貴方を失ってから
ただ日々が空虚に感じます

私はこのままただ生きて
貴方の幻を見続けるのでしょうか


二人の出会いは突然で
桜舞い散る公園で
貴方は小さなその花に
負けるなと呟いていました
だから私はあの公園に
貴方に応援されていた
石楠花の花をそっと置きます


海に行きたいと言い出した
私の我が侭にただ微笑み
海岸で拾った貝殻を
私にプレゼントしてくれました
だから私はあの海岸に
貴方の微笑みの込められた
ムラサキガイを埋めて行きます


赤々と色つく木々の中
二人で歩く山道で
偶然手に振り落ちた紅葉を
貴方はそっとポケットに入れました
だから私はあの山道で
貴方の偶然をまた見たくて
赤い紅葉を眺めに行きます


雪のちらつく空の下
賑わいざわめく街角で
少し高そうな銀のリングを
貴方は私に差し出しました
だから私はあの街角で
貴方の言葉を忘れないように
空を見上げて貴方を待ちます

もう充分我慢しました
もう涙も枯れ果てました

怒られるかもしれないけれど
貴方に会いに行ってもいいですか
貴方のそばにいてもいいですか