●もしも許されるなら●●●
君の背中を見るたび、僕は切なくなる
君の笑顔を見るたび 胸が締め付けられる
嗚呼 こんなに「痛い」と知っていて
何故 僕は君に恋をしたのだろう
「キール・・・??」
ハヤトが足どりが重いキールに声を掛けた
「あんまし気分よくない??大丈夫?」
「うん」
「大丈夫だよハヤト」
キールはそういって俺に答えた
でも、それは俺に迷惑を掛けたくないキールの強がりで
俺はそれに気づかないわけがなかったけれど
それでも、
キールが良いというなら、それで良いような気がした
キールが側にいてくれないと、自分が自分でなくなるような
そんな嫌な気がしていた
キールにはとても、悪いのだけれど
「キール、本当に大丈夫・・・?別にここでまっててくれたって・・」
ハヤトのそれもただの強がり
なによりも僕に付いていて欲しいと思っているくせに
自惚れ
そんな泣きそうな瞳でつよがったって、なんの意味ももたないよ
怖いんだろ?
真実を知るのが
ごめんよ、ハヤト
こんな僕が側にいて
でも、僕が側にいたいのだから
「いいや、いくよ。いかせてくれ」
ああ、やっぱりキールは俺のことを分かっていてくれていた
お互い強がりで
お互いが嫌にやるくらいエゴイスト
いかせてやろう
何よりも、俺の為についてくることを許してあげる
「分かった。無理しないでよ?」
優しさのナイフがあまりにも美しく僕の傷をえぐっていく
ああ、コワイコワイ
何よりも君が
コワイのに、こんなにも欲しいのは何でだろうね
君を一人にするのは無理だから、
しょうがないついていってあげる
なにより、自分の懺悔の為に
ああ、イタイイタイ
この胸をえぐられる痛さ
あまりにも痛快すぎる
僕は空飛ぶ鳥を篭に閉じ込めました
鳥があまりにも美しい声で
逃げることもしないから
そのまま、僕のものにしました
神様、もしも
もしも許されるなら
鳥を、見続けることは
この後、扉が開いて鳥が逃げても
見続けることを
彼を愛する事を
許してください
+++20040201+++
Hikari*Suzukane
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