なんかじっとみてたら童心に。。。

5 えんそく おむすび たまごやき:つづき

「はい、できました。」

うーちゃんは、ぶらちゃんのままにみつあみにしてもらいました。じかんをかけただけあってきれいなみつあみです。ただしくはふぃっしゅぼーんというみつあみよりもむずかしいかみがたらしいですが、うーちゃんからみたらちょっとよこにながいみつあみです。

「ありがとう、ぶらちゃんのまま。」

「はいはいどういたしまして。」

うーちゃんはむひょうじょうでまえのおせきをのぞきこみました。すると、ぶらちゃんとひとみちゃんがきもちよさそうによりそっておひるねをしているではありませんか。それをみたうーちゃんはむひょうじょうのまませきにつき、ぶらちゃんのままのおひざにつっぷしておひるねをはじめました。

 ばすはじゅんせんせいのしきで「すいかのめいさんち」をうたったり、でんごんげーむをしたりとそれなりにもりあがってきましたが、うーちゃんはつっぷしたままでした。たびのおもいでになるのでぶらちゃんのままはうーちゃんをおうたやげーむにさんかさせようとしたのですが、うーちゃんのちいさなせなかがいじめられていたころのぶらちゃんのせなかのようにみえてむりじいできませんでした。とうのぶらちゃんはたのしそうにひとみちゃんとおうたをうたったりげーむしたりしています。

 「ひとみちゃん、おばちゃんこんどはひとみちゃんの頭みつあみにしてあげようかな?」

「えっ?」

こえにつられてひとみちゃんがふりむくと、きれいにみつあみにされたうーちゃんのこうとうぶがみえました。

「わ〜、すごーい!ほんもののふぃっしゅぼーんはじめてみたの〜!おねがいしまーす」

ひとみちゃんははねはねしてうしろのせきにうつってしまいました。

「。。。あ」

そのときのぶらちゃんのかおは、なさけないほど「よめににげられたおっと」でした。ままはうーちゃんをまえのせきにひょいっとうつしました。

「。。。。。」

うーちゃんは、ふせたままです。ぶらちゃんはなんていっていいのかわからないのであしをばたばたしてみたり、わざとぼうしをおとしてみたりしてうーちゃんのきをひこうとしましたがだめでした。

(。。。なにか、はなしてくれないかな。。。)

うごかないうーちゃんのこうとうぶをみているうちに、ぶらちゃんのこころのなかでだれかがこういいました。

『いまのうちにかみのけにさわっちゃえよ。』

(でも、うーちゃんあんなにいやがっていたのに。。)

『ほっぺにちゅーとかみのけさわるの、ふつうはちゅーのほうがうえだろう?だからさわっちゃってもだいじょうぶだよ』

(でも、うーちゃんにきらわれる。。。)

『もうきらわれているだろう』

(。。。。。!でも、でも、でも!!!)

『。。。さわっちゃえよ、どうせきらわれているなら』

ぶらちゃんはおそるおそるうーちゃんのみつあみのさきっぽにさわろうとしました。すると、そのてをうーちゃんのてがつかみました。

(。。。やっぱり。。。)

ぶらちゃんがまたはじかれるとおもったそのとき。うーちゃんはそのてをじぶんのくびすじにもっていき、いたいたしいえがおで、こういました。

「ごめん。。。ほんとうにごめん。。。。おとこにかみのけさわられちゃだめなんだ。。。りゆうはいえないけれど」

そのかおをみたら、ぶらちゃんはせきずいはんしゃでうーちゃんのおくちにおくちにちゅーしました。

(あれ?)ぶらちゃんは、おとこなのにちゅーしたいほどうーちゃんがかわいいなとおもったときにはもうじぶんがちゅーしていたのでどうしようかとおもいました。でも、うーちゃんとのちゅーでもふにっとしててあったかくていいにおいでくっついたところがぴりりっとふるえていいかんじだし、それよりもあたままでがんがんとなりそうなほどしんぞうがはげしくみゃくうっているのがひとみちゃんとしたときよりきもちいいのでずっとこのままでいたいなあとおもいました。なんだか、ぶらちゃんはあたまがぼうっとしてきました。うーちゃんもめがとろんとしてきたようです。

 「みなさーん、あのしんごうをこえると『こどものくに』にとうちゃくでーす!」

「わ〜い!」

じゅんせんせいのこえとみんなのかんせいでふたりはわれにかえり、しょうめんをむいてしせんをはずしました。

(。。もしかして、おれ、いま、『さいていおとこ』?)

うしろのせきのひとみちゃんのおうたをきき、よりかかるうーちゃんのてをにぎりながらぶらちゃんはまたしてもちいさなむねをいためるのでした。こんかいはじごうじとくですが。


ばすをおりると、いきなりおっきなすべりだいがみんなをおでむかえしてくれました。

「わ〜い」

みんなですべってこどものくにのなかにはいります。ぶらちゃんは、うーちゃんのてをにぎりながらすべりました。

「ぶらちゃん、あたちのことわすれてる〜」

ひとみちゃんがぶらちゃんにつめよります。どうしよう。ぶらちゃんはうーちゃんのてをぎゅっとにぎりました。うーちゃんもふあんそうにぶらちゃんのかおをのぞきこんでいます。ぶらちゃんは、いまのじぶんのきもちをしょうじきにいうことにしました。

「ごめん、おれいままでなんにんものひとに『あっちいけ』とか『ちかよるな』とかいわれてきたから、おれのことすきっていってくれるひとはみんなすきになっちゃうんだ。うーちゃんもすきだし、ひとみちゃんもすきだし。。。ほんとに、おれどうしよう。。。」

うーちゃんとひとみちゃんはかおをみあわせました。

「あたち、あたちがさみしいときにぶらちゃんもさみしくて、おんなじさみしいきもちがわかるからぶらちゃんがすき。」

「ぼくはりゆうぬきですき。わかんなくなっちゃうくらいすき。」

う〜ん。さんにんはせんせいのおはなしをききながしながらなやみました。ままたちはままたちであつまっておしゃべりしています。ぶらちゃんのままはかっこいいので、ほかのこのままたちにもてもてです。

「ん、ひとみちゃんみつあみかわいいね。でもせんせいのはなしはちゃんとききなっ!」

いつのまにかせんせいのはなしがおわっていて、ふぁらんせんせいがひとみちゃんのあたまをぽんとこづいてわきをとおりすぎていきました。

「みつあみ。。かわいい。。。。。」

ひとみちゃんはぼうっとしたかおでそうつぶやくと、こぶしをぐいっとにぎりました。

「あたち、あたちがみつあみかわいいっていってもらいたいときにみつあみかわいいっていってくれたふぁらんせんせいのおよめさんになる!」

「はうー!!」

そういうとひとみちゃんは『そんした』というひょうようでぶらちゃんをみくだすと、いちもくさんにふぁらんせんせいのもとにかけていきます。

「。。。おれもほれっぽいけど、ひとみちゃんもほれっぽいな。。」

「いや、なんていうかさ、けっきょくじぶんがいちばんすきなんだろう。たぶん。」

「。。。そうだな。。。」

ぶらちゃんとうーちゃんは、おんなってこわいなあとおもいました。


 こどものくににはいると、まずはみんなできねんさつえいです。しんちょうのたかいぶらちゃんはうーちゃんのうしろにちょこんとたってしゃしんをとりました。

「ごーかーといこう!ごーかーと!!」

「うん!」

ふたりはてをつないで、いろいろなのりものにのりあるきました。

「ふたりともたのしそうでよかった〜」

ふたりのしゅらばをしってかしらずか、ぶらちゃんのままはのんきにうれしそうです。

「ぶらちゃんのまま、あちらであいすでもたべましょう」

「ぶりじっとさーん、いっしょにしゃしんとりませんか?」

やっぱりしんちょうのたかいぶらちゃんのままはここでももてもてです。どうせいげんていですが。

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