番外編 「新人養成講座」
「初めまして、『パンチキッヅ』のジンです。」
「同じく、ファランです。よろしくお願いします。」
げんこ。
「先輩相手に『同じく』はダメ!はい、やりなおし〜」
「わかりました、けいじ先輩。初めまして、『パンチキッヅ』のジンです。よろしくお願いします。」
「初めまして。同じく『パンチキッヅ』のファランです。よろしくお願いします。」
「まあいい。社長の孫と白師匠の直弟子だからといってつけあがンなよ!」
今日は同じ事務所からデビューする歌って踊れて喧嘩もできるロック系新人お笑いコンビ『パンチキッヅ』を教育中だ。
「挨拶はそのくらいにして、例の『三大格言』を教えよう。」
「お願いします!けんじ先輩!」
「。。。その一。『歯をこまめに磨け』。」
「???」
「???」
「つまりだなー、お笑いキャラはいつ罰ゲームでキスするか解らないから、相手に失礼の無いようにしとけってことよ。」
「はい、わかりました。」
「。。わかった」
「合方とする事もあるから心の準備をしておくように。。。」
「えっ?!」
「準備なんかしない方が映像的に面白く無いかい?」
まっはぱんち。
「。。。先輩相手には常に敬語だ。。」
「はいわかりました」
「その2、『女関係は自粛しろ』。これは、ま〜言わなくても解るよな。」
「上半身はわかっていますが。」
龍砲。
「おめーみてーな奴のせいで事務所は苦労してんだよ!」
「だから先輩達はまだ独身なんですね。(さわやかに)」
「いや、もてないからだ。新しい出逢いもなかなか無いしな。。。」
「そこっ!正直すぎ!」
「その3。これは最近出来た格言なのだが。。。」
「『ファンレターと一緒に送られてくる薄っぺらい本は読むな』」
「????」
「ここに見本として、俺達のところに送られてきた物がある。読んで見なさい。」
。。。。。。。。。。
。。。。。。。。
。。。
「。。。うわああ?!この女の子みたいなの先輩達ですか?」
「そうらしいな。」
「猫耳とかついてますよ?!」
「それはまだまともな部類だ。」
「こっちは大分先輩達に似て。。。。あ。。。。」
「。。。。。。こういうのが送られてくるんだぞ。。。」
「実際にこんな事をなさっているんですか?(さわやかに)」
「。。。。。。」
けんじ、頭を抱える。
「ファランみたいに生意気な口をきいた方が気が楽だな〜。。。そういや、さっきっからあいつ無口だけど、どうしたんだ?」
「。。。。。。。迷惑だったんだ。。。」
ファランが手にしていた本を奪ってみると、奥付のところに彼の住所が。。。。。
「どっしぇー!!」
「。。???!!?」
よく見ると彼の指にはペンだこが。『そういやロッカーって隠れおたく多いんだよね』と考え、『いちばんごっついえろえろな本を彼が書いていた』と言う事は考えないようにするけいじとけんじだった。
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