ザンダーの家
・<プッ!(笑) あの人が湯あたり!? それ、本当?
・本当よ! こう、耳まで真っ赤っ赤で… → ムスッ
・あの時、ウィローが足くすぐったりいろいろイタズラしたもんだから、彼、
しばらくムスッとしてたけど… かわいかったわー。
・それにね、それにね! スパイクったら…
・<ガチャ…(バスローブ姿のザンダー) よう、ご両人! それに、ドーンちゃんも!
我が家へようこそ!
・あ、ザンダー! …お風呂、入ってたの?
・うん、労働で疲れた体を癒す、風呂より楽はなかりけり、ってね!
さってと、ビールあったかなー♪ どすどす<キッチンへGO!
・ ………。
・ ……ひそひそ。<イヤだ、彼、最近ホントにおデブちゃん…(泣)
・ ……ひそひそ。<昔はこうじゃなかったの?
・ちょっと、ザンダー! 最近飲みすぎよ!
・まあまあ、昼間重労働なんだ、缶ビールの一本ぐらい…
・違うわよ! 高校の時なんか、彼、スラッとしててスマートで、
アゴのラインだってスッキリと…!!
・う、うん。 要するに、今よりずっとやせてたのね、彼。
…想像つかないけど。
・ハァイ、みんな。 お待たせ! サラミとシーフードのピザに、
そこのお店で買ってきたチャイニーズ、それにタコスよ。
・あとフライドチキンも! 飲み物、お二人さんはビールで、
ドーンちゃんはコーラでいいかな?
・う、うん。 ダイエット・コーク、あったら…
・あとね、「マーサ・スチュワート リビング」でチョコレートケーキ
やってたから、私も試しに作ってみたの! ザンダー、手伝ってくれる?
・ああ、いいよ。 <どすどすどす(キッチンへ行く二人)
・ …わかったわ。アンヤと同棲してからよ、ザンダーがこんなに太ったのは!
アンヤったら、彼に何を食べさせてるのかしら!!
・アンヤも昼間働いているから、既製品が多いみたいだしね。
私達も反省しなきゃ。
・じゃーん、アンヤお手製のチョコレートケーキよ! 食べるでしょ、みんな。
・! え、ええ… 美味しそうね、とっても。
・ふぅん…。初めてにしては、上手に出来たじゃない。
・でしょう? チョコは媚薬になるっていうしね! ザンダー?
・<グムッ へ、へえ、そうなんだ。 そりゃ…(汗) さあ、食べよ食べよ!
・ ……ムスッ。
・いただきまーす! あ、ザンダー、フライドチキンとってくれる?
・<カチャカチヤ… このタコス、油で揚げてあるのね…。
・なんか、サラダが欲しくなっちゃった。ニンジンのサラダとか。
・やめてよ! ニンジンなんて、人間が食べるもんじゃないわ。
・<ムシャムシャ… ………じっ。(ザンダーの足を凝視する)
・ん? どうしたのかな、ドーンちゃん。さっきから、オレに熱い視線を…v
・ ……やっぱり生えてる(泣)。ねえ、ザンダー。その、剃ろうよー、スネ毛。
・<ブッ!! 何だって!? ス、スネ毛を? 剃る!?
・だ、だって、スパイクにはスネ毛なかったんだよ?
そっちの方がキレイだって、絶対!!
・ホントに!? つるつるなの? 彼。
・ちょっと! やめなさいよ、ドーン。
・<ぷはっ! あ、アイツ、毛がはえてないんだって!?
こりゃ、いいこと聞いた!! 毛が、毛がはえてない!!
あ〜っははははははは!!(大爆笑)
・そんなに笑うことないじゃない! キレイだったんだから、とっても!
・そうよ! 例えていうなら、そう!白魚のような足で…
・何? やっぱりゲイだったの、アイツ。そんなつるっつるに
剃ってるなんて、うひゃー、気持ち悪ィー!!
・<ヘックシ! だ、誰かオレの噂をしているな。
・大方、湯冷めでもしたんだろう。この腰ミノ男。
・あ、私、いいこと考えちゃった。ちょっと待ってて。
食後
・………ペタペタ(ハケでていねいにクリームを塗る)。
・ド、ドーンちゃん? 本気でやるの??
・うん。 ………ペタペタペタ(ハケでザンダーの足にていねいにクリームを塗っている)。
・私、最近ネット通販にハマってるんだけど、このクリーム
すごいんですって。少し塗って、あて布をしてはがすだけで、ムダ毛が
ぜんぜん痛くなく除毛できるのよ。
でも、自分で試したことないから、痛くないってのがホントかどうか
わからなくって、それで誰かに試しにやってもらおう、って思ってたの!
・へぇ、それだったらいい呪文があったのに。それこそ毛穴から血が
吹き出すほどごっそりと…
・ウィロー!!
・なあ、で、その実験台がオレ? 勘弁してくれよ〜〜〜。
・スパイクみたいにキレイになりたくないの!?
・ならなくたっていいってば!! あんなオカマ野郎なんかと一緒に・・・
・さてと、あとはあて布をしてはがすだけよね?
・そうそう、こう毛の流れに逆らうようにして、イッキにベリベリ!っと…
・ちょ、ちょっと待ッ…!!
<ベリッ!! バリバリ!!!
・いッ! い〜ででででででででででで!!! い、痛いよ!!
・あれ? い、痛かった?
・女の人のうぶ毛はどうか知らないけど、ガムテープ足に貼って
はがすよりもはるかに痛いぞ、これは〜〜!!
・え〜〜〜!? じゃあ、やっぱり過大広告だったのね! 許せな〜〜い!!
・あ、でもホラ、剃ったとこだけこんなにつるっつる…
・ここだけハゲてたらみっともないでしょーが!! もうダメ!
お・こ・と・わ・り!
後日
・<パラパラ…(ソファに座って雑誌を読んでいる)
なあ、スパイク。おまえってさ、
・なんだ。
・ゲイだったの? 別に、どーでもいいんだけどさ。
・(唖然) …あ”? オ、オレのどこをどうすればゲイになるんだ…
・またまた〜。聞いたぞ、おまえ足をキレイに剃ってるんだってな。
あ、悪ィ、ゲイじゃなかった。男性ストリッパーの出張サービスだったっけ?
<にゃっはっは(笑)
・このッ!! 待てよ・・・ …にやり。
そうよ〜〜 ザ〜ンダ〜〜v
アタシ、前からアナタのことがだ〜いすきだったのv
ん〜、何がいいかしら? そうねえ、チュ〜がいいかしらv
<ん〜〜〜(ザンダーに顔を近づける)
・お、オイ! な、何するんだ、や、ヤメッ…
・<ガチャ!(ドアの音) ねえ、ザンダー。マンドラゴラの根っこ、在庫まだ
あったかしら? あれ、人気商品だからすぐに…
……………。<バタン (ドアの音)
・ ……。 ど、どどど、どうしよう…
・ …あらま。ホームへ!
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