<アンナのマンション>
・<カチャ… さ、入って。そこのベッドでしばらく休むといいわ。
狭いけどカンベンしてね。
・アイタタタ… ふぁな(鼻)が…
・大丈夫? ホントにごめんなさいね。ぱたん<冷凍庫
さ、これで冷やして。
・ずびばせん… うは、ふぁいふのん(アイスノン)が凍びる…
<バタン!! マンションのドアが開く
・いようアバズレ!! おまえ、ケダモノみたいな男にとッ捕まって、
メチャクチャにされたんだってな。ああん?
まあ、しばらく男ひでりが続いてカピカピだったから、ちょうどいいってか!
ひゃははははは!!!
・ …………。
・ …んがあ。
・ん? 誰かと思ったら、オマエは…
・フフン、姉さん。すんでのところで、この彼が、私(わたくし)を助けてくれたってわけ!!
さ、わかったらとっとと帰って!! 邪魔よ!!
・オマエ、この女がどういうヤツだかわかってて助けたわけ?
・ …ふぇえ。まあ、ふぉっとも、マードックには個人的なふらみ(恨み)もあったんで。
・え、何? あなた達、知り合いなの!? ねえ、ちょっと…!!
カラン…<アイスコーヒーの氷
・そう… そうだったの。いろいろ大変だったわね、あなたも。
・ フン!!<鼻をかむ あ、血が…
でも、養父母は優しい人達でしたから、僕自身が苦労したことは一度もないですよ。
・アンナ、アタシにもコーヒー…
・泥水でも飲んでな。 …そうなの、良かった。
ふふ… まさか、私達が眠ってる間に、こんなステキな甥っ子が出来てたなんてね。
・そんな… 僕の方こそ、こんなにキレイなオバサ…
・何か言った? けど、今の話が本当だとしたら、三島は姉さん以外の人にも…?
・ええ。もともと第2回大会は、格闘家の遺伝子利用が主な目的の一つでしたから。
僕以外にも、被験者が少なくとも3人以上いると思われます。
優秀な格闘家の遺伝子を人工受精して、産まれた子供には、さらに強化手術で肉体を改造する…
財閥では「Project Phantasma」(プロジェクトファンタズマ)って呼ばれていました。
・許せないわね。三島が軍事用アニマルを開発していたのは知ってたけど、
まさかそこまで…
・クソ、自分で淹れるか… チッ… このウチ、インスタントしかないのかよ。
仕方ない、ミルクもらうぞ。
ぱた<冷凍庫
あ、ソイミルク(豆乳)… 私、これ嫌いなのよね。
・そ、そうですね。特に女の人にとっては無理矢理… と変わらないわけだし。
はあ…
・あ、ごめんなさい… だからってあなたに責任はないわ、スティーブ。
・ ゴクゴク ん? …私も別に、気にしてないぞ。
・えっ…
・記憶が戻ったことは戻ったけど、そこらへんのことはあいまいでね。
ぶっちゃけ、24歳の母親と21歳の息子なんてありえないし、アンタには
いい父さんも、母さんもいるんだろ? だったら、なんの問題もないんじゃない?
・ま、あの冷血女がこんなセリフ吐くなんて。
・ ……。
・しいていえば、誰に似たのか知りたいトコだけど。私の親父…
ではないな。父さんは、こんなにサル顔じゃなかった。
・ひでえ…
・そうねえ、どことなーく姉さんにも似てるような。ね、スティーブ、
お父さんは、誰なのかしら。
・父親ですか。実はそのことなんですが、最近までとあるボクサー…
大会には出場してないんですけど… だと思っていたんですが、
財閥のデータベースを洗っていたら、そのー…
・何だ、ハッキリ言ってみろ。
・あうー… どうやら僕の父親はですね、ポール・フェニックスさん… → <YHA !
かも〜、という驚愕の新事実が発覚しまして…
・!! うげッ、マジ!?
・ <赤面 な、なななななんだって!?
・いや、あのですねッ!! ちょうどその頃、お金に困ったポールさんが、
精、いや、あの、「生命の素」を財閥に売っていたことがわかりまして。それで…
・もういい。それ以上聞きたくない。 < ・ですよね。
・私、昔姉さんとポールがうまくいったら ざまあみろ じゃなくて、
いいな、って思ってたのよ。 プッ… なんか、歪んだカタチで実現したわね。
・アンナ… オマエ、やっぱ殺す。
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