貴方を失ってから
ただ日々が空虚に感じます
私はこのままただ生きて
貴方の幻を見続けるのでしょうか
春
二人の出会いは突然で
桜舞い散る公園で
貴方は小さなその花に
負けるなと呟いていました
だから私はあの公園に
貴方に応援されていた
石楠花の花をそっと置きます
夏
海に行きたいと言い出した
私の我が侭にただ微笑み
海岸で拾った貝殻を
私にプレゼントしてくれました
だから私はあの海岸に
貴方の微笑みの込められた
ムラサキガイを埋めて行きます
秋
赤々と色つく木々の中
二人で歩く山道で
偶然手に振り落ちた紅葉を
貴方はそっとポケットに入れました
だから私はあの山道で
貴方の偶然をまた見たくて
赤い紅葉を眺めに行きます
冬
雪のちらつく空の下
賑わいざわめく街角で
少し高そうな銀のリングを
貴方は私に差し出しました
だから私はあの街角で
貴方の言葉を忘れないように
空を見上げて貴方を待ちます
もう充分我慢しました
もう涙も枯れ果てました
怒られるかもしれないけれど
貴方に会いに行ってもいいですか
貴方のそばにいてもいいですか