200X年―――世界中の格闘家に悪夢の招待状が届く。
差出人は…『R』!
この話はKOF出場を賭けた男達の物語である。

第4話
「亜米利加運動組(前編)」の巻

東京都世田谷区二丁目・フラワー商店街。
みすぼらしい格好の押し花売りの少女の姿があった。


「あの…お花はいかが、お花はいかが?」
赤毛の男
「そんな物など必要無い…。」

「ひ…ひどい…。
 (で…出来る事なら『死を恐れぬ心也』をくらわせてやりたい…!
  でも我慢我慢…)」
赤毛の男
「フン…。」

立ち去る赤毛の男。


「ふう。」
ヘビィ・D!
「お嬢ちゃん、1つもらおうか。」

「えっ?…は、はい、しばしお待ちを。」
ヘビィ・D!
「あんたミリオネアファイティングに出てただろ?
 見てたぜ。だが、なんでこんな事を?」

「はい。
 元の時代に帰るための資金稼ぎをしているのです。
 そのためにここで阿流売斗(アルバイト)を…。
 …いつになったら帰れるのやら…。」
ヘビィ・D!
「そうか、よく分からんが大変だな。」

「…あ、あの、お代金を…。」
ヘビィ・D!
「釣りはいらねえ、取っときな。」

「あ、有難う御座います…。あの、貴方の名は…?」
ヘビィ・D!
「人は『D!』とオレを呼ぶ。」

つづく。


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第4話
「亜米利加運動組(後編)」の巻

東京都世田谷区二丁目・春日野家。
テレビのプロレス番組に熱中する少年の姿があった。

つくし
「そこだ、行けザンギエフ!」
つくしの母
「ねえ、庭にいる外人さんは誰だい?」
つくし
「知らないよ。やった、スクリューが決まった!」

庭。

ラッキー
「D!の奴、こんな所に呼び出して何の用なんだ?」
ブライアン
「まさか、今度はここに背景出演か?」
ヘビィ・D!
「待たせたなお前ら。喜べ!KOFに出れるぞ!」
ラッキー
「おお、D!で、どの背景に出演だ?」
ヘビィ・D!
「馬鹿野郎ッ!招待状が来たんだよ。
 出場できるんだ、オレ達!」
ラッキー
「何ィーッ!?
 とうとうオレ達の時代が来たんだな、D!」
ラッキーブライアン
「うわーい。」
ラッキー
「だけどよ、最近のKOFはストライカー制を導入して
 4人1組になったんじゃなかったか?」
ブライアン
「そうだぜ。あと1人はどうするんだ?」
ヘビィ・D!
「ああ、ちょっと心当たりがあってな…。」

彼はそう言って、
茶の間でつくしが見ているテレビのブラウン管を指した。

ラッキー
「おい、マジかよ…。」

ブラウン管の向こうには、ザンギエフと共に
プロレスタッグトーナメントの優勝に輝いたライデンの
これまた輝くような笑顔があった。

ブライアン
「でもD!よ、あいつはアメリカンじゃねえぜ。」
ヘビィ・D!
「そうよ…!
 俺達は今日からただのスポーツチームさ。」
ラッキーブライアン
「Dィィィ!(涙)」

つづく。


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