自主制作アニメが出ない理由
新海誠氏の出現で、自主制作アニメに光がさしました。自主制作でのアニメは、これまでにもおそらくたくさんあったのだと思ってしまうのですが、意外に知らなかったりします。先日冬コミで探したところ、ほとんどが大学のサークルで共同制作といった形が多かったです。ごく少数ですが、1人で製作されているものもありました。すごく励みになりました。
同人漫画や同人ゲームはたくさんあるのに、なぜ同人アニメが少ないのか、僕にはわからない部分がありました。が、先ほどネットで何気に見ていた文章サイトの文面を見て、少しわかったことがあります。
確かに、アニメを作りたいと考えている人や団体は多いようです。現状の商業アニメに不満をもつ人たちが、自分だったらという事で作ろうとする。僕もそのうちの一人ですが、こういう流れは僕にもわかります。
作る場合にまず、何を作るかという企画書やそれに準じたものを作るわけですが、ここまではみんな意気込んで作ります。問題はこの先で、企画書はできた。じゃあお金は?どうやって作るか?どこへ売り込むの?テレビで流すの?とか考えるのが常識のようで、こういった常識的思考がせっかくのアイデアを断念せざるを得ないハードルとなっているらしいのです。
ちょっと待てと。
企画書やらスポンサーやら資金集めというのは、あくまでプロがアニメを製作する際に考えることであって、個人で作るならそんなことを考える必要は無いと思うんです。無論、資金繰りは必要ではありますが、あくまで自分が日々の糧を得る費用とアニメ製作に必要な資金だけを揃えればよいのではないですか?つまり、仕事を持ちながらその余暇でアニメを作ればいい。簡単なことではないかもしれないですが、アニメを作りたいという気持ちが本物ならば、そう難しいことでもないです。別に毎週放映する必要性もないし、そんなに急ぐこともない。「ほしのこえ」だって1年弱かかっているわけですし、自分の管理次第で制作期間を決めて行けばいい。ほぼすべて自分でやっていいと思います。そうすることでプロにありがちな拘束がなくなったりして、逆にやりやすかったりします。製作費用がどうこう考えるのであれば、どうやって完成形に向かっていくのか、その方法を考えるほうが重要です。そして自分のモチベーションやテンションをどう保ちながら製作していくのか、これが一番重要なことだと思います。何年かかろうが、作り続けていく意志と行動力があれば作品は完成します。
僕の作る作品ももしかしたらショボイ出来になるかもしれません。批判もあるかもしれません。しかしながら、とにかく形にならなければ何もありません。ということで、しょぼかろうが何だろうがまずは完成させてみようと思っています。それから「ショボイのぉ」とのたまってみるか、と考えてます。
余談ですが、「ほしのこえ」の反響の中で、製作費用の安さに驚く、というような意見もちらほらあって、僕的には意外だったんです。「市販ソフトなど、安価なもので作っている」とか。LightWaveやPhotoshopやAfterEffectsのどこが安価なんですか?と問いたい。パソコンだって高価なものでしょう。僕は安価だとは思いません。ただ、アニメを作ろうと思ったら、自主制作であろうがそれくらいかけるだけの覚悟は必要だとは思います。そういう意味で「ほしのこえ」は参考になってます。「安価だ」という意見の方は、きっとプロのものさしで見ているのか、金銭感覚がすごいことになっているかのどちらかでしょう。プロと比較すること自体間違ってるんですって。