アニメが好きになる入門作品20本

WEBアニメスタイルで「アニメマニアになるために観ておきたい作品20本」なる企画があったので、友達と自分の推選する作品を出し合ってたんですが、
ここにも掲載することにしました。友達に向けて書いた文章なので、少し修正を加えています。

尚、便宜上ナンバーを振っていますが順位とかではないのであしからず。20本って少ないです。圧倒的に少ない。40本くらいにしてほしかった。
20本だけではアニメーションは語りつくせないです。


1 ヘルメス〜愛は風の如く

幸福の科学がスポンサーで企画・原作という異色過ぎる環境で作られたせいで見ている人がほとんど信者ではないかと思われる不遇な作品ではありますが、
総合的にバランスの取れたアニメ界屈指の良作です。

脚本、演出、作画、音楽、どれをとっても贅沢だった作品。大川隆法が神の使いとして生まれてきたというところ以外は十二分に評価出来ます。
確か監督は今沢哲男


2 超電磁マシーン ボルテスX
3 闘将ダイモス


長浜忠夫監督のロマンロボ路線、そして大河ドラマ形式を推し進めた作品作り。
声優陣の監督に触発された熱演ぶり。金山明博、佐々門信芳のパワー全開作画。

どちらか1つを選ぶのが普通ですが、コンVを抜くのが精一杯でした。

ボルテスは父と子の絆、ダイモスは身分を越えた男女の愛がテーマ。子供向けではない作品作りを意識し、強調した点が新しかったのです。


4 マジンガーZ対デビルマン

ロボットと巨大ヒーローが同一画面上に現れたという奇跡!そして異作品の夢の競演という事実(しかも局まで違うというおまけつき)。
当時の東映が満を持して子供たちに送り出した傑作でしょう。以降こういった夢のタッグが定番になっていきますが、その先駆けとなったのがこれです。

よく「マジンガーZ対暗黒大将軍」を評価している人がいますが、僕はあれに大手振って賛成できません。こっちの方が安心してお勧め出来ます。


5 グレートマジンガー対ゲッターロボ

展開の構成が素晴らしい。教科書のような内容。以降のダイナミックプロタイアップ作品のどれよりも素晴らしい出来です。小松原一男・明比正行大爆発。


6 勇者ライディーン

サンライズの初作品ということもあるけれど、ダイナミックプロ以外の初ロボットアニメ、富野、長浜両氏を監督に据えた事がすごい。
神秘性を作品に採り入れたが、世間の風潮をもろに入れるのはよくないと路線変更を余儀なくされ、試行錯誤の末富野監督降板。
その後引き継いだ長浜監督がその神秘性をラストで生かし、素晴らしい出来にしたという経緯を持つ作品。
富野編が悪かったわけでは決してなく、傑作な話も何本かあり、中だるみを楽しみつつ傑作で引き締めるというパターンが確立されているのがわかる。
そしてサンライズのお偉いさんが評価している長浜編も、評価するほど視聴率を取り戻してはいない。


7 無敵ロボ トライダーG7

サンライズ作品の中でも高視聴率を維持し続けた作品。それはガンダムをも凌ぐ功績と言っていいでしょう。
なのに目立たないのはサンライズがガンダムに配慮したからだと思うのは僕だけ?
実際、佐々木勝利監督は長浜、富野両監督や他のロボットアニメとは違った切り口で、斬新な試みを行い、結果を出すことに成功している。
今見ると視聴率が高かった理由がわかります。実は今見てたりします。


8 新世紀GPX サイバーフォーミュラ

レース物は数あれど、サイバーフォーミュラの発想はすごかった。「ナビゲーションシステムを搭載したF1に代わる21世紀のニューレースマシン」というコンセプトを
うまく生かし、風見ハヤトのサクセスストーリーとして描いたことが素晴らしい作品にのし上げる原動力となったのでしょう。
80年代末期から90年代にかかる過渡期にあの地に足のついたストーリーでレースの設定を存分に生かした演出が素晴らしかった。


9 ママは小学4年生

これも発想の勝利と言えるでしょう。「サイバー」の後番組として始まったのは小学生が未来から来た自分の赤ちゃんを育てるというとんでもない内容。
神村幸子のキャラデザも素晴らしく作風にマッチし、主人公の水木なつみが育児と学業の両立をしていくという今までになかったストーリーに
(というかあの内容をアニメでやったことに)すごさを覚えました。


10 エースをねらえ!

出崎統監督作品ということで僕はこれを選んだわけですが、OP、EDともすさまじい。
そして特に持ち上げたいのが音羽京子の存在。
最初いじめ役で登場した彼女は、実はもうすぐテニスを出来ない体になってしまう、という衝撃の事実が後から出てきて、宗方コーチに説得されるシーンは最高!
その後の音羽京子の心境の変化は、岡ひろみに対する態度に色濃く現れている。
声をかける言葉の一つ一つに不器用ながら優しさあふれる気持ちがこもっている。
多分あれはアニメ版の方がよく表現できていたような気がするんですが、気のせいでしょうか?

漫画版エースをねらえ!=岡ひろみの成長物語
1stエースをねらえ!= 音羽京子の成長物語


11 新世紀エヴァンゲリオン

ガイナックス作品の中で一つ挙げるならこれ。僕はどちらかというとエヴァ信者です(笑)
個人の内面を限度を超えてアニメでわざわざ表現してくれた。その意味では「伝説巨神イデオン」も大概だったですが、
あれは作品全体でそうだったわけで、エヴァはその辺まだ「人類補完計画」という名で美化してオブラートの役割にしてしまっている。
他にもいろいろと後のメディア界に及ぼした影響というものは特筆すべきものがあるでしょう。それはアニメーションの枠を超えちゃったんで。

 僕はTV版のラスト大好き派なので。ガンダムは挙げなくてもエヴァは挙げますよ。


12 サスケ

白土三平の漫画のアニメ化なのですが、カムイ外伝と悩んだ挙句、こちらにしました。含蓄も入った劇画で、しかも忍者ものというアニメにすると映える素材。
サスケがまだ子供なために、いろいろとトラブルが巻き起こる展開がうまく出来ている。父ちゃんは激強いし。
子供の頃よく再放送で何度も見ていた作品の一つだったので、入れてみました。


13 魔女っ子メグちゃん

これも子供の頃よく見ていた。魔女っ子作品の中で20の中に入れるとしたらこれになった。本当はサリーも入れたかったのですが、入りきらなかった。
やっぱり荒木伸吾、姫野美智ラインで選べるということもあり、これにしました。OP、EDも強烈なインパクトがあるし。
お母さんが魔女というのも僕的にポイント高し、です。


14 バビル2世

昔見ていたのもさることながら、横山光輝大好きな僕としては是非入れたい一作。
ヨミとの超能力合戦。3つの僕。送り込まれる個性的な刺客たち。鉄壁の要塞、バビルの塔。そして後半登場する北海道のユミちゃん。
テーマ性などなくてもまったく問題ない。エンターテイメント性だけでぐいぐい引き込まれていく。ということを教えてくれる作品。
申し分なし。


15 さよなら銀河鉄道999〜アンドロメダ終着駅

小松原一男・金田伊功・松本零士のうまみと999、ハーロック、クイーンエメラルダスを楽しめ、かつラストを迎えるという最高の饗宴を醸し出した作品。
特に金田アクションの暴走振りは前作同様すごいです。アルカディア号の主砲の向きがそれぞれバラバラで発砲しているシーンとか。
やっぱり20という枠しかないから、こういった劇場版は重宝してしまうのですねー。


16 伝説の勇者ダ・ガーン

ロボットアニメのシリーズ物の中でも完成度の高い勇者シリーズ。その中でも谷田部勝義監督の3部作完結編となるダ・ガーンを選びました。
特にストーリーのシリーズ構成運びの素晴らしさは、長浜忠夫監督がかつて大河ロマン形式をロボットものに導入して以来、
ダ・ガーンで結実したと言っても過言でない程、素晴らしい完成度です。


17 無敵超人ザンボット3

富野監督がライディーンを降板させられ、長浜監督の躍進を横目に辛酸なめさせられる思いをしているところに飛び込んできた依頼。それがザンボット。
月並みだけど従来のロボットアニメの記号論をことごとく破った内容。
人間爆弾等、アニメーションにあるまじき子供向けでなくなった物語(特撮ではレインボーマンが人間爆弾の内容を扱っている)。
作画陣の事情が最悪な中でひときわ輝いたスタジオZの存在と作品を支えた安彦良和のキャラデザ。
そして特に「決戦前夜」から最終話に至る密度の濃さは必見モノです。


18 ミスター味っ子

料理マンガをアニメ化という斬新な路線(しかもサンライズ)が衝撃的でした。そして今川泰弘監督の破天荒で強烈な演出。
味皇をはじめとした個性的なキャラが画面中を縦横無尽に駆け抜けていました。どこが料理アニメやねん!?というのと同時に、
彼らが作る料理の数々がまた斬新過ぎ。実際作った料理もありました。美味しかったです(笑)
あそこまで膨れ上がった割りに、最後の収束していく展開はうまいと感心しました。
原作のよさをうまく引き出し、増幅させる今川監督の手腕が存分に発揮された作品です。


19 走れメロス

沖浦啓之氏を評価すべく僕が選ぶのは「走れメロス」です。なぜなら、作画というパートで沖浦氏が仕切った作品はまさにこれだからです。
沖浦氏の持ち味である絵のうまさが最大限に生かされた作品と言ってよいでしょう。スローモーショーンのシーンなどは、沖浦氏の真骨頂と言えると思います。
「人狼」も素晴らしかったですが、敢えて作画にこだわってこちらを選びました。


20 ほしのこえ

新海誠氏の個人制作作品。
背景・CGなど、アニメ作品としての技術的クオリティの高さ、テーマ性を貫いたストーリー構成、そして商品展開のうまさ(宣伝の仕方)を特に評価して、最後の1枠に入れました。
内容自体はまだまだ薄いとは思いますが、作品として完成させ、世に出した功績は、誰にも否定出来ない素晴らしい事実です。
そしてしかるべきところできちんと評価されている。これも後世に語り継がれる功績と言ってよいでしょう。

(同じ個人制作である伊勢田作品群(「メイクイーン」「浅瀬でランデブー」「モノローグガール」など)と異なる点はまさにここで、そういう意味でプロの作品と同列に扱ってよい作品と言えます。ちなみに内容面で言うなら、伊勢田作品の方が勝ってます!)