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悲惨な長男
私はかつてあの様な
悲惨な長男を見たことがない
それは20年以上も前の
篠田三郎の話です
片や巨漢のケムジラと
片や地獄のにわとりバードンが
両者見合って待ったなし
グッサリ突き刺されたそのタロウの胸からは
塗料のような血がダラリンコンと流れ出して来て
またしてもゾフィーを呼び出すのだった
このゾフィーの余裕がいずれ
あの不幸な事件を巻き起こすとは誰しも
あの 世にも恐ろしい戦いになるとは
誰しも思わなかったのだ
まったく 隊長とは恐ろしいもので
エースの客演でヘタに自信をつけてしまったものだから
アレヨ アレヨと思うまにさしものバードンも
光線でダウンした
さすが天下のウルトラゾフィー
すぐにとどめを刺してやるゼと思ったが
折も悪くもテレポートでやってきたために
M87光線のエネルギーがもう無かったのだ
役立たずのZATはまたZATで
そこでミサイルでも撃てばとどめになったものを
こともあろうに上空から傍観していたものだから
バードンが火を吐いてしまったのだ
さすがに天下のウルトラゾフィー
すぐに形勢逆転してやると思ったが
折も悪くも頭に火がついていたために
うまく考えが回らなかったのだ
まったく 全国ウン万人のウルトラファンのチビッ子は
重大な事実を知ったのだ
でかい態度にゃ敗北が付き物だと
そういう事実を知ってしまったのだ
さすがウルトラ兄弟の長男
なにくそこんな炎すぐ消してやると暴れたが
彼も非常に興奮していたもので
視聴者には小躍りにしか見えなかったのだ
さすが無敵のバードンは
大変、気が利いているもので
すぐに湖に放り込んで火を消してあげたが
実はゾフィーは泳げなかったのだ
溺れる怖いよと陸地にしがみつき
いつもの冷静な彼はどこかにいってしまったのだ
まったく羞恥心も何もあったもんじゃなく
バードンに手を好きなだけ踏まれてしまったのだ
その時の彼の脳裏には
一つの言葉しか浮かばなかった
その時の彼の脳裏には
一つの言葉しか浮かばなかった
何か話が違うじゃないか タロウ
相手はただのにわとりだとか言ってたじゃないか
騙されたのだと悔やみそれでも立ち上がろうとしたが
バードンの口ばしが落ちてきた
私はかつてあの様な
悲惨な長男を見たことがない
原詩:悲惨な戦い (なぎら健壱・1985年)
公開してみたスレッド (もうオチ、オチ…)
強い兄貴だゾフィー!ウルトラ兄弟No.1!?