アニメを作るA

 もう一つ、重要だと思っていることがありまして、それはオチです。いろいろなものを見せておきながら、「だから何?」と思ってしまう作品が実に多いです。僕が関西人だからそういう見方をしてしまうのかもしれませんが、やられっぱなしでまとめのないものは腹が立つし、作品になってないのでは、というのが正直な思いです。
ものづくりには作る人の思いや考えが宿り、他人の目に触れる。他人の解釈の仕方は様々かもしれませんが、着地点のない作品は、見る人の主観に完結を任せるという、少し無責任な作り方だと僕は考えてしまうのです。もちろん、それすら作る人の自由というのは言うまでもありませんが、僕は嫌です。

 あとは、やはり僕は「アニメが好き」だってことです。多少回り道もしたけれど、今まで見てきたアニメ作品の数々が僕の歴史であり、僕のアイデンティティを支えている。漫画でもなく、ゲームでもなく、映画でもない。僕がこの世の中で最もやりたいこと、それはアニメだということ。今のアニメ業界の中に閉塞感があるというのなら、そんなものは払拭したい。僕はそんな大した人間じゃないかもしれないけれど、アニメに関してなら少しは知っている。少しは力になれるかもしれない。業界で頑張れなかった経歴がある以上、業界の外から働きかける以外、僕には術がないけれど、新海氏の「ほしのこえ」が業界に波紋を投げているのであれば、不可能ではないです。


次回はヴァルドーラ誕生の話をします