父の日
「ほい」
「お、なんだなんだ?めずらしい」
シカマルから突然父に手渡されたプレゼント。
かわいらしいリボンと包装紙で包んである。
「今日何の日だよ」
「んー?お、父の日か!そうかそれでか」
ウキウキと包みを破く父。
シカマルはそんな様子をじっと見つめる。
そんなにうれしいもんか?
満面の笑みを浮かべる自分の親を見、包みに目を戻した。
「開けていいか?」
「どーぞ」
箱を開けるとそこには――――
枕。
「安眠枕、ほしがってたし」
「おお・・・・・・!!」
父は枕を取り出し、ぎゅっと抱きしめた。
「ちょうどいい硬さだ」
ニッコリとシカマルに笑顔を向けた。
シカマルも少し口元を上げて、微笑んだ。
「・・・・・・・お前笑うとすっごい可愛いのになぁ、もっと笑え!」
「やだって、恥ずい」
「もったいないぞ」
少しの間。
シカマルが頭を掻きながら照れたように父を見て、
「その・・・・・・気に入ったか?」
顔色を気にしながらたずねた。
父はシカマルの頭にポン、と手をのせて髪を撫でた。
「もちろんだ、ありがとな、シカマル」
「ん」
シカマルは顔を赤くしてうなずき、そのままは離れようとした。
すると、父がシカマルの顔を覗き込んできた。
「な、何!!」
「あれはぁ、父の日に絶対言う、あ・れ!!」
「はぁ?」
シカマルはちょっとの間考えて、そして
「お父さん、いつもありがとう」
棒読み・・・・・
カワイイ奴め。
父は苦笑して、いそいそと走っていくシカマルの後姿を見送った。
「んー・・・・・昼寝でもするか!」
思いっきり伸びをして、新品の安眠枕で。
・・・・・・・・・・・
母が蹴り起こしに来るのは、1時間後のこと。
**********************************************************************************************
ほんわか奈良親子。シカマルは感謝の気持ちを忘れない子です。
BACK?