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超番外編『菜の花畑で捕まえて』

*ここから先は千葉県東部松尾・山武郡の方言丸出しでお送りさせて頂きます。そんなにわかりにくくないとおもうので標準語との対応表はつけません。

 「おーい、ブライアン、こっちさきてやんきさたべっぺよ。もうひるだあ。」

しかし、ブライアンは黙々と雹で穴の開いたハウスのビニールを貼り直していた。

「おめーがいっしょけんめなのはうれしいけどよ、もうめしにせんとかかあが二度でまになるでよ、こっちさこんか〜」

「あんたブライアンは今はそんな呼び方じゃ反応せんよ。」

「そだな。。。。お〜い、けんじ〜!!!めしさするぞ〜!!!!

「。。。。は〜い」

テーブルは土間にあるので、土足のまま食事をする。今日の献立はおしんことやんきときゃらぶき、あさり汁に胡麻漬けに梅干し。

「おばちゃんのみそやんき。。。。やっぱりおいしいです。」

「うちのはばあちゃんのみそだかんな。おめーよー、やっぱ、コンビニとかでやんきかったりするの?」

「コンビニのやんきは。。。。。ひゃっこいし固いから」

「そだな。でもよー、アルベルトなんかはコンビニのやんきのほうがうめえってさ。」

「アルは。。。生まれも育ちも町中だからな。。。」

「そういうおめえはデトロイトだっぺ。」

「おじちゃんだって、そうじゃないかあ。」

「うははは、ブライアン口調が子供になってるっぺ〜」

「いくつになってもおじちゃんの歳ももおばちゃんの歳も抜けないからなあ〜。」

「おまえ、もうしんでるもんな〜うはははははは」

「そだな、うはははははははははは〜」

「うはははは。。。。」

『はあああ。。。。。。。。。。。。』

一同、ため息。

「ところで、いいかげん嫁さんもらわないの?」

「好きな人もいないし、俺、死んでるからなあ。」

「おめーの葬式の時に泣いてた東京もん、恋人だっぺ?」

「あれは男だ。髪長いけど。それに東京もんじゃなくて香港もん。」

「ふーん。んじゃ、一本松の美重子、どうだい?」

「いいよ、俺、東京で探すから。」

「でももうじき30だっぺ?ここいらで腰を落ち着けないとダメだぞ」

「あんた」

「あ。。。すまん。でもだまってればよー、おめー60でも通じるから」

「。。。。いいんだ、俺、永遠の29歳だから。。。。。」

ブライアンは食器を片付けながら部屋を出て行った。

「身内にゾンビがいるって、難しいなあ、おい。」

「あんたゾンビじゃなくてレプリカントだっぺよ」

「そだ、うははははははははははははは〜」

煙草を一服していると、となりのの声がする。

「おーい、おめとこのブライアン、ハウスで倒れてるでよ−。」

「ほーい、いまいく。すまねえなあ。」

おじとおばが揃ってハウスに行くと、そこではとなりのの息子に膝枕されて団扇であおがれているブライアンの姿があった。風呂上がりのように真っ赤だ。

「すまねえなあ、勇作。」

「いいの。ぶらいあんにいちゃんには色々世話になっとるから。それに、にいちゃん最近ずっと都会だもん。こうして一緒にいれるの嬉しいよ。」

「そか。でも、いつまでもここにおいとくわけにもいけねえ。運ぶからそっち持ってくンな。」

「うん!」

客間に運んでねかせた。

「ぼく、おにいちゃんのそばにいる。いいでしょ?」

「べつにいいけどよ、おめとこもまだ雹の後始末、終わってねえっぺ?」

「この炎天下の中にハウスにいったら、ぼくまで倒れちゃうよ。日が隠れるまで、ね?」

「そだな。。。。わかった。」

おじは客間を後にすると、土間に戻ってとなりのと小さな声で話しはじめた。

「おめえんとこの勇作、気は優しいし7つの割りに気は回るけど。。。。」

「俺もわかっとる。。。。。おめんとこのブライアンにな。。。なんちゅか。あいつに兄弟つくんなかったから、さみしいのもあるとおもうんだが。。。。」

「ブライアンは別に変な趣味はないっぺ。だども。。。」

「ま、正直都会さいってくれて喜んどるよ、俺は。しばらく離しときゃ直るだろ。」

「なら、いいけんどな。」

客間に戻ると、勇作はブライアンの二の腕を枕にして寝ていた。となりのは勇作を抱えて帰って行った。まだ寝ているブライアンの顔は安心しきった子供のようにも見える。

「はああ。。。。早く結婚させんとな、こいつ。。。。。。。」

おじはただ、途方に暮れるのだった。

第13幕

「ど〜も〜、国際けいじでーす」

「。。。けんじだ。ところで、けいじ。」

「ほいほい、何かな?」

「最近太っていないか?」

「いきなり失礼だなぁ、君ィ。ボクのどこが」

けんじ、けいじのベルトをひっぱる。

「。。。ベルトの上に肉が乗るようでは、アイドルコンビ失格だな。」

「君今までアイドルの気でいたの?!」

けんじ、こくんとうなずく。

「アイドルっていうのは十代でないとダメだよ」

カッキーン

「。。。。忘れた頃に。。。。」

けいじ、またしても暗殺されたため舞台中断。


第14幕

「どーもー(以下略)」

「。。。おいおい。国際けんじだ。」

「君こないだまでおじさんの農園でバイトしてたんだって?」

「ああ。それがどうした?」

「そのわりには全然日焼けしてないじゃん」

「紫外線には気をつけているからな。」

「白黒の迷彩を着たり?」

「。。それは市街戦だ。それはさておき。長袖の服を着るのはもちろんだが、鍔広の帽子をかぶり、日焼け止めを塗る。これだけでも結構防げるが、一番効果的なのは」

「効果的なのは?」

「強化人工皮膚に張り替える事だな。」

「出来るかー!!!!!」


第15幕

「どーもー、国際けんじでーす」

「ふにゃ。。ぶらいあんなのぉ。」

「ど、どうした、けんじ!?」

「なつこみのおてつだいでつかれたおぉ。。。ふにゃん。ねむにゃ〜」

「なつこみ?夏のコミュニケーション?」

「うん、そんなかんじぃ〜。フリーマーケットみたい?なところでね、いろんなひとがいっぱいいるお〜。」

「具体的にどんな人なのかな?」

「こすぷれのひととかまんがかいてるひととか〜」

「コスプレ?看護婦とか女教師とか?」

「それもこすぷれだけど、ふうぞくじゃないお〜。ぼくぼくのいたところはげいのうじんのまんががいっぱいあるところで、ぼくたちのかっこうをしたひとでいっぱいだったお。」

「それって、ただのスーツ姿じゃないか?!」

「そうともいうかも〜でも、みんなかみのけがぎんぱつだったりながかったりしてたお。」

「すごいなぁ。」

「ぼくぼくもよくできてるねってほめられちゃったお〜(*^^*)」

「本物だろ、君。誰も突っ込まなかったのかよ〜」

「うんとね、ぼくぼくはそのひぼでぃぱーつをかえてったからおんなのこだったお〜☆」

「え?!」

「あべるはかせがいろいろぱーつつくってくれたからとりかえてあそべるお」

「やっぱり、本物そっくり?」

「ほんものみたいにぽにぽにだお。」

「。。。3パーツくらい売ってくれないか?」

「れいちゃんはれぷりかんとじゃないからつけられないお。」

「つけるんじゃなくって。。はぁはぁ。。。。。

「。。。。せんせー!ここにきちくげどうがいるおー!!!!」

第十六幕

「どーもー、国際けいじでーす」

「。。。。けんじだ。」

「いやあ、最近のプロ野球は目が離せませんね〜0.5ゲーム差の大混戦!」

「野球、好きなのか?あんなくだらないものが。」

「ずいぶん野球が嫌いみたいだねえ。」

「。。。。子供の頃野球のせいで好きなテレビ番組が見られなかったからな。」

「それだけかい!」

「ほかにもある。*人びいきの審判やアナウンサーも嫌いだ。長*さえいればいいという評論家や漫画家の意見は頑張っている選手達を侮辱していると考えられるな。」

けんじ、スポンサーに睨まれ一回休み。

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