第七話 奴隷の証

ヤガパール☆ 「さあ、リール。うつぶせになるんだ!」
       ☆
       ☆ わけも判らずうつぶせになったリールの背中めがけて真っ赤になっている鉄の
       ☆ かたまりが落ちてきました。
       ☆
       ☆ 
ジューッ! 
       ☆
リール   ☆ 「あーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!」
       ☆
ヤガパール☆ 「どうだ。りっぱな焼き印だろう?」
       ☆
       ☆ ヤガパールは鏡を使ってリールに背中をみせました。
       ☆
リール   ☆ 「S・L・A・V・E.....slave!!・・・・そんな・・・」 リールは泣き出してしまいました
       ☆
ヤガパール☆ 「フフフ。泣くということはこの国の
奴隷の掟をちゃんと知っているんだねえ。
       ☆  掟どおりおまえは一生奴隷なのさ。わかったか?拷問というものは
       ☆  肉体的苦痛だけでなく、精神的苦痛も与えられるのだよ。」
       ☆
       ☆ リールは泣きつづけています。どうやら涙が勝手に流れてきて止めたくても
       ☆ とめられないようです。
       ☆
ヤガパール☆ 「これでもうおまえは一生奴隷だな!強がった罰だ。」
       ☆
リール   ☆ 「・ ・ ・」
       ☆
ヤガパール☆ 「そうだ、もう1ついいことを教えてやろう。おまえはなあ、これから一生全裸で
       ☆  すごすんだ!」
       ☆
       ☆ ヤガパールはリールのあごをつかむと、自分の顔に近づけました。
       ☆
ヤガパール☆ 「素直に折れろよ。」
       ☆
リール   ☆ (奴隷で、裸で・・・みんなから軽蔑されて生きるんだわ。まわりの人はみんな
       ☆  わたしを白い目でみる・・・エルザさんにも嫌われてしまう・・・)
       ☆
ヤガパール☆ 「さあ、折れるんだ。」
       ☆
リール   ☆ 
「・・・やっぱり 折れることは できません・・・・」
          

       ☆ ヤガパールは深いため息をついてリールのあごから手を放しました。
       ☆
ヤガパール☆ 「見上げた根性だなあ。おまえみたいなのは初めてだよ。
       ☆  親もいず、友達もいずでいったいどこでやさしさを覚えてきたんだ?
       ☆  普通なら陰険で人をうらみ、信じることができない人間になると思うがな。」
       ☆
リール   ☆ 「どうしてだかはわたしもわかりません。ただ、自分が犠牲になることによって
       ☆  人が幸せになってくれればいいんです。」
       ☆
ドガンテ  ☆ 「へー、かっこでもつけてるのかあ?それとも意地はってんのかあ?」
       ☆
ヤガパール☆ 「おまえは黙ってろ!リール、おまえは不思議な奴だな、自分はどうなっても
       ☆  いいのか?たとえ、その体がぼろぼろになろうと、心がずたずたに引き裂か
       ☆  れようとおまえはかまわないというのか?」
       ☆
       ☆ リールは自分の胸に手をあて、そっと目をとじました。
       ☆
       ☆ そのままおよそ1時間という時がたちました。

 

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