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@ A B ― 一夜明けて、市内の某大学の敷地内 ―
・おほー、いてててて。昨日はヒドイ目にあった。
・アンタ達、父さんと母さんがデートしてるとこ出歯亀してたんだって?
殺されなかっただけマシじゃない。
・いや、でもよ! のぞいてみたいってキモチはあるじゃない? あの
仲が悪そうな二人がさ、手に手をとりあって、こうブチュ〜〜〜とさ、してっとこ!
こう、官能っつか、チラリズムの極みっつーか。
・ ……バカ。 しかし、この大学は敷地も広くて緑豊かで、いいところだね。
最近は、他大学の学生も、学生証を提示すれば図書館を利用できるっていうし、
観光ついでに地元の大学をまわるっていうのも新鮮でいいかもしらん。
・ねえ、見て。あそこ… なんか、ハウスみたいのがある。
・ほう、どれどれ… あ、中にトマトとかナスがなってるぜ。ここは、実験農場
だな。 オイ……一つぐらいとっても、わかんねえよな?
・やめとけよ、オッサン。どんなクスリ使ってんのか、わかったモンじゃねーぞ。
・向かいには厩舎もあるんだな。そして、奥が植物園で…
・ここは、宮沢賢治ゆかりの大学だから記念館もあるんだね。うーん…
この地味〜〜〜なところが、なんとも。
・オイ、ここまで来たら学校の中入ってみないか? 面白そうじゃねーか。
・え? いいのかなあ… って、あーあ、行っちゃった。
・ふーん、GW中だから人はあんまりいねーけど、ここは動物を扱ってる学部らしいな。
オホッ、ファラン、オマエのホネが飾ってある。
・なんだ、ウマの骨格標本じゃ…ウマのホネとでも言いたいのかよ、オッサン!
・しーッ! 大きな声ださないでよ!! 誰かに見つかったらどうするのさ!
・大丈夫、大丈夫! (オッサン除けば)みんなココの学生にしか見えないから!
・アタシがはずかしいんだよ!! あ、ちょっと…ホントに誰か来た!!
・マズイ、隠れろ!! <バタン!!
<ドタドタドタドタ…
・行ったみたいですね。しかし、何も隠れなくてもよかったのに…
・いや〜、日頃追っかけっこに慣れてると、カラダがつい反応しちまうんだよ。
ここはなんだ、何かの実験室みたいだな。実験動物に…ホルマリンのニオイがプンプンするぜ。
・そうらしいな。オイ、見ろよ! このウサギ、シリの毛が全部剃られてる!!
…シャオが見たら泣くな、こりゃ。
・ ……注射針を通しやすくするためだろうな、多分。本当に動物が好きな人は、この
学部に入ってきちゃいけないっていうけど…。
・ …ウサギがいるんだったら……もしかして、ここ、アレも……<ゾクッ
・アレというと…
・ネズミだね。
・そう、師匠がキムチをつけていた部屋、北側にあったせいか壁がカビちまってよ、
それで天井に換気穴つけたんだけど、その換気穴からアレのシッポがぶらりぶらりと…
ひ〜〜〜〜〜〜〜ッ!!
・そういえば、あの人→ は、カエルが大嫌いだっていってたな。
この学部に来たらカエルの解剖は避けられないのに、解剖学の授業で
「素材は旬のものを使う」って説明されたら、その授業を物理の授業にいれかえた
そうだよ。徹底してるな。
・いやー、ヤバイヤバイ。実験室のカギ、かけわすれてましたよ。
・噂をすれば影! うおッ!! あの姉ちゃん、こっちに来るぞ!!
奥の部屋に入れ!!
・でも、ここの部屋なんかやべー臭いするよ! タクアンのすえたような臭いするよ!!
<ばたん!!
そこは、十畳ぐらいの大きさの部屋に、ケージに入ったらってぃー
(ラット)と、まうすぃー(マウス)が、ところせましと、タコ部屋スシ詰め
軟禁状態にされていました。実験室の奥、それは実験用マウスの
飼育室だったのです。子供から大人まで、白いネズミも黒いネズミ
も、みな一様にギュウギュウヅメでした。その数、400匹以上。
<あんぎゃあああああああ!!!
・なッ、なんですか! このけたたましい声は!?
・おい、しっかりしろ! ダメだ、ショックで瞳孔が開いている!!
・そんなムチャな! 水、水を!!
結局4人は、キャンパスライフを体験するどころか、学生たちの失笑を買いました。
―三島邸(岩手から帰ってきました)―
・フゥ…… こんなクソッたれなGWを過ごしたのは始めてだ!!
日頃の疲れを癒すどころか、2倍疲れたわ!! <ジロッ…
・なにさー、アタシのせいじゃないでしょーが!!<ギロリ…
・うーむ、岩手のおみやげは、やはり「南部せんべい」に限る! このゴマと塩味
だけのシンプル・イズ・ベストな味わいがたまらん。<ボリボリ
・人の家に勝手に上がりこんできて、何をボリボリやっとんだ、オマエは!
よこせ!!<ボリボリ
フム、これはカボチャの種か。<ボリボリボリ
・お、あのオッチャンが文句も言わずに黙って食ってる! こりゃ、相当うまい
ってことだな。南部せんべいにも最近いろいろ種類があるけど、お、トウガラシだって。
見た目からして、まっかっかで美味しそー。いっただきま〜〜す!<バリッ!
<辛。
・ずわ〜〜〜〜〜ッ!! だ、ダメだ! このトウガラシ、韓国産じゃね〜〜〜ッ!
ノドがヒリヒリする〜〜〜〜〜ッ!! 水ッ、水ッ!!
・ホレ、ウォッカ。
・おう、センキュ! って、ご、ゴロズギガ〜〜〜ッ! バガッ! バガッ!!
・なにバカやってんだか…いつものことだけど。アタシは、なかなか楽しめたよ。
なんせ、愉快な連中が一緒だったし。
・え? ホント、仁美ちゃん! じゃあ、今度はオレと二人でどっか行かない?
車の助手席、空けておくからさ!!
・ははッ、ファラン。オマエとポールには、もっとふさわしい旅行先があるだろう?
一生行ってろ!
・お、おいファラン! やべーよ、外! 外!
パンダ色の車にカーキ色の制服のコワーイおじさん達がいっぱいいるよ!!
・え、ウソォ!! オイコラ、三島のクソオヤジ!! アンタいつから国家権力に
魂を売り渡したんだ!?
・売り渡してなんぞおらん!! なんせ、このオレが命令したんだからな!
ハハッ、じゃーなー。
・あわわわわ… 準! 昔のよしみでなんとかしてくれないか!?
・少しは、その煙突頭を冷やしてらっしゃいな。
・ガッデ〜〜〜ムッ! ズラかるぞ、ファラン!!
・がってんしょうちのすけ! んじゃーね、仁美ちゃん!
・コラ、待て!! 逃げる気か!?
・Hey,カズヤ〜〜! オマエの頭がヅラ刈るぞ、と! ま〜た〜会う〜日まで〜〜♪
・!! こッ、殺してやる〜〜〜〜〜ッ!!
― そのころ ―
・仁! 仁でしょ!? 会いたかったよ〜〜〜ッ!!
今、パンダと仁を探しに行こうかって話してたんだよ!! 大会が終わったとたん、
旅にでちゃうなんてヒドイよ〜〜〜ッ!!
・すまない…。今、旅(行)から帰って来たところだ。ほら、おみやげ。
・うわ〜〜、南部せんべいに冷麺、小岩井チーズケーキに「鴎の玉子」*まで
ある〜〜〜! ううん、おみやげなんかより、仁、もうどこにも行かないでね!
ああ、でも美味しいよう〜〜〜。けど、なんで岩手のおみやげばっかりなの?
ま、いっか… うーん、でも〜〜〜、
……このチーズケーキは絶品……ちがうちがう、アタシが言いたいのは〜〜〜!!
おしまい
* :岩手のおみやげは、盛岡駅の売店、駅ビルに隣接する「フェザン」の地下1階で
買えます。自信をもってオススメできるのは、カボチャの種入り南部せんべいと
冷麺ですね。その他にも、おなじみのゴマ、ピーナツ、抹茶せんべいなどがあります。
「鴎の玉子」は、文字どおり鴎の玉子をモチーフにしたお菓子で、北海道の豆を独自の方法で
練り上げた餡と卵黄の練乳がホワイトチョコに包まれています。
岩手編は今回でおしまいです。岩手には、まだまだ楽しいところがいっぱいなので、
みなさんも、ぜひ一度いらっしゃってくださいね。
最後まで、どうもありがとうございました。
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