ラット・フィーバー


・は、早く懐中電灯つけてよ。 …どうしても、地下室行かなきゃダメ?
・しょうがないだろ。 あのネズミ、いるとしたらもうここだけなんだからな。
待てよ。はーん、さてはちびすけ、おまえねずみが苦手…
・あ、いいのよ、ドーン。無理しないで。私達だけで、エイミーを探すから。
ん、、手許が暗くて、懐中電灯がよく見えない…
・だ、大丈夫よ! 怖くなんかないもん!

でも、ね、ねえスパイク… やっぱり、その、ネズミのにおいとか…する?
・ん? ああ、そこらじゅうプンプン… 

ドヒュッ!!
(何かが足元を駆け抜けて行く!)

おっと!!
・き、キャ〜〜〜〜ッ!! <ガシッ!!(スパイクの腕にしがみつく)
ね、ねずみ!? エイミーなの!?
・え、ちょ、ちょっと待って!! <カチッ! 

ついた!! エイミー、エイミーはどこ!?
・わからない… 見失っちゃったわ。たぶん、そっちの方向だと思うんだけど…
・ だ・と・さ。<ニヤリ  おちびさん。
・!! <パシッ!(あわてて腕を放す) 
い、いっとくけど、そういうつもりじゃないんだからね!! ぜ、絶対…
(顔真っ赤)
・あら…? ウィロー、ちょっとそこ、足元照らしてくれる? <かがんで何かを拾う
何かしら、これ…木くず?
・ホントだ。なにかしら…? あら、ヤダ、よく見ればこのへん木くずだらけじゃ
ないの!? 誰か、ここで日曜大工でもした?
・この木くずのギザギザ… わかったぞ。オレのカンだとな、この食器棚の裏に…
ズ、ズズズズズ…(食器棚を手前に引き寄せる)

…あったぞ。 

    チュ〜〜〜〜〜〜ッ!! ちゅ〜〜 ちゅ〜〜 ちゅ〜〜 ちゅ〜〜

・エイミー!? で、な、なにこれ!? ネズミの巣!?
・木くずは、多分、コイツらが巣を作るためにそこら中かじりまくったんだろうな。
あ〜あ、もう産まれてら… <
ちゅ〜〜 ちゅ〜〜
・や、やめてスパイク! こ、こっちに向けないでよ!! 
……え? ちょっと、ヤダ、ふわふわの毛玉!? カワイイ〜〜!!
・ホントだ〜〜。子ねずみちゃん達が、こんなにいっぱい…
ね、ねえ、この子ねずみちゃん達、エイミーの子供…よね? 
・ ……だろうな。
・エ…エイミー、エイミー!! ご、ごめんなさい、ごめんなさい!!
私がもうちょっとしっかりしていれば、こ、こんなことにはならなかったのに〜〜〜!!
あああ、どうしよう、どうしよう〜〜〜〜!!!
・(元)人間とネズミとのあいのこだから、コイツらはネズミ男に…ネズミ女か。
どーするんだよ、これ…
・エイミー… 大丈夫よ。この子達は、私が責任持って育てるわ。
これからは、あなたと、子供達と、それからダンナ様もずっと一緒よ。
あああ、でも本当に、どうしよう…

チュ〜 

・<パチッ… 

え、今のは…夢? エイミーは… あ、いる。
そうよね、結局仕掛けておいた罠にまんまとひっかかって、ついでに
捕まえようとしたスパイクの手を一噛みして、やっとここに戻ってきたんだったわね。 
そっか、夢か… 夢で良かった。
<ホッ…

 <ちゅ〜〜 ちゅ〜〜 ちゅ〜〜 ちゅ〜〜

・ …え? 

〜後日、午後の地下室で〜

(電気の配線の修理をしているスパイク)
 くっそ〜。地下室に巣食うネズ公ども、電気の配線までかじりやがって! 
これが終わったら、すぐバルサン焚いてやるからな! 覚悟しろよ!! 

 <
「スパイク〜〜、お茶が入ったよー。」

ああ、今行く! <
ガンッ!!

・ いてッ…あ、頭がッ! なんだこりゃ、水道管か!? このッ、いてぇじゃねえか!!

ゴンッ!!(持っていたスパナで水道管を叩く)

フンッ、これにこりて、もうオレの前に立ちふさがるなよ!! 
…さてと、一休みするか。

ホームへ!