ムーンストラック


パイロット版



200X年2月12日木曜日・・・
その日は満月だった。
夜空には雲がひしめき合い、何か不気味な夜を感じさせてた。
空にはたくさんの雲が流れているのに、何故だろうか
満月の光は微塵も絶やされる事はなく、
それはまるで雲が月を避けているかのように流れていた。

T県U市の住宅街の高層マンションの一室で、それは始まった。


2月13日・・金曜日・・・・午前0時0分0秒
U市の高校に通う波月零は、その時、自分の部屋で昨日買ったばかりの
テレビゲームをしていた。
零は学校では別にこれといって目立った高校生でもなく、
勉強は人並で、毎日決まった時間に起床し、決まった時間に家を出る。
ただ、時間には特に几帳面で、自分の所有する時計は全てが正確で、
週に一度、必ず電話局の時報で時計を合わせていた。
その為、零は今まで学校に遅刻したことは一度もなかった。
しかし、その行動はまるで何か時間による失敗を恐れているかのようだった。
だから、それは間違いなく午前0時0分0秒だった。
零の部屋の時計が午前0時を知らせるアラームを鳴らした数秒後、
隣の父と母の部屋から大きな物音がして零は一瞬驚いた。
零は一体何の音だろうと変に思った。
零の両親は共に仕事をもっていて、毎朝5時過ぎには起床するため,午後11時には
間違いなく眠ってしまっているはずだし、ベッドから落ちたにしては父も母も
寝相が悪いなどという話は一度も聞いたことがない。

数秒後、再び大きな、それも壁に叩き付ける様な物音と振動が自分の部屋に伝わってきた時、
零は、ベッドの上から飛び起きた。
一体何が起こっているのか・・・自分の部屋から廊下に出た零は
隣の両親の部屋のドアが開いているのをみた。
そのドアからは月明かりが漏れ、
廊下は明かりを付けなくても十分に人の顔がわかるほどの明るさに照らされている。
零が部屋の入り口付近に近ずいた時、零は足元が濡れているのに気が付いた。
見下ろすとそれは暗闇のせいかドス黒く、月明かりで鈍い光を反射させていた。
零は素足でその黒い液体を踏んでいたが、そのナマ暖かさと匂いによって
その液体が血である事を感じとった。
が、次の瞬間その液体は零の足を離れ部屋の中へと吸い込まれていった。
緊張が零の体を走り、ひたいから汗が滲み出てきた。
恐怖に震える体を零は思い切って部屋の中へと押し込んだ。
零は一瞬、自分が何を見ているのか、そこに何が起こっているのか分からなかった。
部屋の中は真っ暗で、しかし窓からは月明かりの青白い光が差し込んでいた。
・・・そして、その暗闇の中に何かがいた。
それは部屋の中ほどではあるが、隅の方に黒い、そして大きな何かが、そこにしゃがみ込んでいた。
しかもその周りにはあのドス黒い液体が月明かりを反射させていた。
黒く、そして大きな何かは零の気配に気が付き振り向いた。
そこには大きく見開いた目があり、
その目は零を見つけるとギラギラした目がニヤリと笑ったように見えた。
零はその顔に恐怖した。その大きな何かは立ち上がるとその大きさは2メートル近くもあり、
その腕には零の母親の体がぶら下げられていた。
例の母の体からは多量の血が流れ、その血は床に広がっているドス黒い血の上へと流れ落ちていた。
零は緊張と恐怖のため、その場で身動き一つ取れなくなっていた。
バケモノが母の体を離すと零の母の体は多量の血の上へ、ドサリと落ちた。
その時バケモノは、<カカカカカ・・・>という音をたてた。
その音が零にはバケモノが笑っているように聞こえ零はあとずさりした。
その時、足元にちらばつていた鏡の破片で足の裏に痛みを感じた。
「うっ!」
零の視線が一瞬バケモノから外れたその瞬間、
バケモノが零めがけて襲いかかってきたのが顔を戻した零の目に飛び込んできた。
とっさにみを反らそうとした零は何かに足を引っかけてつまずき倒れてしまった。
零は慌てて体を起こしそれを見て驚愕した。
そこには頭を潰された零の父親が壁にもたれかかって死んでいたのだった。
「とっ父さん!!!!」
次の瞬間バケモノの腕が倒れている零の首を捕らえ、そのまま零を父の体ごと壁に叩きつけた。!!!
零の体は、父の体がクッションになったおかげでダメージは少なくすんだものの、
首を捕まれたまま零はバケモノの前に引き寄せられた。
零は必死になってバケモノの手をつかみほどこうとしたが、
零の体は床から50センチぐらい持ち上げられているため見る見る零の顔はむらさき色に変わっていき、
息ができないため失神寸前だった。
バケモノの腕をつかんでいた手から力が抜け意識が遠くなった時、零の顔を見ていたバケモノは驚いた。
それは零の顔の左側、首から眉毛にかけて、這い上がるように何か傷跡のような物が現れてきたのだ。
何かに脅えたようにバケモノの手から一瞬力が抜けた時、
零をつかんでいたバケモノの腕が吹き飛んだ!!!!!
「ぐがぁぁっ!!」
解放された零は、床にしりもちをついた。
形相の変わったバケモノは
「そんな!!!!まさか!?」
とつぶやくと部屋の窓ガラスを割って外に飛び出していった。


零はしりもちをついたままの形でバケモノが飛び出していった窓の方を見ていた。
しかし、その顔には意識はまったく見られなかった。
そして、零の体はその場にゆっくりと仰向けにたおれこんだ。





あとがき¢(..)


やっと出来上がりました。
ジオシティーズに入居して1年以上経ちましたが、
やっと形になりホッと一安心しました。
何度も足を運んでいただいた方たち、どうもありがとう。(^o^)/
ご近所の方たち、これから頑張りますので宜しくお願いします。

このパイロット版は、5年以上前にかいたもので、まだ続きがあるのですが、
これはあくまでパイロット版なので、とりあえずここまでということにします。
このMOONSTRUCKは、元々は17年ぐらい前に思い付いたネタがもとで、
それが段々と形づいてきて、最近になってやっと完成した作品です。
最初に思い付いた形からは、随分と変わって、
いままで読んできたほかの漫画の影響もいろいろ見られるかと思いますが、わたし自信、似てしまったか??と思う部分もあるし、
ここ数年の間に、
ありゃりゃ!?なんか先にやられちゃったじゃないの!と思う物もあったりして、
まあ、そうゆう作品のファンの人には文句言われるかも知れないけど、大目に見てやってください。






この作品をhirの許可なく無断で使用することを禁止しています。


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