フィレンの呪文書
≪ソアーハンマークラッシュ≫
ちりちりと頬を撫でる風。
幾度かの魔力の衝突で刻まれた大地の裂傷。
夕闇に染まるその両端に私たちはただ棒切れのように立ち尽くしていた。
かつては共に歩き、前に頼もしく思った人を。
かつては共に戦い、後ろに背を任せた人を。
他者を拒む空間。そこでは生者がただ一人、秤にかけられる。
冷え流れる風の中、私と彼と、二つの言葉が溶け流れる。
――お互いに死を運ばんと。
こくう
虚宮に放つは天の槍
右手に添えしは符の雷鳴
む し
流れし無枝を束ねあげ
たましい しつらい かんそう
魂昇る疾禮の貫槍ぞ
てんが ぎ
打つは天臥の弓が儀に
よみ さすら みち
黄泉に流離い途刻み
ゆ たま か
散り逝く魂を彼に送らん
しほう きざ
紫砲が砕け地を刻む
らいし そらか む
雷矢が空駆り 風が牙を剥く
らい かじゅう にえ
ただ一度、雷の華獣に贄与えん
「ソアーハンマークラッシュ!!」
風が悲鳴を上げ、世界から音が膨れ、消し飛ぶ。
光が涙のように弾け色が消える。
そして、跡に残されたのは私一人。後は遺骸すら残らない。
言葉なく立つ私は、ただ在り続けた。
涙も、言葉も、もはや去り逝く者には意を持たない。
残された私は、最も信じた者を捨てたのだから。
あとがき↓
本気で適当に書いた物。ラストが今一つよく分からない(苦笑)。
なんとなく対決のシーンで書いて見ましたが、自分の頭の中ではストーリーを持たない1枚。
漢字も、いつも同じ表現だから無理に難しそうに書いて見たけど、自分の浅学ぶりを露呈しただけでした。
どうでも良いけど、属性の中で「雷」が一番好きでふw
後からタイトル変更ー。