激闘タッグ育児編D


「おかえりなさいませ!! 一八様、準様!!」
・・まるでヤクザ映画だよ〜!!
黒づくめのおっかない鉄拳衆達が三島邸の門から邸内まで二列になってお辞儀している中を、
準は仁を抱っこして赤面しながら通っていった。その後を仁美を抱っこした一八が続く。
準の産後の肥立ちは順調で、双子が誕生してから1週間で退院できることになった。
季節は秋まっさかり。三島家の裏山では楓や桜の葉などが赤や黄色に美しく紅葉し、
邸内のイチョウの並木も金色の葉をいっぱいに広げていた。
「早いものね。一八と出会ってもう一年たつんだ・・。一年前は、自分が今こうやって赤ちゃん
抱いてこの門をくぐるなんて想像もできなかったよ。」
「俺もだ。オマエと一緒になって、こんなに早く子供までできるとわ・・。」
ある意味スゴイというか、一八、一生の不覚というか。
「オイ、そこの二人! 早く行ってくれよ!! ノロケは家に入ってからにしてくれ!!」
準の入院中の荷物抱えた李が、息を切らして二人の後ろを歩いてきた。
「あ、ごめんね李! 一人で荷物持たせちゃって・・」
両手に双子のオシメを抱え、両肩には準の衣類、そして首に一八が子供の
お土産に持っていったクマとカンガルーと恐竜のぬいぐるみが入った紙袋を下げている李の姿は
どうしてなかなかみっともないものだった。
「いいんだいいんだ、準。こういうのは男手にまかせとけって。
どーせ門から屋敷まで
たったの5キロだからな、李!」
「一八、5キロっていうのは運転手さんの家までの距離じゃなかった? そうねえ、
私としてはもうちょっと門から近いところに家が欲しいけど。」
「じきなれるさ。だが子供が増えたら増えたで家も手狭になるだろうし、
そういうことも考えなきゃな。」
「あら、もう3人めのこと考えてるわけ?」
「3人めも双子だったら一気に4人だな。」
「あれだけ痛いのはもうごめんよ。」
「・・一人ずつよりラクじゃねーか・・」
「このバカ!・・人がどれだけ・・」
「・・・・」
「・・」

あーもう!! 俺も早く結婚しよっかなあ・・
by・李