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    出張版 ひげ新聞

―― 2003/10/28 H・G書房 発行 第2号版  

    レリエル女史に隠し子発覚!?
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  突然のニュースに驚かれている方も多くおられるのではと思うが、なんとあの、レリエル女史に実は隠し子が居る事が判明した!

 実は以前から、レリエル女史の研究室から男性の声がする、と言った情報が多く寄せられていたのだが、今回のひげ新聞独自の調査で、なんと隠し子までもが居る事が判明したのである。


 話題のレリエル女史と言えば、昂壁のちょっとクセのある研究者達の中でも特に著名な人物で、特にその研究熱心さからくるトラブルメイカーぶりで昂壁では知らぬ者がいないと言われるほどの人物だ。
 ちなみに、去年度発行の『昂壁内部既存印象調査順位形式報告書』によると、「研究に夢中でいき遅れそうな女性研究員」「封印概念破り常習犯」「恋人にしたくない女性」「息子の嫁にしたくない女性」等の8部門でダントツ一位を取った事は記憶に新しい。

 その、少しばかり浮いた噂には縁遠いレリエル女史だが、その彼女に突然の今回のニュース、関係者の間でも驚きの声が多数上がっている。


 さて、気になるお相手なのだが――。
 これが、実は未だ殆ど情報が明かされておらず、はっきり申して名前と簡単な外見が伝わっているのみである。

 お相手、と噂されているのは、カミオ氏。どこか不思議な雰囲気を漂わせた男性だとか。  レリエル女史とかねてより親交のある冒険家O氏が言うには、
「なんだか変な言葉遣いだけど家庭的な印象の人だったね。
あっ、そうそう、レリエルには『カミちん』て呼ばれてたな。レリエルは何でも無いって顔していたけど、見た感じ結構なラブラブな雰囲気だったよ」

 と、その熱愛ぶりは相当なものらしい。

 そして、また別の人物、レリエル女史の近隣に部屋を持つ昂壁の翼所属研究員のI氏が、また違った情報を我々に提供してくれた。
 氏が以前に用があって彼女の研究室を尋ねた所、レリエル女史がその娘とおぼしき少女に着せる服を選んでいる所だったそうである。

「ええ、びっくりしましたよ、凄い少女趣味な服で。あれってレリエルさんの趣味なんですかね?女の子?彼女もさすがにアレはちょっと、着たくなかったみたいで嫌がってましたよ。いや本当に凄いんですって、形容しようが無いですけど、とにかくあれは驚きのセンスでした」
 この氏が目撃した少女、度々昂壁の中庭などでレリエル女史と一緒にいるのを何人もの研究員が目撃しており、その様は実に仲良く過ごしていたとか。


 ただ、一つ疑問が湧く所がある。
 情報提供者の方から寄せて頂いた情報によると、この少女の年齢は外見から、大体14歳前後ではないかとの話である。

 だとすると、レリエル女史の子供にしては随分と年齢が高い。女史の年齢は不明だが、ちょっと無理があるような気もしないでもない。
 その事から、彼女はレリエル女史の子供ではなく、親族関係であるのでは?との意見や、あるいはカミオ氏の連れ子である、との意見もあがっている。

 また、この件に前後してレリエル女史が何やら斡旋公社で秘匿の依頼を出していたらしい。その依頼関係で、ある冒険者が頻繁に彼女の元へ通っていた、との目撃談もあり、この冒険者が事件に大きく関与していると思われる。

 なお、記者が昂壁の翼へ取材を申し込みに行ったところ、レリエル女史は例の冒険者と共に外出中との事で、噂の真偽を確かめる事は出来なかった。

 ひげ新聞では今後ともこの件に関しては継続して調査してゆくつもりである。何か情報を掴み次第、いち早く読者の皆様へお届けしたい。



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今すぐ分かる、昂壁研究員達の素顔の全て!
日頃神秘に包まれている五王朝の知識の結集地「昂壁の翼」。その五王朝中から集まった天才達の知られざる素顔が全てこの書にて暴露されるぞ!


  『昂壁内部既存印象調査順位形式報告書 第一号』

 ―― 著:昂壁の翼 第十二研究室 イーサ・グリッドマン

 * グローエス王国書社からのお知らせ:
 この本は関係者の希望多数により、現在は発行されておりません。お求めの方には心よりお詫び申し上げます。

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