Column
1999/09/06 「リーチ=局面を変える行為」



自信満々でリーチをかけたのに、後から追っかけリーチをかけられ、あがりを奪われてしまったという経験はないでしょうか。よくリーチは追っかけのほうが強いといわれますが、これは何も気分的にそうだとか言ういいかげんなものではなく、それなりに理由があるのです。どんな理由かというと、まずリーチがかかると当然他家は警戒します。そこでリーチをかけられた他家は何とかして自分があたりだと読んだ牌を押さえながら聴牌に向かっていき、リーチをかけられるところまで追いついたから追っかけリーチ、とくるわけです。その読みが必ずしも当たっているとは限りませんが、もし当たっていたのならば追っかけられたほうは自分の当たり牌を何枚か使われてしまっているわけです。そうなればロン牌の数から言っても追っかけたほうが有利なのは当然です。つまりどんな状況にあっても、他家の捨て牌などをしっかり見て、きちんと読みをめぐらせて打つことが大事だということです。

追っかけリーチには例外があります。それは、他家からリーチがかかってもまったくそれを気にせず、がんがんツッパってかけたリーチです。他家のリーチを読みもしないでツッパったのならば、それは当然回し打ちとは言いません。したがってそれで追いついてリーチをかけてもそ れは追っかけリーチではなく、単なる全ツッパリーチとしか言えないでしょう。ついていればそれでもあがれてしまうものですから、全ツッパリーチを完全に否定してしまうこともできないのですが、いつまでもそういう打ち方をしていてはあがれるときにあがれなくなってしまいます。

技術的な話ですが、きちんと他家がなにをやっていて、どの辺の牌を持っているのか、だとすると山にはどんな牌がどのくらい残っているのか。そう言ったことを考えながら、他家のリーチを読み、リーチをかけることができるようになれば上がれる確率というのは段違いに変わってくるでしょう。

たとえば4人のうち1人が染め手を作っていたとします。自分も聴牌していたとします。そのとき、自分の待ちがその1人が染めている色だったらどうしますか?リーチをまったく無視するという過程において考えるのならば、いずれその染めている人からロン牌が出てくる可能性は高いといえるでしょう。しかし逆に自分の待ちを全部使われてしまう可能性もあります。あえて言うならその可能性のほうが高いとも言えます。もしそこで自分がリーチをかけたとすると、相手はオリてくるだろうか。おりれる状況なのか、突っ張ってくる状況なのか、そしてそういったときにどうやって打ってくる性格なのか・・・・。相手が聴牌しているかとか、待ちがどの辺になっていそうだとかなどの読みも当然行わなければいけませんが、さらにそう言ったことを考えて打たなければなりません。聴牌したから即リーチ、というのではあがれる局面を逃してしまうこともあります。だからといってなんでもダマテンにしていればよいというのことでもありませんが、リーチというのはその局面を大きく変える力を持った行為ですから、かけるからにはきちんと自分なりの意思がなければなりません。

「そんなのいちいち考えていたってわかるわけないだろう」という人もいるでしょうが、そこに牌が存在する限り読みが当たることも必ずあるのです。別に読みが外れたからといって悔やむ必要はありません。そうやって自分なりの考えをめぐらし、それを信じて打牌していくことが大事なのです。その4者4様の意思の絡み合い。そしてお互いの駆け引き。それを常に考え、感じながら打つことができれば麻雀というゲームがさらに面白くなるし、上達できるでしょう。

私言−−杉へ
なんか杉に教えてもらったことの受け売りになっちまった。ゆるして。





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