どんなに力があろうとも。
人がその手に持てる物はかぎられているのだろうか。
どんなに権力が、財力が、その力が大きかろうと、零れ落ちていく。
気が付かぬ内に、一つ、また一つと。
そして、また一粒、それは零れ落ちようとしていた。
彼の最も望んだ物が。
煌きと共に、零れ落ちて行こうとする。




それは、あまりにも悲しい事






永遠の時の果てで
第五部
別れの曲の響く時
第三十三話
ノクターン


 


西暦2015年
審判の日



光が広がった。
一瞬、彼の目の前に蒼銀の髪の少女が現れたかと思うと、艶然とした笑みを浮かべ姿を変える。
彼が好きだった女性の姿に。
そして、冷たい言葉を彼に投げつけた人物に。
でも、優しい言葉を書けてほしかった人物に。
そう、彼が望んだ姿に。
彼はそっと、女性に手を伸ばす。
それが至極当然の行為であるように.
彼の指が彼女に触れたかと思うと、それは艶然と微笑んだ。
















 

 

 

 

 

 

 



ぱしゃん



 

 

 

 

 

 















彼の脳裏に声が響いた。

















 

 

 


「それでも、僕は……」

 

 











 

 



気が付けば彼は、帰って来ていた。
あの瞬間、確かに彼は彼女と一つになれたはずなのに。
なのに、何故か帰って来ていた。
彼女が彼をさげずみ、傷つけ、拒否する、この世界に。
帰って来てしまったのだ。
あの、心地よい世界から。
冷たい現実世界へ……
彼は憎んだ。
彼を呼び戻した者を。
彼を再びこの辛い世界へ呼び戻した者を。
彼に苦しみを与えたくせに、英雄面して、のうのうと暮らす者を……
彼は憎悪した。



 


ユイは言った。
人である事を望んだ者は帰ってくると。
事実、帰る事を望んだ大部分の人々は世界へと帰ってきた。
しかし、例外は有った。
それは先刻話した彼であり、エンゼルチルドレン、そう呼ばれるようになる人間達である。
全ての者が一体化したその瞬間、人は大地と海と一体化した。
溶けた命のスープは大地に染み込み、海に水に溶け込んだ。
文字どおり、この星と人は一体化したのだ。
その際、一つの事が起きた。
人の別の可能性として生み出された"人間"達、使徒と呼ばれた生命体の情報はこの星の大地に海の中に溶け込んでいた。
彼らが爆発した際に大量の土砂と共に粉々になった彼らの細胞は大地に、海に溶け込んでいったのだ、あたかも、己が生きた証をこの星に刻みつけるかのように。
そして、溶け込んでいた情報は人が生命のスープに還元された際、染み出し、人の生命のスープの内に溶け込んだ。
そして、己が能力を、可能性を宿していったのだ。
皮肉にも、彼らは知っていたのかもしれない。
だから、彼らはサードインパクトを起こそうとしたのかもしれない。
渚カヲルはいった、生も死も自分にとっては等価値だと。
彼は知っていたのかもしれない、こうなる事を。
溶け込んだ使徒の細胞は思い思いに動き回り、一部の人の遺伝子に沈み込んでいった。
力の強い者は人の遺伝子の一部さえも書き換えていった。
そして、遺伝子を書き換えられた者は己が意志が眠りを望んでも、目覚めさせられた。
内なる遺伝子に眠る、もう一つの人間達の呼び声により。
エンゼルチルドレン、そう呼ばれる異能力者達はこうしてこの世に生まれ落ちた。



それが幾つもの悲劇を生み。
そして、一組の少年少女の運命を変えた。



西暦2017年
7月13日
第三新東京市
コンフォートマンション


「ねえ、シンジ、ここ、いかない?」
弾けるような笑顔と共にアスカはシンジに言う。
ソファーに腰掛けのんびり文庫本に目を落していたシンジは顔を上げると彼女が差し出した雑誌を見る。
先程まで、彼に寄添いながら彼女が呼んでいた情報誌である。
そこには、市内に新しくできた水族館の事が書かれている。
雑誌で見る限りではなかなかの雰囲気のようである。
「そうだね、今度の休みにでも行こうか」
彼は彼女に対し笑顔を返しながら言った。


桜の花弁の下で想いを伝えた二人。
二人は、再び二年前生活を共にした場で暮らす事になった。
当人二人の強い希望と、そして何より、このマンションの持ち主の言葉に寄って。
『今度こそ、ホントの家族になりましょ、家族ごっこじゃなくて』
そう言った、彼らの保護者代わりの人物の顔は喩様も無いほど喜びに満ちていた。
彼らを復讐の道具として使い、傷つけ、苦しめた者の一人として、二人が寄添い共に生きる事を望んだ事が嬉しかったのだろう。
彼女の差し出した手を、シンジは微笑みながら取り、アスカもそっとその手をそこに重ねた。
その時、彼女は急に真剣な顔になるといったのだった。
『でも、私より先に結婚するのは止めてね』
その一言で、二人の顔は揃ってトマトの如く真っ赤に染まり。
彼女はけらけらと笑ったのだった。
彼女は何処までいっても、ミサトであるらしかった。
たとえ地位がどれだけ上がろうとも、二年の月日が経とうとも。




彼は必死に原因を究明しようとした。
誰も知る事のできない、審判の日の真実。
それを手に入れるべく彼は狂奔した。
恐ろしいまでの執念だった。
世間一般に流れている情報、それはネルフという組織にあまりに都合の良い情報ばかりだった。
何も知らない人々の多くはその答えに納得した。
即ち、サードインパクトを起こしたのはゼーレと呼ばれる組織であり、ネルフはそれを止めようとした。結局、一瞬、サードインパクトは起きてしまったが、EVAのパイロットによりその被害は最小限に押さえられた。
これがネルフがサードインパクトより後、発表した情報であった。
しかし、彼はこの情報の内容をよしとしなかった。
別に思考によってそれを推論したのではない。
歪んだ情念と、妄執により彼は偶然にも真実へと近づいて行ったのだ。
そして、おぼろげながらも彼は真実の一部を手にする事に成功した。
彼の妄執と執念、そして目覚めた時彼が得た一つの力によって……



半ば以上狂気に犯された彼にアタナシウスは目を付け、己が内に取り込んだ。
彼らの言う"神の国"の到来のために必要な駒として。

 


同年
7月20日
第三新東京市
アクアフロントパーク


蒼い幻想的な光景がそこには広がっていた。
第三新東京市に新しくできた水族館、アクアフロントパーク。
ビル内にできた水族館の中に蒼い景色が一面に広がっていた。
両側の壁面も、頭上も蒼い景色で埋まっており、その中を無数の魚達が思い思いに泳いでいた。
その幻想的な空間に一歩足を踏み入れた時、アスカが漏らしたのは小さな感嘆の声だった。
「わぁ」
何を言ってもその言葉が陳腐になりそうなほど幻想的で美しい空間。
彼女にできるのはただ感嘆の声を漏らす事だけだった。
そんな彼女を横目に見て、くすりと、小さく微笑みを漏らすシンジ。
嬉しかったから、隣に居る彼女が歳相応の表情を見せてくれる事が。
昔みたいに肩肘はって、自分は大人なんだと無理をしている彼女ではなく、歳相応のそんな彼女の表情を自分に見せてくれる彼女の姿が。
それだけで幸せだった。


ちらりと、そんな彼の姿を横目に見ながらアスカもまた想う。
昔のような何処か媚びた感じのある微笑みではなく、心からの微笑みを見せてくれる彼の姿を彼女はとても嬉しく感じていた。
誰でもなく、自分と居てくれる時に、昔とは違った表情を二年前では決して見せてくれる事の無かった表情を見せてくれる彼の姿。
たったそれだけだ。それだけの事だけれども嬉しかった。
たまらなく嬉しかった。


そして幸せだった。


愛しく想う人が。
求めた人がそこに居てくれる事がたまらなく、たまらなく嬉しかった。
そう、人から見ればとてもとても小さな事とかもしれないけれども。
嬉しかった。
そして、幸せだった。
それは、ほんの小さな幸せの欠片。


同刻
アクアフロントパーク
三階男子トイレ内


「B41、応答願います、B41」
通話口から漏れる声。
しかし、それに答える者は誰も居ない。
紅い紅い血の海に転げ落ちたそれが、ただ空しく応答を求める声を響かせ続ける。
彼はにやりと笑うと、無造作に足をその上に下ろした。
ガシャン
そんな音が響くと共に、音は途絶えた。
いや、違う。
彼の唇から漏れるくぐもった笑い声が響いていた。
「くくくくくくく」
微かに笑い声を上げながら彼はちらりと視界の片隅に入った保安部員の死体をける。
蹴る、ひたすらに蹴る。
彼の行動を邪魔しようとした、神を畏れぬ愚か者の身体を。
蹴る、ひたすらに蹴った。
「神の敵に死を」
そして、ひとしきり満足すると、彼は懐から黒い箱状の者を取り出し、そして、そのスイッチを押した。


同刻
アクアフロントパーク



どぐぁぁぁん

爆音が響いた。
その音と共に、蒼い幻想的な光景は崩壊した。


三層構造のアクアフロントパーク、その全ての階層の大水槽に仕掛けられていた爆弾が爆発した。水槽を形作っていた強化ガラスにひびが入り、そして破れた。
数百トンにわたる水が一気に溢れ全てを押し流すために解き放たれた。


その時アスカは何が起こったのかわからなかった。
爆音が響くと同時に、シンジに押し倒されたという事までは憶えている。
その後の数十秒の記憶が酷く曖昧だった。
気が付けば彼女は水の中に作られたATフィールドの空間の中に居た。
溢れ出した水は何故かビルの外に出て行くという事はなかった。
不思議な力により、水は押し止められ決してその場を離れようとはしない。
あまりにもおかしな光景だった、それは……


蒼い幻想的な空間はその時、青い死の空間へとその姿を変えていた。
魚の代わりに苦悶の顔のままの人がその場に浮かび漂うのだ。


「大丈夫?」
かけられた声にちらりとそちらを向けば、片手を掲げフィールドを維持しているシンジが居た。
「シンジ……」
「今は何も聞かないで、くれるかな」
微かな寂しさを感じさせる、シンジの顔がアスカに向けられる。
そう、たとえ、相手に感謝されなくても、それどころか嫌われたとしても、何かを成そうという悲壮な決意。それが、彼の顔からは感じられた。
「ATフィールド……」
今、目の前に居る彼はEVAを使わず生身のままフィールドを展開していた。
決して、人間にはできるはずの無い事である。
それをシンジは軽々しくやっていた。今、彼女の目の前に居る少年は……
目の前に居る少年の事を彼女は良く知っているはずだった、つもりだった。
それが崩れて行く。
目の前に居る少年は、本当に彼女が知っている少年なのだろうか。
それどころか、彼は人間なのだろうか。
一瞬、彼女の顔に浮かんだ表情は間違いなく恐怖。
人に有らざる者に対する圧倒的な恐怖。
そんな彼女の表情を見たがシンジは何も言わない。
ただ、酷く寂しそうな顔をする。
まるで雨の中、寂しそうに鳴く小犬のように、酷く酷く寂しい顔をしただけ。
そんな彼の表情を見た時、アスカは気が付いた。
自分の見せた表情がどれほど目の前の少年を傷つけたか。
彼は何も言わずに、必死に彼女を護っているだけなのに。
それなのに、それなのに彼女は……
アスカが何かを言おうとして口を開きかけた時、現れた人影が彼女の唇の動きを止めた。


現れたのはまだ若い男性だった。
奇妙なのは水中を歩いているというその事実。
そう、泳ぐのでも、そこを歩くのでもなく、水の中をごく当たり前に彼は歩いていた。
「"ガギエル"か……」
シンジの唇がアスカと初めて出会った時共に倒した使徒の名前を紡いだ。
それは水中を自由自在に動き、彼らを苦しめた使徒の名前。
「クククククククク、カカカカカカカッカカカカカカカカカ、コロシテヤル、コロシテヤル、コロシテヤル、コワシテヤル、コワシテヤル、コロシテヤル、ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ」
彼の瞳にはもはや常軌の光は宿ってはいない。
狂った人間、特有の輝きが宿るのみ。
一際、高い笑い声が上がった後、男の回りに幾つもの氷の槍が作り出された。
「クカァ」
そして叫びと共に氷の槍は一気にシンジ達に襲い掛かった。
「ちっ 」
小さく舌打ちをするとシンジは自分達の回りに球形に貼ったフィールドを動かし氷の槍を躱す。
このフィールドで槍を打ち払う事も可能だがその槍にどれほどの力が込められているかわからないので躱す事にしたのだ。
もし万が一、このフィールドが破られれば水が彼女を襲い命を奪おうとするだろう。
それだけは絶対的に避けなければならない事だった。
「キキキキ、シネェ、シネシネシネ」
狂った声と共に幾つもの氷の槍が生まれ放たれる。
それらを何とか躱しながら、シンジの背には冷たい物が走っていた。
目の前に居る"ガギエル"の男は精神は狂気の国へといっているが、能力とそれを扱う術だけはまず間違いなく一流だった。
それに水中というこの場所の環境がなお一層、戦況を悪化させていた。
そして何より、彼の傍らに居る一人の少女の存在が、彼をより一層不利にしていた。


彼の脆弱な意識は理性は弾け跳んだ。
自分の目の前に、どれだけ憎んでも飽き足らない人物が現れたから。
そう、この手で殺してやりたい、そう思っていた人物がのこのこと現れてきたから。
彼は気が付いていない、彼の狂気は"アタナシウス"によって拡大化されたという事を。
いや、今更理解すらできないだろう。
今の彼は一匹の獣、ただ血に飢え、目の前の獲物を憎悪の対象を屠る事しか考えていない一匹の獣。
彼は水の刃を生み出し放ち続けた。
本能的に、目の前に居る敵が人を庇っている事により力を発揮できない事に気が付いたから。
殺すなら今だという事がよくわかっているから。
だから、ひたすら水の刃を放ちながら接近していく。
敵を殺し、八つ裂きにしてやるために。


奇声を上げながら、男が接近してくる。
ただ接近してくるわけではない"力"によって作り上げた強力な水の刃を何発も放ちながら接近してくるのだ。
何とか躱しているものの戦況はかなり悪かった。
他人を内に抱えたままフィールドを動かすといった無茶な芸をしている所為で、こちら側から反撃は不能だ。
このままでは接近された後"力"をこめた近接攻撃をくらいフィールドを壊されるのが落ちだ。
しかし、フィールドの展開を解いた瞬間、圧倒的な量の水が二人を襲うだろう、"力"を持つシンジはともかくアスカがただで済むとは思えない。そんな方法使えるはずも無い。
そんな事を考えている間にも男は接近し、強烈な一撃をシンジの春フィールドに向かい放とうとした。
その瞬間、何が起こったか理解できたのは二人だけだっただろう。
即ち、男の背後に出現し力を込めた手刀で男の胸板を打ち抜いたサキと、それを真正面で見つめたシンジだけ。
「がはっつ」
真っ赤な血反吐が男の口から吐き出される。
サキが手刀を抜き、軽く蹴ってやると力無く男の体は、彼らから離れていく。
「遅くなって、ごめんなさい」
「ありがと、助かったよ、サキ、アスカを……」
シンジの言葉に対し、サキはただ寂しそうに微笑むと頷いた。
シンジの背後に居て、彼に護られている少女が羨ましかったから。
アスカが彼の背中に向けている眼差しに込められる思いが分かるから。
なぜなら、それは彼女が胸の内に潜めている思いは全くそれと同じ物なのだから。
そっと、シンジのフィールドから自分のフィールドへ彼女の体を移す。
何か言いたそうなアスカに対し、彼女は静かに首を横に振り、説明は後、といってやる。
正直、今のサキはまともにアスカの目を見る事すらできなかった。
見れば自分が何を言ってしまうか分からないから。
「誰に頼まれた、何故こんな事をした」
そんな彼女の思いを中断させたのはシンジの声。
落ち着いた声だったが、それだけにその内にある怒りを感じさせる声。
対する男は何も言わない、一度閉じ再び開かれた瞳には、再度理性の輝きが灯っていた。
「こんな事とは?」
「僕らを殺すために、ここに居た無関係の人々を巻き込んだ事だ」
再度放たれるシンジの怒声、しかし、男にそれを気にした様子はない。
「ああ、なんだ、そんな事か」
貫かれた胸を手で押さえながら、男は平然とした顔で言った。
その顔に罪悪感は微塵も無い。それどころか何故、シンジがそんな事に対し怒っているのか理解さえしていない様だった。
「そんな事だって……」
「ああ、そうだ、大した事無い事だ、神の敵を始末するために、邪魔な異教徒どもを始末した、それだけだ」
二人の視線が静かに交錯する。
そしてゆっくりと高まっていく緊張。
何かきっかけがあれば、二人は動き出す、決着を付けるために。
そして、その瞬間は訪れた。
カタン、小さな音を立て砕けたガラスの欠片が床に沈み音を立てた。
二人は弾けれたように、互いの距離を詰める。
勝負は一瞬、男の手に生み出された、水の槍がシンジをつらぬかんと振るわれる。
シンジはその一撃を、左手に生み出した光の鞭で防ぐと右手に生み出した、光の槍を男の体に叩き込んだ。
「がは」
男の口から零れた血潮が水の中にゆっくりと広がっていく。
「馬鹿な、この私が……だが、私が死ねば、この水を支える者も居なくなる、被害の大きさを後悔するがいい」
そう、男の言う通りである。
この場の水は男の力によりこの場に保たれている。彼の力が消え失せれば、水は元に戻りここから流れ出すだろう。ここが市街の中心部に近い事を考えると、どれほどの被害が出るか分かりやしない。
だが、シンジの次の言葉は男の期待を裏切るのに十分だった。
「そんな脅し、無駄だよ、君の力は"学習"させてもらったから」
「馬鹿な、馬鹿な、どうして神に祝福された私の、悪魔め滅びるがいい、神よ、この者に呪いを、がはっつ」
それが男の断末魔の叫びだった。



そんな彼を見つめながら、シンジは小さく呟いた。



「神様なんて、いや、しないよ」



そう、神様なんていやしない。
もしも神様が居るのなら、なぜ、十四才の少年少女が苦しまねばならなかったのか。
なぜ、人々を苦しめる不条理が世界中に有るのか。
どうして神は、人の心に付け込み絶望を撒き、己が野望を果たそうとする人物を甘受するのか。
どうして、彼の愛しい人のそばで静かに暮らしたい、そんな願いが叶わないのか。
どうして、どうして、そんな小さな願いが叶わないのだ。


もしも、神が居るのなら。

 

 



「神様なんて、いや、しない」


再度、そんな言葉がシンジの唇から零れる。
その声は青い、死の空間にただ、響き渡った。










To Be Continued






後書き
ようやく書きあがりました、永遠の時の果てで三十三話。
ふう、ようやくエンゼルチルドレンの誕生理由も書けました。
長かった……
この三十三話もすごく長くなってしまいました、ここまで読んでくれた読者の方、ありがとうございます。
こんな作品ですが、これからもよろしくお付き合い下さい。
では、恒例となりました、次回予告を。




一つの陰謀は、あっけない最期を迎えた。
しかし、まだ物語は終らない。
自分の内の力を恐れる少年。
そんな少年を傷つけてしまった少女。
二人の想いは再び、すれ違い傷付け合ってしまうのか。


次回永遠の時の果てで
第三十四話
ダ・カーポ

 

 

 


「どんなに力を持っていようと、シンジはシンジよ」




 

 

 

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