは弟子バカでしょうか? 「それにしても楊ゼンさん・・・・」 さらっとした黒髪から、碧の大きな瞳が覗きます。こんな風にじっと見つめられたら、女の子なら一撃って感じの視線です。女性人気なら、楊ゼンにひけを取らないかも。 「・・・?なんだい天化くん?」 「おめでとうさ」 「は?」 「髪の色が黒ってことは、その子母親似さね!」 「ちっが〜〜〜う!!」 あぁ、がんばれ楊ゼンさん、きっと状況説明はこの後5〜6回はすることになる。 「はぁ!?こんなちっこいのがスースさ?」 「ちっこいっていうな!!」 精一杯怒ってみる太公望ですが、憤慨して天化に目線を合わせようとする度に、うさぎ帽子がずるっと垂れて、それをまた直そうと奮闘する仕草が愛らしい以外の何者でもないので全く迫力がナイ、それどころか、 「ま、スースは元の姿でも小さいから、そんな気にすることないさね!」 ひょいっと抱えられ、天化流のなぐさめ(フォローにはなっていませんが)を言われ、更には、 「うっわ―――!!たいこーぼー僕よりちっちゃいや―――っ!かわいい―――!ねぇ、僕もだっこしてもいい?天化兄様!!」 と、周の国に住んでいる弟の天祥――今日はたまたま遊びに来ていたようです・・・―――にまでだっこされてしまう始末。これには太公望もかなりショックだったようで、 「こうなったら何が何でも四不象を見つけだして冷蔵庫でも掃除機でも直してさっさと元の姿に戻ってやるぅ〜〜〜!!」 と、決意を新たにするのでした。 一方、ホシにされてしまった四不象はというと・・・・。 「く・・・苦しいッス・・・・」 可愛らしいベットの上で、妲己の妹・喜媚の抱き枕と化しておりました。どうやらず〜〜っとこの状況のよう。窒息死まであと数秒。 (も・・もう限界ッス) 「き・・・・喜媚さん・・・そろそろ放して欲しいッス・・・」 「え?なんでっ☆?」 「ほ・・・ほらもう朝ッス。朝ご飯食べなきゃいけないッスよ」 「そうだりね☆じゃあ一緒に食べよスープーちゃん☆」 首から腕は離れたモノの、ずるずるとひきずられる四不象。まだまだ喜媚は四不象から離れるつもりはないようです。そんな中、ぽつりと、 「・・・御主人・・・今頃どうしてるッスかねぇ・・・・」 こっちは現在ホシを追跡中の楊ゼン&太公望コンビ。 「えぇと・・・他に近所に住んでいる人は・・・・」 「太乙さんとこはどうさ?あの人ならなんか知ってるかもしんないさ」 という天化の助言のもと、太乙のもとへ。 証言者:2 太乙真人&ナタク 太乙真人の家は落下地点からすぐの場所にありました。何か手がかりはつかめるでしょうか? 「すいませー・・・・」 と、家の戸をノックしようとすると・・・・。 「ぎぃやああああああ!!!!!」 という叫び声とともに、崑崙十二仙が一人・化学オタクの太乙真人がドアを突き破ってきました。 「!?!?!?!?!」 「って・・・おぉ楊ゼンじゃないか!!頼む!助けてくれ!!」 と、イキナリの展開に困惑している二人に気付いた太乙真人が哀願します。 その後ろから、もの凄い怒りのオーラを纏った少年が一人、ナタクです。 「・・・・・・・・・・・」 無言で迫ってくる自分が創った霊珠の子の殺気に気付き、ぴきり、と太乙真人が固まります。 「また何かしたんですか・・・って聞かなくても判りますが・・・今度は何したんです?太乙さま?」 大体の状況を飲み込んだ楊ゼンが冷たい視線で問い掛けます。と、いうか太乙真人の家ではこんなこと日常茶飯事朝飯前、もはや崑崙山名物と言っても過言ではないくらいのこと。 そんでもって例外なくこういうバアイは太乙真人に原因があるのです。 「いっいやっ!その隣の雲中子のとこの雷震子みたいにそろそろ何かオプションとかつけちゃおっかなーvとか思って・・・ちょこっと夜中に・・・・」 じゃきん!とナタクは宝貝・乾坤圏を向けます。よくよく見ると背中には羽らしきモノから何故か頭にふりふりリボンまで・・・オプションって一体・・・・。 「まぁ、ちょっと待ってくれ」 「誰だ、お前」 見かねて太公望が仲裁へ。口調は厳しいですがナタクは先程までの怒りオーラが少し和らいだよう。実は意外にもナタクは子供や動物には優しいのです(中身は72才なんだケド)。 「わしは太公望というものだが、おぬしらにちと聞きたいことがあってのぅ・・・ケンカは一旦休戦してもらえぬか?」 じぃっと、ナタクは自分より数段ちっちゃい太公望を見つめます。数秒後には、 「・・・・・わかった」 と、乾坤圏を降ろしました。ほっと安堵の息を漏らす太乙。 んがしかし。 「お前らの話が終わるまでだ。終わったら太乙・・・・殺す」 あぅあぅ、と嘆く太乙をほんの少しだけ哀れんで、楊ゼンは話を先に進めました。 楊ゼンと太乙の話しに加わろうと、太公望が振り向こうとした時、急に足が地面から離れました。 「!?ナタクっ!!??」 何故かナタクが自分を抱えています。と、いうかこの体勢は・・・ 「ま・・・まさか・・・・」 哀れ太公望の予想は当たり、そのまま『たかいたか〜い』・・・・。しかもナタクが手加減無しの力で投げるもんだから某遊園地の絶叫コースター並のスピードと高さ。ナタク本人には全く悪意はなく、ただあやしているつもりなんでしょうが・・・・。 「師叔、太乙さまも四不象は見かけていないようで・・・って・・・・師叔?どうしたんですか?」 楊ゼンが太乙と話し終えた時には、太公望は封神寸前!といった感じになっていました。 「とにかく・・・情報が集まりませんねぇ・・・」 「・・・全く・・・あんな白いカバ・・・この辺りでは目立つであろうに・・・・」 息も絶え絶えながら、太公望が呟きます。すると・・・ 「白いカバがどうかしたのか」 「あぁ、捜しておるのだよ。おぬしも何か知らぬか?」 「白いカバなら昨日の夜中、ロリロリいってる女がもっていったぞ」 「「なんだってぇぇ!!??」」 声が見事にハモるハモ〜る。ようやく有力な情報ゲットです!! 「助かったナタク!!礼を言うぞ!!」 「恐らくそれは妲己の妹・胡喜媚です!妲己は殷の宮殿に住んでいるハズ・・・いますぐいきましょう!!」 と、二人が哮天犬に跨った瞬間・・・辺りにふわわ〜んと甘ったるいどことなく誘うような香りが・・・。 「あらんvその必要はないわよぉんv」 艶めかしい声と共に現れたのは・・・妲己です!! 続く(ってまだぁ?) |
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作者様のお言葉 / はい、お久しぶりすぎてみなさんに忘れられまくっていると思われる夢缶です。ようやく小説かけるだけの時間が出来ましたvそのクセこれかい!!ってつっこまれそうで怖いですが、封神演義小説、もう10作以上になるはずなんですが・・・あぁ、進化どころか退化っす(涙)必ず!!必ずや次回あたりで終わらせてみせるので!!(でもきっと必ず終わらない!!←最悪だ)何かリクエストやら苦情やらあったらなんでもいって下さい方野さん!またばりばり送ります!!
方野の感謝の言葉 / 何だかとってもいい人、なナタクくんがステキです〜! ああ封神演義、懐かしひ……。やっぱり封神演義はいいなあと再確認しました。もういつまででも続けてください。私はそちらのほうが嬉しいです。はっ、リクエストしてよろしいのですか? でしたら次回は姫発さんか普賢さんが出てくれると嬉しいような……(殴) |