第0話
「サワダさん、お見合いをする(前編)」の巻

日本某所、人里離れた森の中にある源柳斎家。
玄関前で妹の帰りを待つ源柳斎麗奈(レナ)の姿があった。

レ ナ
「そわそわ…遅いわねえ、マキったら…。」
マ キ
「姉さんただいまー。
 ミリオネアなんたらって大会に優勝してきたぜ。」
レ ナ
「あ!おかえりマキ。…さあ中に入って。」

源柳斎家居間。

レ ナ
「…で、ガイは見つかったの?」
マ キ
「あ、いや…
 大会に出りゃあ、見つかると思ったんだけどね。
 まあ、その内どっかで会えるでしょ。」
レ ナ
「ちょっとマキ…真面目に探したの?
 その内じゃ困るのよ…。
 もしガイが見つからなかったら、
 私はお見合いをしなければならないのよ…!」
マ キ
「源柳斎家を継ぐ者は、由緒ある忍者でなくてはならない…。
 オヤジの遺言だったね。
 ガイが見つからないんだから仕方ないね。
 いいんじゃないの、姉さんもそろそろ身を固めたらどうだい?」
レ ナ
「もう、人事だと思って…。」
マ キ
「で、源柳斎家の跡取りになられる忍者さんは
 どこのどなたなんだい?」
レ ナ
「父様が選ばれたのは、この方よ。」

彼女はそう言って、一枚の写真をマキに見せた。

マ キ
「おい、マジかよ…。」

写真の向こうには、
キャプテン・サワダの輝くような笑顔があった。


目次へメニューへTOPページへ

第0話
「サワダさん、お見合いをする(中編)」の巻

マ キ
「まいったね…
 いくらあたしでも、こんなのが兄貴になると思うとゾッとするね。
 ま、違う意味で『兄貴』ってカンジだけど。」
レ ナ
「でも…仕方ないわ。
 私も源柳斎家の長女。覚悟はできてるわ。
 ううっ…。」
マ キ
「(な、涙!そんなにイヤなのか…で、でも分かる気がする!)
 …待ってて!もう一回ガイを探してくるよ!」

疾駆けで家を飛び出すマキ。

レ ナ
「ありがとうマキ…でも、お見合い今日なのよ〜!」

家の近くの森の中。
そこを歩くは上半身裸の男、キャプテン・サワダ。

C・サワダ
「今日という今日こそ、キャプテン・サワダ男の見せどころよっ!
 源柳斎麗奈さん…まさに大和撫子の中の大和撫子だ!
 この前の女子プロレスラー、大和・ナデシコには面食らったが…
 しかし今度こそ俺のパートナーが決まるゼ!」
マ キ
「ゲッ…あそこにいるのはサワダじゃねえか…。
 まさかウチに向かうつもりか!?」
C・サワダ
「む、そこにいるのは忍者代表としてミリオネアファイティングに出場し、
 ちゃっかり優勝してしまった源流斎マキ!」
マ キ
「あんたは相変わらずヒマそうだねえ。」
C・サワダ
「ふ、俺は今度「R」と言う人物が開催する大会に
 出場する事を決めたのさっ。
 そのためにチームメイトを探しているのだ!
 ところで、源柳斎と言う人の家を知らんか?
 すっかり迷ってしまってな…。」
マ キ
「(何だ、ウチが分からないのか…よし!)
 あたしは赤い服を着た忍者を探してるんだけど、
 見つけてくれたら教えてやるよ。」
C・サワダ
「交換条件と言うヤツかっ!
 いいだろう、赤い服の忍者だな!
 カミカゼーッ!」

カミカゼアタックで、
街の方まで駆けていくキャプテン・サワダ。

つづく。


目次へメニューへTOPページへ

第0話
「サワダさん、お見合いをする(後編)」の巻

マ キ
「しめしめ。あ、姉さんだ。」

裸足で駆けてくレナ。

レ ナ
「マキーっ。
 …はあはあ、ねえ、今ここにサワダさんいなかった?」
マ キ
「サワダなら急に用を思い出したってどっか行っちまったよ。
 見合いは中止だってさ。」
レ ナ
「そ、そう…。色々迷惑かけたわね、マキ。」
マ キ
「いいって事よ。
 (まったく、あたしもおせっかいだねぇ)」

仲良く家へ帰る2人。
その夜のニュースでは…。

キャスター
「こんばんは、ニュースコンボ7の時間です。
 先ほど入ったニュースですが、今日正午ごろ、東京都○○区路上で、
 不知火舞さん(2×)が半裸の男に襲われると言う事件が起こりました。
 男は不知火さんに追い払われたものの、依然逃走中です。
 警察は、男の行方を追うと共に、不知火さんとの関連を調べています。
 では、次のニュースです…。」

おわり。


次のお話へ目次へメニューへTOPページへ