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場所を変えて話す事にした。このままここで話をしては足がつく。場所はタクシー会社の駐車場の向いにある焼肉屋『ミョンドン』。ファランが住み込みでバイトをしている店だ。
「要するにだ」
本拠地に戻ったのでリラックスするファラン。
「人工受精した相手の住所を三船が消したのかもしれないからぶちのめしてきこうって話だろ?」
『ぶちのめすってほどじゃないんだけどぉ。。。。なにかしってたらおしえてほしかな〜って。ね?』
「そうそう、もう気付いてると思うけど、ブライアンの日本語ってあたしのよーな女子高生見たいな喋り方だよー。ニュースとか見て直さないとね」
『うん、そうするわぁ。シャオユウちゃん心配してくれてありがとね。』
にっこり笑うブライアン。ファランとシャオユウは固まった。
「なんかさー、人間丸くなって無い?大会終わってからそんなにたって無いのに」
『自分でももう何がなんだか解らないから。せめて、いつ出会ってもいいようにニコニコしてようと思って。。。。』
「そんなにガキッていいもんか?」
『会った事無いからわからないけど。。。考えてるだけでどきどきするから、きっといいものだと思うよ。』
「お待たせしましたー、ミョンドンお勧め焼肉盛り合わせ5人前です」
三つ編みの女性が大皿をもってやって来た。
「お、ありがと梨花ちゃん。ガスの方は俺がやるから向こうのお客さんの相手してて」
「はーい。」
ファランが脇のスイッチを入れると、ぼっという音と共に青白い火が網の下にともる。
ヘッドを菜ばしでさしてすっと油を引いた。甘い牛の油の匂いがする。
「いい肉だから、そんなに火を通さなくても大丈夫だぞ」
肉奉行ファランはカルビを網のうえに並べる。並べ終わった端から裏返すと、網目がついているのに中まで火が通っていない。実に美味しそうに焼けている。
「ほら、こっちからたべな」
もりもり。。。
はみはみ。。。。
はひはひ。。。。
なぜ人は蟹と焼肉を食べている時は無口になるのだろうか。深淵なりけり。
「なんだ、もう8時じゃん。今日は泊まってきな。」
皿は、五人前用の焼肉皿は、不安になる程山積みになっていた。格闘家3人寄ればざっとこんなものだ。
「あたしは帰るね〜」
『。。。。うに。』
ブライアンは好意に甘える事にした。
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