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    出張版 ひげ新聞

―― 2003/12/1 H・G書房 発行 第6号版  

    アグナ斡旋公社に不正横領疑惑
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 今、アグナ・スネフの斡旋公社が大きく揺れている。
 アグナ・スネフの斡旋公社の依頼、「珍しい石求む」と「宝石探しています」の二つに関し、これらでの取引価格が不当価格であると訴えられているのだ。


 この二つの依頼は、それぞれ鉱石と宝石を買い取るもので、アグナ・スネフの斡旋公社を経由し依頼主に引き渡されている。
 いわば、冒険者と依頼主の仲介を斡旋公社が行うような形の依頼だ。

 この仲介の立場にある斡旋公社側が、冒険者から安価で持ち込まれた品を引き取り、依頼人の提示額よりも安く引き取って暴利を得ているのでは、とが現在起きている疑惑である。


 今回我がひげ新聞が行った調査によると、これらの依頼へ、実際に持込みを行った冒険者の大半が支払われた額に不満を感じた、と応えている。
 中には持ち込んだ品を0reaという信じられない値で引き取られたと言う回答も。
 また、同時に行った引き取り価格の調査の結果、引き取り金額は品により差があるものの、大体が100rea前後である。


 しかし、宝石などの品は、物にもよるが、一般に数百から数千の価格で取引されている。
依頼人から提示されている額は公開されておらず不明だが、実際の相場を考えるとややその値段設定に疑問が生じる。
 また、取引価格が常に一定で無いのも不信の理由だ。
 公社側の説明では、引き取り価格は依頼人の方より、欲しい品とその値段がきちんと明文化されているらしいのだが、実際の現場では買取価格には大きくばらつきがある。

 これらの理由から、品物の引き取り価格を斡旋公社がわざと低く提示し、依頼人の提示価格から差分を着服、つまりは“ピンはね”しているのでは、と言われている。


 この意見に対し、アグナ・スネフ斡旋公社では「そのような事実は一切無く、事実無根である」との短いコメントを発表したのみ。以後一切の取材を拒否。
 これにアグナ・スネフを拠点に活動する冒険者達が憤激し、事態か究明されるまで依頼への拒否活動を行おうと仲間達へ呼びかけており、公社側と対立が起き始めている。


 事態を重く見たクンアール王朝では、アグナ・スネフ公社側への内部調査をするように現在働きかけているのだが、アグナ・スネフ斡旋公社は「顧客の情報公開は守秘義務違反である」と反論。
 依然として斡旋公社側は頑として主張を曲げず、対立の溝がより一層深まってしまう事が危惧されている。

 下手をすると斡旋公社システムそのものへの信用問題となりうる今回の事件。それだけに、慎重な解決が強く望まれる。



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