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200X年―――世界中のマイナー格闘家に夢の招待状が届く。
差出人は『R』…藤堂竜白!
この話は藤堂打倒に命を賭した男達の物語である。
第13話
「褐色の弾丸D!うなるニューブロウ(前編)」の巻
興奮渦巻くKOF200X(通称裏KOF)会場のコロシアム。
観客席をまわる売り子の姿があった。
響
「え〜、おせんにキャラメルはいかがですか。
あ…忍びの皆さん、お久しぶりです。
ハラキリのサワダさんは御一緒ではないのですか?」
ライデン
「ああ、あの時の嬢ちゃんか。
奴は何か用事があるんだとさ。」
響
「そうですか、残念です…。
サムライの方と一緒にいれば、介錯に巡り会えると思ったのですが…。
では、失礼します。
え〜、おせんにキャラメル…。」
アナウンサー
「大変長らくお待たせしました!
ただ今より、KOF200X決勝戦を始めます!
『アメリカンスポーツチーム』、『裏拳闘王チーム』入場!」
決勝戦ともなると、観客のボルテージもMAX寸前だ。
マ キ
「市長のカタキだ!やっちまえーっ!」
ユン&ヤン
「叔父貴の分も頼むぜっ!」
他の観客席。
ショーン
「師匠、なんとか決勝戦に間に合いましたね!」
ケ ン
「ああ。こんな夢の対決は、
並のゲームじゃお目にかかれないからな。
女房を質に入れて来たかいがあったってもんだ。」
ショーン
「し、師匠…!?」
まずは『裏拳闘王チーム』が入場してきた。
なんと、真・獅子王1人だった。
M・ブドー
「やはりな…。メンバー全員、準決勝で
ハガーのダブルラリアットを食らいすぎてダウンしたからな。
…だが、なぜ奴だけが平然としているのだ?」
その時、観客からどよめきが。
『アメリカンスポーツチーム』もへビィ・D!1人だった!
ライデン
「ラッキーやブライアン達はどうしちまったんだ!?
ま、まさか試合のケガで…!?」
ラッキー&ブライアン
「D〜!がんばれよ〜っ!」
ライデン
「って、となりの席で応援してるーっ!(ガビーン)」
ブライアン
「よお、お前ら。D!の頼みでな。
どうしても1人でやるんだとよ。」
ラッキー
「実はダックが真・獅子王の野郎に闇討ちされちまったんだ。
そのためにD!は怒りの化身と化した…
もはや、オレ達に奴を止める事はできねえ!」
ブライアン
「簡単に言うとおいしい所をゆずってやった訳だ。
(オレ達、1回も試合に出てないような気もするが…)」
M・ブドー
「ぬううっ、闇討ちとは卑怯なり!」
イーグル
「いや、大会規定には闇討ち禁止とは書いてなかったよ。」
不破 刃
「さすがはイーグルさん。博識ですわ。」
イーグル
「フフッ、歩くルールブックと呼んでくれたまえ。」
不破 刃
「ステキ、ステキよ!」
マ キ
「お前ら帰れ。」
つづく。
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第13話
「褐色の弾丸D!うなるニューブロウ(中編)」の巻
ダ ン
「にしてもD!って奴、相手が1人だから1対1でやるってか?
へへっ…カッコつけてくれるぜ!」
さくら
「どうやらボクサー同士の対決みたいですね!」
ダ ン
「なぬっ?
あの真・獅子王ってのもボクサーなのか?」
さくら
「ホラ、パンフレットに書いてありますよ。
真・獅子王…格闘スタイルは『ボクシング+剣術』だって!」
ダ ン
「なんだァ?そのフザけた格闘技は!
よし!大会が終わったらサイキョー流に入門させて、
その半端な根性を叩き直してやるぜ!」
リング上へ上がる両者。
真・獅子王
「…他の連中では私にはかなわない…。
だから1人で来たのであろう?」
へビィ・D!
「…待っていたぜ、この瞬間(とき)を!」
真・獅子王
「フ…どちらがSNK…いや、史上最強のボクサーか決めようぞ!」
アナウンサー
「あーっと、どうやら両チームの提案により
決勝戦はシングルマッチで決着と言う事になったようであります!」
審判
「それでは、決勝戦はじめ!」
構えをとり、お互いのスキをうかがう2人。
ダ ン
「よーく見とけよ、お前ら!
KOパンチを武器とするボクサー同士だ…
勝負は一瞬で決まると見た!」
両者が動かぬまま、1時間が経過した。
さくら
「ひ、火引さん、これは?」
ダ ン
「ありゃあ、互いに1分のスキも無いから、
相手の動きを待っているんだ…。
だが、そろそろシビレを切らす頃だろ!」
しかし、ダンの予想とは裏腹に、にらみ合いは3日3晩続く事になった…。
さくら
「ひ、火引さん…。」
ダ ン
「ま、まあ、こう言う事もあるよな!」
ブランカ
「ぞんなごどより、おながずいだ!」
ダ ン
「それもそうだな…
おい、売り子!何かねえのか!?」
響
「おせんにキャラメルなど、いかがでしょうか?」
ダ ン
「バッキャロー!
そんなモンばっかじゃ栄養がかたよるだろうがーっ!」
ブランカ
「ぞうだぞうだ!」
響
「…………斬る…。」
つづく。
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第13話
「褐色の弾丸D!うなるニューブロウ(後編)」の巻
そして…
夜となり
朝となった。
これが第4日目である。
もはや観客の数もまばらになっていた。
さくら
「火引さん達、そんな所で寝てたらカゼひきますよ〜。」
ダ ン
「う、う〜ん。そ…そこにいるのはオヤジ…?」
さくら
「も〜、寝ボケちゃってぇ。」
ユ ン
「い、いや、それは生死の境をさ迷ってるんじゃ…。」
その時!
へビィ・D!
「ぬううう〜っ!!」
真・獅子王
「ふおおお〜っ!!」
ついに2人が動いた。
お互いの拳と拳が交差する。相打ちであった。
だが!
真・獅子王
「がはっ!…すさまじき拳よ…。(ガクリ)」
へビィ・D!
「あんたの拳は…軽いな。」
真・獅子王
「うぬぬ、ほ…他ならぬボクシング一筋であるがゆえに、
剣術を半端にかじった我の拳を凌駕したと言うのか…!」
へビィ・D!
「………。」
真・獅子王
「だが退かぬ、媚びぬ、省みぬ!
真・獅子王に敗北はないのだーっ!!」
へビィ・D!
「いいだろう…見せてやる、オレのニューブロウを!
はああああああ!」
ライデン
「なに、D!のニューブロウだと?」
ラッキー
「ま、まさか、あのパンチを…!」
へビィ・D!
「ブロウクン・マグナムッ!!」
ブロウクン・マグナムとは!
超必殺技D・クレイジーの開発時名称の事である!
だが、D!のパンチは真・獅子王の体からわずかに反れた。
真・獅子王
「な…なぜ外した!?」
へビィ・D!
「あいにく貴様の血で拳を汚したくないんでな…。
器を知れ!」
ジャンパーを脱ぎ、背を見せるD!
リック
「ゲエッ!」
アクセル
「あ、あれは…。」
ダッドリー
「千年に一度現れるという…。」
ヴァネッサ
「伝説のボクサーの背に浮かぶ…。」
ロブ・バイソン
「鷲のマーク…!」
M・バイソン
「オアー…!」
騒ぎ出す一部の観客達。
真・獅子王
「ま、まさか…
あんたが伝説のボクサーだったとは…。
わ…わたしの…負けだ…!」
へビィ・D!
「いい勝負だったぜ!(ニコッ)」
この瞬間、KOF200X優勝チームが決定されたのであった。
第14話へつづく。
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