●●コンプレックス●●●


「足りないよな・・・」
ふと俺が洩らした言葉にアルがツッこんでくる
「なにが・・・?」
「身長・・・・」
あぁっ。自分で言ってて嫌だっ!
自分でチビって言ってるようなもんじゃねえか!!
くそうっ
全ては大佐が悪いんだ!!


だって、アイツは背、(俺より)高いし・・・。
嫌味だよな、絶対。うん。





「兄さん、一人百面相楽しい??」
「へ?」
アルにそういわれてハッと我に返る
顔が緩んでないかどうか、つい頬に手を当てる
これをあの、無能は可愛いなんてぬかしやがる
究極のへたれの見本だよな!あれは





「で、何かあったの??兄さん。」
どうやら、弟にはなにもかもお見通しらしい。
兄としての威厳がないよな・・・俺・・・
「兄さんが身長の事で悩むなんて珍しいよね」
そう、俺がこの(口に出すのも、もう嫌だ)事について悩むのは
実に珍しいことだったりする。
理由はたった一つ。





俺はいつも、考えるのも嫌だから流してるんだよ





でも、
今回ばかりはそうもいかない。
悩む理由の一つに、
俺の恋人(仮)である、ロイ・マスタング大佐がかかわっているからだ

いくら早く生まれたからって、あの扱いはないよな
俺は子供じゃないっての!!
まあ、でもアイツからしたら子供、か・・・
なにせ14も年が離れてて犯罪的なカップルだもんな俺たち






でも、だからこそ
心はアンタと同じところに立っていたいんだよ
なんて思うのは俺だけだろうな





しいて言うならコンプレックス
いくら頑張ってアンタの横にいようと走っても
あんたは更にその先を行く
身長も
力の強さも
精神も





俺はアンタと同じになりたい
アンタを守ってあげたい
でも

それは叶わない真実






それは気に食わないから

アンタにまた文句を言いに行こう




大好きだから「大嫌い」だと伝えてやろう

俺に弱さをみせない意地っ張りなロイなんか「大嫌い」だといってやろう







あぁ、これこそまさに
ラヴァーズコンプレックス
[恋人に対する劣等感]






+++end+++
20040324
Hikari*Suzukane
これって、切なくないよ光さん
むしろほのぼのだよ・・・?
ウチのエドは、ただネコなだけじゃないです
隙あらばロイ押し倒そうかっていうぐらいの勢いだったりします(笑)