フィレンの呪文書    

サモンデーモン

 

 

(……神よ、許したまえ)

己の魂の清らかさを贄にした長い詠唱。

仲間の苦痛のうめきも、亜獣の猛り狂う叫びも

すべては意識の外。

最期は奈落へ落とされる事を覚悟し、唱える。

(……神の奇蹟が御身に仕えし我等を救わぬなら)

悪魔であろうともかまわない。

 

これが終われば仲間と会うことも無いだろう。

会えば―――どちらかが死ぬまで戦わねばならない。

(それでも―――)

今ここで、仲間を見殺しになど出来はしない!!

 

 

彼の者はいかほどに叫んだか

        ふ ち
もはやその声 奈落の淵より流れる事無く

全ては崩落の奥に

しかし力求めんとするならば

玉座にて眠るその名を告げ

ぼ く                  
僕たる者を集め

                       つ な
率いし者への道を繋ぐ

奈落より広がりし獄門

ここに密かに叩くなり

    く ら
神々を眩まし

せつな                             
刹那の奈落を地に招くなり

世界は今一度の聖戦を終え

あんねい    あざむ      
安寧に欺かれる

かたわら  
怒りはすぐ傍にて牙を砥ぎ

         せんぺい             おり
そして鋼の尖兵はすでに檻の外

さぁ、門はすでに開かれたり

       つむ
盟約を今紡がん

せいひつ     
己の静謐を代価に

我が声を聞け!

我は17の契約に従い命ずる!

汝よ!

                     かいじん    な
全てをただ闇の中の灰燼と為せ!

 

 

 

 

倉院会館へ     フィレンの呪文書

あとがき↓

 

とうとうあの遊びを止めましたw。といっても完全に止めたわけではなく、今回は入れなかっただけ。

前半の方はまだマシでしたが、後半の締りが今一つ。しかしあれですな、あらかじめテーマが決まってるとやりやすいですな。最近では自分の文章の癖、ってか雰囲気がなんとなく分かってきました。嬉しいなぁ。

 

最後に。「17の契約〜」は、デタラメのでっち上げです。調べて正しい数入れても良いんですが、めんどい(笑)!