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    出張版 ひげ新聞

―― 2004/3/4 H・G書房 発行 第12号版  

    南オルス平原地帯を渡る幻のキャラバン隊、その正体とは!
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 南オルス平原地帯でたびたび確認されていた謎のキャラバン隊であるが、その正体と目的がついに判明した。


 このキャラバン隊、南オルス平原地帯を探索する冒険者にたびたび目撃されており、時にはゴブリンなどの亜人種に追われているのを見た、という話も。
 しかし、エーデンバーグ近辺で活動する商隊は大概がこの南オルス平原地帯を迂回して通る事が一般的であり、このような危険なルートを通る商隊は全く無いのである。

 そのため、この商隊が何故、危険な上に時間的なメリットの無い南オルス平源横断と言うルートを選ぶのか、気になっている人も多くいたようである。
 そこで当新聞では地元の有志と共に独自の調査隊を編制し、調査にあたったのだが、その結果、思わぬことが判明した。


 すこし話が逸れる事をご容赦願いたいのだが、諸氏はひげ新聞号外第6号の記事を覚えておいでだろうか?
 当時の記事を読み逃した方のために簡潔に説明させていただくと、ターナス平原でその角が麻薬の成分となるためにシングルホーンが乱獲。密猟から保護するために絶滅危惧種と指定され、保護される、と言う記事であった。
 その紙面で密猟者の存在を僅かに触れたのであるが、この密猟者集団、グローエス全土で大きく活動する組織である事が後に判明。


 そう、もうお察しの方もおられるであろう。
 あのターナス平原を荒らしていた密猟団とこの謎のキャラバン、意外な接点があった事がこの度判明した。

 それは、両者が同じ組織に属する事、つまり、同じ密猟団に所属する事がわかったのである!


 このキャラバン隊が南オルス平原地帯で行っていた活動とは、ゴブリンなどの亜人種の子供の捕獲、そしてその密輸であった。
 くだんのキャラバン隊がゴブリンの集団に襲われた所を、偶然にその場に居合わせた調査隊の分隊が発見。急遽救援に向かったのだが、生憎と救助には間に合わず、逆にゴブリンを中心とした亜人種に襲われた。
 調査隊はその亜人種の混成部隊をなんとか撃退する事に成功し、その後、全滅したキャラバン隊を調べた所、中破した馬車の荷台より、樽の中に隠されていたゴブリンの子供5匹を保護した。

 荷馬車には他にも、幾つかの密猟の証拠となる文章も発見されており、調査隊は早速これを護法へと報告したのである。


 護法衛士団では、今回の件をきっかけにこの密猟団を調査、本格的に摘発する予定だそう。
 しかし決定的な証拠の不足や、実態が見えぬ組織構造のため、調査は難航し、どうやら摘発はしばらく先となりそうとのこと。
 何か情報のお持ちの方は、是非とも各国の護法支部へご報告をお願いしたい。

 なお、保護されたゴブリンの子供達であるが、衰弱が著しく、逃げないように骨を折るなどの非人道的な処置をされていたため、二週間程の治療の後に南オルス平原地帯のゴブリンの集落へ帰されることが決定している。



  『絶滅危惧種を絶やすな!』  ――  五王朝動物愛護団体 より 皆様へ

 現在、ターナス平原のシングルホーンや、タラス山のエンジェル、フライングシープ等々の貴重な生物が乱獲により急減しております。
 これらは大変貴重な隣人であり、そして同時に、生態系の維持や果ては私達の生活のため、けっして失われてはいけないものなのです。  五王朝動物愛護団体では、皆様のご支援・ご理解を心より望んでおります。
 大切な生命を、決して失わせないために。

 募金やご意見は、各街の当団体ポスターの掲載頂いてます店舗へお願いします。



 

 

 

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