200X年―――世界中のマイナー格闘家に夢の招待状が届く。
差出人は『R』…藤堂竜白!
この話は藤堂打倒に命を賭した男達の物語である。

第16話
「今、野望ついえる時…炸裂・サワダスペシャル(前々編)」の巻

盟王島中央に高くそびえる山、通称『藤堂マウンテン』。
その山頂に、神を超えし者の姿があった。

神・豪鬼
「極めし拳…示すには絶好の場なり!
 新たなる奥義…『禊』(みそぎ)!!
 ヌハァーーーーーーーーーッ!」

藤堂マウンテンは崩れ去った。
かすかな闘気を残し、神・豪鬼はいずこかへと消えた…。
一方、試合会場。

C・サワダ
「さあ!てめえだけは、どんなおしおきをしてやろうか!」
藤堂竜白
「サ、サワダァァァ…!(ギリギリ←歯ぎしり)」
ライデン
「あ、あの2人の間には一体何が…!?
 教えてくれラッキー、ブライアン。
 お前らなら知ってるだろう!」
ラッキー
「オ…オレ達にもよく分からないんだ…。」
ブライアン
「確かにオレ達スポーツチームは、
 サワダと共にオレ達をマイナー扱いした藤堂を倒す約束をしたが、
 奴と藤堂の因縁までは知らなかった…!」

ズゴゴゴゴゴ…

C・サワダ
「ムムッ。何事だ、この揺れは!?」
藤堂竜白
「…ふっふっふ、どうやら藤堂マウンテンに仕掛けた自爆スイッチが
 作動したようじゃな…(たぶん)。
 この盟王島は、あと10分もすれば跡形もなく爆発しチリと化す!」
C・サワダ
「!!……10分もあればお釣りが来るくらいだゼ!」
藤堂竜白
「お前とわしの対決は、
 完全決着方式のデスマッチで決めようではないか!(カチッ)」

藤堂がスイッチを押すと、地面から新たなリングがせり上がって来た!
リングに飛び乗る藤堂。

C・サワダ
「ちょっと待て…D!
 これを食え!体力が回復するぞ!」
へビィ・D!
「パクッ!カ、カラダが…何だこれは?」
C・サワダ
「エディ・Eが吐き捨てたガムだ。」
へビィ・D!
「バフゥーッ!!」
藤堂竜白
「…そうか、D!を回復させて4人で闘うつもりか!
 見下げ果てたぞ、サワダよ!」
C・サワダ
「勘違いすんな!オレ1人で十分だ…。
 キミ達(刃、ブドー、D!)は退っていろ!」

キャプテン・サワダもリングイン!

アナウンサー
「あ、あーっと、これは大変な事になりました!
 急きょ、サワダ選手と藤堂選手の特別試合が開始される模様!
 しかも、この島はあと10分で爆発してしまうのですーっ!!」
観客
「うわわーっ、逃げろ!!」
さくら
「あ、あたし達も逃げた方がいいみたい…。
 火引さん、いつまでも寝てないで帰りますよっ!」

あっという間にほとんどの観客は逃げ出してしまった。
逆にサワダの仲間達はリングサイドまで駆け寄る!

へビィ・D!
「おいラッキー、ブライアン!
 お前らも逃げるんだ!」
ラッキー
「じょ、冗談じゃねえ!
 これ以上出番が無くなってたまるかよ〜!」
ライデン
「サワダ!オレ達は最後まで見届けるぜ!」
マ キ
「そんなジジイ、さっさとぶっ飛ばしちまえーっ!」
藤堂竜白
「フッ…世間の奴らはどうもわしの事を誤解しておる。
 わしを重ね当てしかできん年寄りだろうと…!
 だが、それは大きな間違いだ。
 とくと見せてやろう、藤堂流の凄まじさを!」
C・サワダ
「いくぜっ!!」
アナウンサー
「あーっと、
 リング中央で両者ガッチリ組んだーっ!
 おお、力ではサワダ選手の方が勝っているーっ!」
藤堂竜白
「ぐぐぐ…柔よく剛を制す!
 相手の力を利用するのも藤堂流の極意じゃーっ!」

キャプテン・サワダの力を利用し、背後へ投げ飛ばす藤堂。
だが、瞬時に着地して藤堂に飛び掛るキャプテン・サワダ!

アナウンサー
「ああーっと、この体勢はーっ!?」
C・サワダ
「サワディアンバックブリーカー!(ジャキーン)」
不破 刃
「おお、ほれぼれするような見事な技への入り方だ。」
藤堂竜白
「うおりゃー!!」

投げ外しをする藤堂。
試合開始位置まで戻る両者!

C・サワダ
「準備運動はこれぐらいでいいだろう…。」
みんな
「………!!」

―盟王島爆発まで、あと9分―

つづく!


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第16話
「今、野望ついえる時…炸裂・サワダスペシャル(前編)」の巻

藤堂竜白
「今こそおのれに、藤堂流の禁じ手を見せてくれるわ〜!」
C・サワダ
「ならばオレも、サワダ流奥義の数々を使わざるを得ない!」
藤堂竜白
「ほう…では、貴様も技を出し切っていなかったと言う事か。
 はっはっは、たわ言をぬかしおって…。」
C・サワダ
「試してみるかな?」
藤堂竜白
「ほざけっ、青二才がーっ!!」

禁じ手の1つ、竜巻槍打を放つ藤堂。

C・サワダ
「くっ…あんたの重ね当てに対する誇りはどこへやった!?」
藤堂竜白
「そんなもの、とうに捨てたわっ!」
C・サワダ
「もはや藤堂流の真髄すら忘れたか〜!!」

カミカゼアタックで突進して行くキャプテン・サワダ。
一方、藤堂は拳を下げ防御を解いた!

C・サワダ
「ノ、ノーガード!?」
不破 刃
「血迷ったか藤堂!」
M・ブドー
「勝負を捨てたか藤堂!」
へビィ・D!
「い、いや、違う!」
藤堂竜白
「心眼 蔓落とし!
 これで終わりじゃあ〜!!」

藤堂の当て身技が決まった!

M・ブドー
「や…やぶれた!」
不破 刃
「い…いつかはこんな日が来るとは思っていたが…。」
へビィ・D!
「あの不滅の超必殺技と言われたカミカゼアタックが…!」
ライデン
「やぶられてしまった…藤堂竜白に…!」
藤堂竜白
「勝ったッ!『サワダだわさ。』完!!」
C・サワダ
「ほーお、それでどなたがこの
 キャプテン・サワダの代わりを務めるのかな?」
藤堂竜白
「何っ!?こ、この声は…!」
C・サワダ
「貴様が倒した相手を、よーく目を凝らして見てみろ!」
藤堂竜白
「はっ!こ…これは真・獅子王の骸(むくろ)!?」

なんと藤堂が倒したのは、
キャプテン・サワダの服を着せられた真・獅子王!
空からふんどし一丁のキャプテン・サワダが降りて来た!

藤堂竜白
「か、変わり身の術とは〜っ!」
C・サワダ
「せめて祈るがいい藤堂!
 これぞフライングカミカゼアタック!!」
藤堂竜白
「い、いやあああ〜っ!!!」

グワッシャアア

C・サワダ
「貴様の藤堂流などサワダ流の足元にも及ばん!」
アナウンサー
「凄まじい!すご〜〜い!!
 この勝負、サワダ選手が一歩リードか!」

ズゴゴゴゴ…

アナウンサー
「あ、あーっと、残念ながら時間です!
 みなさんごきげんよう〜!」

―盟王島爆発まで、あと7分―

つづく!


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第16話
「今、野望ついえる時…炸裂・サワダスペシャル(中編)」の巻

C・サワダ
「藤堂…お前とオレじゃ、漢の器が違いすぎる!」
藤堂竜白
「はーっ、はーっ…!」
へビィ・D!
「サワダよ!今こそ聞かせてもらおうか…
 お前と藤堂の因縁について!」
C・サワダ
「…ならば聞くがいい。
 なぜ奴が『ミリオネアファイティング』に出場できたと思う…?
 それは奴がこのオレの大会招待状をすり替えたからだ!!」
へビィ・D!
「な」
M・ブドー
「ん」
不破 刃
「だっ」
ラッキーブライアン
「てーっ!?」

衝撃の告白。
場内にはいつの間にか、雨が降り出していた。

C・サワダ
「オレは『ミリオネアファイティング』に出場するはずだった…。
 そして藤堂はいつも通り背景に出る予定だった。
 だが!奴はオレの『大会招待状』と自分の『背景招待状』を
 すり替えたんだ!」
ライデン
「そうか…おかしいと思ったぜ。
 万年背景キャラの藤堂が復活するなんてな。」
藤堂竜白
「うくく…背景キャラ背景キャラ!
 どいつもこいつも背景キャラ!
 わしだって好きで背景にいた訳じゃない…
 だが、時代が許さなかった!!」
C・サワダ
「そんな事でオレの招待状をすり替えたのか…。」
藤堂竜白
「そんな事じゃと…!?
 お前に何が分かるっ!(バキッ)」

キャプテン・サワダを殴る藤堂。

C・サワダ
「フーン、効きませんなあ。
 かつての『龍虎の拳』最強キャラがそんなもんかね。」
藤堂竜白
「ぬおお…このヤロ〜〜!!(バキッ)」
C・サワダ
「まだまだ効かんなー。」
藤堂竜白
「うわあ〜!!(ぶわっ←涙)
 バカヤロバカヤロ!!(ドカッドカッ)」
M・ブドー
「…さすがサワダ殿だ。
 このケンカ、漢勝負に持ち込んだ!」
マ キ
「なんだそりゃ…。」

パシッ!
藤堂の腕をつかむキャプテン・サワダ。

C・サワダ
「藤堂よ、出れる背景があるだけマシだと思え。
 オレに比べれば、貴様の苦しみなど屁のつっぱりにもならん。
 貴様以上にオレのハートは傷付いているのだ!」
藤堂竜白
「ううっ…!」
C・サワダ
「貴様にこの技を贈る…サワダスペシャル’99!」
藤堂竜白
「ぐはっ!」
C・サワダ
「今のはお前に破壊された0戦の分だ。」
藤堂竜白
「(あ、あれはあんたの闘気じゃ…!?)」
C・サワダ
「サワダスペシャル2000!
 これはみんなの分!」
藤堂竜白
「ぷおっ!」
C・サワダ
「最後にこれは…
 貴様によって全てを失った…オレの…。」
藤堂竜白
「はうあ!!」
C・サワダ
「オレの…。」
藤堂竜白
「いやあ!!」
C・サワダ
「このオレの怒りだあ!!
 サワダスペシャル2001!!」
みんな
「あ、ああ〜っ?!」

―盟王島爆発まで、あと5分―

つづく!


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第16話
「今、野望ついえる時…炸裂・サワダスペシャル(後編)」の巻

C・サワダ
「サワダスペシャル2001!!」
みんな
「あ、ああ〜っ?!」

!?

なんと、藤堂はサワダスペシャル2001を正面で受け止め、
キャプテン・サワダのスキを突き、後ろから羽交い絞めにした!

C・サワダ
「ば、馬鹿な!サワダスペシャル2001が!?」
藤堂竜白
「骨を斬らせて肉を斬る、肉を斬らせて髄を斬る!!
 これぞッ藤堂流!!」
C・サワダ
「くっ…だが、オレを締め上げるほどの力は残って…
 は!?もしや!」
藤堂竜白
「そうじゃ…
 このまま島の爆発を待ち、地獄まで道連れよ!!」
C・サワダ
「ええ〜い、往生際の悪い奴め!」
へビィ・D!
「ば…万事休すか!!」
不破 刃
「い…いや、あきらめるのはまだ早い…。
 (腕を振り上げて)サーワーダ、サーワーダ!」
M・ブドー
「おお…サーワーダ!サーワーダ!」
へビィ・D!
「よし、サーワーダ!サーワーダ!」
ラッキーブライアン
「オ、オレ達も…!サーワーダ!」
マ キ
「しょうがねえなあ…サーワーダ!」
ライデン
「サーワーダ!サーワーダ!」
みんな
「サーワーダ!サーワーダ!サーワーダ!」

雨の中、あふれんばかりのサワダコールが沸き起こった!

藤堂竜白
「ば、馬鹿め…そんな事をしても…うほっ!?」
C・サワダ
「ふおぉぉぉ〜…みんなの声援のおかげでたった今、
 新☆必殺技を思いついたぜ〜っ!!」

突如キャプテン・サワダの体が黄金色に輝き、
藤堂もろとも空高く上昇した!

藤堂竜白
「わっ、なんじゃ〜っ!?」
C・サワダ
「藤堂!漢の器が違うと言ったはずだ!
 オレの命は最初(ハナ)から捨ててるんだよ!!」

なんと、どこからともなく取り出した日本刀で、
自分ごと藤堂を貫くキャプテン・サワダ!!
鮮血が舞う。

C・サワダ
「オレが正義だあーっ!!
 サワダ究極神拳『サワダスペシャル200X』!!!」

ピカッ
キャプテン・サワダの血に誘われたか、2人に向かって雷が落ちた!

C・サワダ
「うおおおおおおおおお!!!!」
みんな
「サ、サワダ〜っ!!!」

―盟王島爆発まで、あと3分―

第17話へつづく!


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