|
ロングドリンクの分類
|
|
ロングドリンクは、使用する材料や作り方などから、共通するスタイルを持つものをまとめて、以下のように分類することができる。
|
|
|
|
バック(Buck)
|
|
各種のスピリッツにレモンジュースとジンジャーエールを加えて作るのが一般的。 Buckには雄鹿(Stag)の意味があり、キックのある飲み物ということから名づけられた。
|
|
|
|
コブラー(Cobbler)
|
|
氷を詰めたゴブレットやワイングラスにスピリッツやワイン、リキュールあるいは砂糖を注ぎ、十分にステアして、フルーツ、ミントの葉などを飾り、ストローを添える。コブラーには柑橘類のジュースをほとんど使わないのが特徴。Cobblerという語には靴屋、靴直しという意味があり、暑い夏の日に靴直しが喉の渇きを癒すために作った飲み物といわれている。
|
|
|
|
コリンズ(Collins)
|
|
ジンを初めウイスキー、ラム、ウオッカなどのスピリッツにレモンジュースと砂糖あるいはシュガーシロップを加え、ソーダ水を満たすのが基本型。フィズ(Fizz)と似ているが、グラスが大きく、量もかなり多い。Collinsの名には、このロングドリンクの創始者の名前(John Colins)からつけたという説がある。また、Collinsには歓待の礼状という意味がある事から、前夜のもてなしの礼状を二日酔いの状態で書こうとした人が、この飲み物を作って飲んだらすっきりしたので、この名がついた、という説も広く知られている。
|
|
|
|
クーラー(Cooler)
|
|
通常、スピリッツにレモンやライムのジュースと甘味を加え、ソーダ水やジンジャーエールなどを満たす。Coolerとは、冷たく、快い清涼感を感じる飲み物の意味。ノンアルコールのものもある。
|
|
|
|
クラスタ(Crusta)
|
|
スピリッツ、特にブランデーをベースに、レモンジュース、ビターズ、砂糖などをシェイクして、砂糖のスノースタイルにし、螺旋状にむいたレモンまたはオレンジジュースをはめ込んだワイングラスに注ぎ、フルーツを飾ったスタイル。パンの皮を意味するクラスト(Crust)から、この名前がついたといわれる。
|
|
|
|
カップ(Cup)
|
|
パンチ(Punch)と作り方が似ているが、ウォータージョッキで作り、パンチカップでなくタンブラーでも飲まれる点が異なっている。ワインにブランデー、リキュール、ソーダ水、フルーツなどを加える方法が基本。Cupには、キリスト教の聖餐杯の意味と、酒あるいは飲酒の意味がある。
|
|
|
|
デイジー(Daisy)
|
|
各種のスピリッツに柑橘類のジュース、フルーツシロップまたはリキュールを加える。ゴブレットや大型ワイングラスにクラッシュドアイスを詰め、季節のフルーツを飾り、ストローを添える。 Daisyには、ひなぎくという意味の他に、素敵なものという意味がある。
|
|
|
|
エッグノッグ(Egg Nogg)
|
|
通常、酒、卵、牛乳、砂糖を使って作るが、ノンアルコールのエッグノッグもあり、ホットで飲む場合とコールドで飲む場合がある。もともとは、アメリカ南部地方のクリスマスドリンクだが、現在では、四季を問わず世界各国で飲まれている。
|
|
|
|
フィックス(Fix)
|
|
スピリッツに柑橘類のジュース、フルーツシロップあるいはリキュールを加えたサワー系のロングドリンク。ゴブレットまたはタンブラーにクラッシュドアイスを詰め、季節のフルーツを飾り、ストローを添える。 Fixとは、用意する、魅了するという意味。
|
|
|
|
フィズ(Fizz)
|
|
ジンなどのスピリッツにレモンジュース、砂糖を加えてシェイクし、タンブラーに注いでソーダ水を満たすのが基本的。Fizzという名前は、ソーダ水の炭酸ガスがはじけるシュッという音からきた擬声語と言われる。
|
|
|
|
フリップ(Flip)
|
|
ワインやスピリッツに卵と砂糖を加えてシェイクし、サワーグラス(またはワイングラス)に注いでナツメグを振りかける。卵(卵黄または全卵)を使う点はエッグノッグに似ているが、フリップの場合は牛乳を使わないのが基本で、ホットドリンクしても飲まれる。
|
|
|
|
フロート(Float)
|
|
Floatとは、浮かべるという意味。酒の比重の違いを利用して、一つの酒の上に他の酒や生クリームを混ざらない様に浮かべたり、ウイスキーフロート(Whisky Float)のように水(あるいはソフトドリンク)に酒を浮かべる方法がある。
|
|
|
|
フラッペ(Frappe)
|
|
材料をクラッシュドアイスと共にシェイクして、氷も一緒にグラスに注ぐか、カクテルグラスやソーサー形シャンパングラスにクラッシュドアイスを盛り、その上から直接リキュールなどを注ぎ、短いストローを添える。Frappeとは、フランス語で「氷で冷やしたもの」の意味。
|
|
|
|
フローズンスタイル(Frozen Style)
|
|
材料をクラッシュドアイスと共にミキサー(バーブレンダー)でブレンドし、シャーベット状にしたカクテル。クラッシュドアイスの量によって仕上がりの固さが異なってくる。作家のアーネスト= ヘミングウェイが好んだというフローズンダイキリ(Frozen Daiquiri)が知られているが、近年では、マルガリータカクテルに手を加えたフローズンマルガリータ(Frozen Margarita)など、様々なカクテルをフローズンスタイルで楽しむようになってきた。
|
|
|
|
ハーフアンドハーフ(Half and Half)
|
|
2種類の材料を半分ずつミックスする。濃食ビールと淡色ビールを半々に割ったり、ドライベルモットとスイートベルモットを半々に混ぜる。
|
|
|
|
ハイボール(Highball)
|
|
スピリッツをはじめあらゆる酒がベースに使われ、ソーダ水だけでなく、水、ジンジャーエール、トニックウォーター、ジュース類など、各種のソフトドリンクがミックスされる。Highballの語源は、ゴルフ用語のハイボール(High Ball 高い球)からきたという説、かつてのアメリカの鉄道で使われたハイボール信号機からきたという説など、いくつか存在する。
|
|
|
|
ジュレップ(Julep)
|
|
アメリカ南部に古くから伝わるさわやかなロングドリンク。1815年、イギリスのフレデリック= マリアット(Frederick Marryat)という船長が、アメリカ南部の農園で、クラレットやマデイラワインをベースにミントの葉が入った飲み物を知り、その方法を記録している。クラッシュドアイズを大型グラスに詰め、グラスの表面に霜がつくまで十分にステアする。
|
|
|
|
ミスト(Mist)
|
|
主として、ウイスキー、ブランデーなどのスピリッツをシェイクして、氷も一緒にオールドファッションドグラスに注ぎいれて作る。また、クラッシュドアイスをいっぱいに詰めたオールドファッションドグラスに材料を直接注ぐ方法もある。Mistは霧のことで、グラスの表面に細かな水滴が霧のようにつくことに由来する。フラッペ(Frappe)に似たスタイル。
|
|
|
|
オンザロックス(On the Rocks)
|
|
大きめの氷を入れたオールドファッションドグラスに材料を注いで作るスタイル。氷を岩に見立て、「岩の上に」注ぐところに由来する。材料の持ち味を生かしてミックスしやすいことから、近年、マティーニ、マンハッタンなど、従来のショートドリンクをオンザロックスで作る例が増えてきている。
|
|
|
|
プースカフェ(Pousse-Cafe)
|
|
数種類のスピリッツやリキュール、生クリームなどを比重の大きいものから順に混ざらない様に積み重ねる。それぞれの酒の比重(エキス分が多い酒ほど比重も大きくなる)をあらかじめ知っておくことが大切だが、同じ種類のリキュールでも製造メーカーによって比重が違うことがあるので注意したい。なお、エキス分とは、それぞれの酒に含まれている糖分、灰分、不揮発性有機酸などを指す。酒のうまみや甘味などを作っているこれらの成分は、酒を加熱した時、水やアルコールのように蒸留してしまわないで残る。
|
|
|
|
パンチ(Punch)
|
|
ワイン、スピリッツなどをベースに、各種リキュール、フルーツやジュースなどを加えて作る。パーティドリンクとしてた人数分作ることが多いが、一人分用の方法もある。Punchは「五つ」を表すサンスクリット語のPancha(パンチァ)、ヒンズー語のPunch(ポンシェ)などから来たと言われ、もともとインド地方で飲まれていたアラック、水、レモンジュース、スパイスなど五つの材料を混ぜた飲み物が起源になっている。
|
|
|
|
リッキー(Rickey)
|
|
スピリッツに新鮮なライム(またはレモン)の実を絞り、ソーダ水を満たすのが基本的な方法。砂糖、シロップなどは使わず、爽快な酸味がリッキーの身上だが、マドラーで実をつぶしながら好みの味にして楽しむ。19世紀末、ワシントンのシューメーカーというレストランで創案され、初めて飲んだ客の名前カーネル=ジム=リッキー(Colonel Jim Rickey)にちなんで名づけられたという。
|
|
|
|
サンガリー(Sangaree)
|
|
赤ワインに甘味を加え、水または熱湯を満たすのが基本的。Sangareeとは、スペイン語で「血」を意味するサングレ(Sangre)からきた名称で、赤ワインを薄めて作る色彩から名づけられたもの。現在では、赤ワインの他、シェリー、ポートワイン、ウイスキー、ブランデーなどもベースに使われる。
|
|
|
|
スリング(Sling)
|
|
スピリッツにレモンジュースと甘味を加え、水またはソーダ水、ジンジャーエールなどを満たす。ホットドリンクに仕立てることもある。スリングの語源はドイツ語のSchlingen(飲み込むと言う意味)が転訛したものと言われる。
|
|
|
|
スマッシュ(Smash)
|
|
ジュレップ(Julep)を小型にしたものがスマッシュ。Smashには、「つぶす」という意味があり、ミントの葉をつぶして香りをつけることからきた名称。スマッシュにレモンまたはライムジュースを加えたロングドリンクをモジート(Mojito)と呼ぶ。
|
|
|
|
サワー(Sour)
|
|
ウイスキー、ブランデーなど各種のスピリッツをベースに、レモンジュースと砂糖などで甘酸味を加えて作る。シンプルなスタイルだが、柑橘類の味わいを生かした、多数のいわゆるサワー系ロングドリンクの代表的な存在。サワータイプに対して、リキュールやベルモットの香味を利かせたロングドリンクをアロマチックタイプということがある。ソーダ水を使わないのが原則だが、アメリカ以外の国ではソーダ水やシャンパンなどを使う方法も見られる。Sourとは「酸っぱい」の意味。
|
|
|
|
スウィズル(Swizzle)
|
|
タンブラーにラムなどのスピリッツ、ライム(レモン)ジュース、砂糖、ビターズなどを注ぎ、氷を加えて、スウィズルスティック(Swizzle Stick)でグラスの外側に霜がついたような状態になるまで急速にかき混ぜて作る。Swizzle Stickは、三つまた、あるいは五つまたの熱帯樹の枝で、一種のマドラー。これが無い場合は、マドラーで代用する。西インド諸島生まれのロングドリンク。
|
|
|
|
トディー(Toddy)
|
|
タンブラーかオールドファッションドグラスに砂糖を入れ、スピリッツを注ぎ、水または熱湯を満たすのが基本的な方法。イギリスで寒さから身体を守るホットドリンクとして古くから飲まれていたが、今ではコールドドリンクとしても親しまれている。
|
|
|
|
ズーム(Zoom)
|
|
好みのスピリッツに蜂蜜と生クリームなどを加えてシェイクし、カクテルグラスに注ぐのが一般的な作り方でロングではなく、ショートドリンクとして飲まれる。
|