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第10話
「バスケット空手 対 極限流空手(前編)」の巻
忌隠村(きいんむら)私立ジャスティス学園医療センター。
待合室で、テレビを食い入るように見つめる男の姿があった。
ルガール
「サガット君、KOFの中継を見てるのかね?」
サガット
「ウム…聞けばこの大会、マイナーキャラのみの出場のようだ。
だが、この中に未知なる強豪がいるかもしれん。」
ルガール
「フッ…それにしても、
私以外にこんなお茶目な大会を開催する者がいたとはな。」
響 子
「これより目の検査を行いまーす。
坂田冬次さん、お入りくださーい。」
坂 田
「は〜い。」
ルガール
「フフフ、ハイデルン君。目の具合はどうかね?」
ハイデルン
「余計なお世話だ…!
しかし、貴様ほどの男がこんな所に出向くとはな。」
ルガール
「なあに、ジャスティス学園はお得意様だから当然さ…
(もちろん、いずれは我が組織に下ってもらうがな)。」
サガット
「う、うわあああ〜っ!!」
ハイデルン
「!?」
ルガール
「どうしたサガット君!落ち着きたまえ!」
サガット
「オ、オレの右目を奪ったのは、あやつだ〜っ!」
テレビを指差すサガット。
そこには仮面を付けた男達の姿が映っていた。
スポーツチームと第1回戦で当たるミスターカラテチームである!
Mr.カラテ1号
「どうじゃリョウ、ユリ、ロバート、この見事な変装は!
まさかわしらが極限流だとは誰も分かるまい!」
Mr.カラテ2号
「ああ。でも親父、これじゃあ極限流をアピールできないぜ。」
Mr.カラテ1号
「なーに、後で正体を明かせばインパクト倍増じゃっ!」
Mr.カラテ2号
「ウムム〜、なるほど。」
Mr.カラテ1号
「優勝すればサカザキ道場・新日本支部もリフォームできるわい。」
Mr.カラテ4号
「でも、この天狗のお面、カッコ悪いッチ!」
Mr.カラテ1号
「わがままを言うでないユリ!
見ろロバート…いや、カラテ3号を!
珍しく極限流の胴着を着るほどのやる気まんまんぶりじゃぞ!」
Mr.カラテ2号
「そういやロバート、それはKOF2000で
アナザーストライカーとして出た時の胴着の色違いか?
ハハハ、ますます火引弾にそっくりだなあ。」
Mr.カラテ3号
「………。」
つづく。
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第10話
「バスケット空手 対 極限流空手(中編)」の巻
リングサイドには新たにダックキングを加えたアメリカンスポーツチーム、
そしてミスターカラテチームの両雄が出揃っていた。
審判
「それでは次の試合をとり行う!」
マ キ
「おっ、いよいよD!達の出番だな!」
M・ブドー
「ウム。我らの分まで勝ち抜き、必ずや優勝して頂きたいものだ。」
ラッキー
「相手は空手使い…。
ならば、ここはオレに任せてもらうぜ!」
ブライアン
「ラ、ラッキ〜ッ!」
ラッキーの登場に沸き立つ一部の観客達。
ショーン
「ああっ、元バスケットの天才プレイヤー、ラッキー・グローバーだ!
オレ、大学でバスケやってたからファンなんですよ!」
ケ ン
「おいおい、乗り出すなって。
…だが、マイナーとは言え、こりゃ見ものだな。」
Mr.カラテ2号
「あいつは確かバスケット+空手使いだったな…。
そんな中途半端なヤツに負けるかっ!」
ヘビィ・D!
「馬鹿め…奴らは何も分かっていない。
ラッキーこそ、あの伝説の『バスケット空手』の伝承者だと言う事を…。」
ダック
「ヘイ、ブラザー。そいつはどう言う事だい?」
ヘビィ・D!
「あれはKOF94が開催される3年も前の事だ…。
ラッキーの師匠は、この世でただ1人の
『バスケット空手』の使い手だった…。」
(回想シーン)
陳老師(仮)
「ラッキーよ、デスバウンドを使ってみんしゃい。」
ラッキー
「はいっ、師匠!デスバウンド!」
どこからともなく落ちてきたバスケットボールを受け取り、
ラッキーは凄まじい勢いで地面に叩きつけた。
バウンドしたボールを受け止める師匠。
陳老師(仮)
「そうじゃ…
1バウンドさせると言うスポーツマンの心がけを忘れてはならん。
よし、卒業じゃ。」
ラッキー
「ええっ…今なんと言われました!?」
陳老師(仮)
「もうわしが教える事は何もありはせん…
と言いたい所じゃが、最後に卒業試験じゃ。
今度はわしの近くでデスバウンドを出してみんしゃい。」
ラッキー
「は、はい!」
ボカッ。
しかしラッキーは落ちてきたボールを受け取りそこない、
そのまま拳を振り下ろし、師匠に強烈なパンチングをしてしまった!
その場で倒れこむ師匠。
ラッキー
「し、師匠!しっかり!」
陳老師(仮)
「…い、今のが幻の必殺技『デスパンチ』じゃ。
『バスケット空手』は一子相伝…
これからはお主が伝承者となるのじゃ…。(コトリ)」
ラッキー
「師匠ォォォォ!!」
(回想おわり)
ゴゴゴゴゴゴ…
ブライアン
「すさまじい話だ…!」
ヘビィ・D!
「ラッキーの奴には、
師匠から受け継いだ『バスケット空手』伝承者としての誇りがある…
オレは信じるぜ、奴の勝利を!」
ブライアン
「そのお師匠さんは、命を賭けてラッキーに幻の技を教えたんだな。」
ヘビィ・D!
「いや…今年で140歳だが、いまだに現役バリバリだ。」
ダック
「アンビリーバボー!」
つづく。
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第10話
「バスケット空手 対 極限流空手(後編)」の巻
審判
「それでは両チーム、一番手の選手はリングに上がってもらおう!
…んんっ?」
Mr.カラテ1号
「なんじゃ、我々の顔に何か付いておるか?」
ザワザワ…。
どよめく観客達。
ダ ン
「に、似てるぞ…。極限流に…。」
さくら
「極限流?」
マルコ
「そ、そう言えば、そっくりだ…。」
Mr.カラテ1号
「似ててあたりまえだ!!
我々は極限流チームなのだからなっ!!」
天狗面を脱ぎ去る極限流チーム。
審判
「……君達、マイナーキャラじゃないので失格。」
タクマ
「何ィーッ!?」
スポーツチーム
「ウオオ〜ッ!オレ達の勝利だァァ!」
涙を浮かべるラッキー達。
もちろんそれは、闘えなかった事へのくやし涙だった…。
さくら
「ミスターカラテチームの正体がユリさん達だったなんて…。」
マルコ
「ぬうっ、気付かなんだ!」
ダ ン
「んが〜〜〜〜ッ!!許せねえッ!!」
さくら
「ひ、火引さん!?」
ダ ン
「デカいの、背中を借りるぜぇッ!」
ライデン
「何ぃ!?オ、オレを踏み台にした!?」
前の席に座っているライデンの背中を足場にして、
闘技場中央のリングまで一気に跳んで行くダン。
タクマ
「まさか正体がバレてしまうなんてのう…。」
ユ リ
「バラしたのはあたし達だと思うッチ…。」
リョウ
「まあ、何か後ろめたくて嫌だったけどな。
…なあロバート。もう面を取ったらどうだ?」
Mr.カラテ3号
「………。」
ユ リ
「あ、あれを見るッチ!」
空からリングめがけ、ダンが降ってきた!
アナウンサー
「あーーっと、乱入者登場かーっ!?」
ダ ン
「てめえら、変装しての出場とは良い度胸じゃねえか!
オレ達を騙したのはこの仮面かーっ!!」
リョウ
「ああっ、ロバートを放せっ!」
ダ ン
「さっさと脱ぎやがれ!
…な、なんだこの仮面!はがれねえじゃねえか!」
Mr.カラテ3号
「はがれんはずさ…これが素顔なのだからな。」
ダ ン
「!?…ま、まさかお前は…い、いや、あなたは!!」
Mr.カラテ3号
「久しいのう、息子よ。」
ダ ン
「オヤジィィィィィィ!!!」
アナウンサー
「あーっと、なんだか良く分かりませんが、
感動の親子の再会のようであります!」
いつしか会場からは暖かい拍手が湧き起こっていた。
スポーツチームのくやし涙も、感動の涙へと…。
藤堂竜白
「泣かせるのう。」
第11話へつづく。
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