Tekken Tag Taunament?

「アンノウン」の正体は・・

ミシマビル最上階・カズヤのオフィス。
ひさびさのデスクワークはカズヤにとって拷問にも等しかった。
もともと、一時期カズヤは平八を嫌って三島邸を出奔、世界各地で
対平八用嫌がらせテロ行為を繰り返したため、そのスジの活動には長けていたものの、
およそ企業経営はサッパリであった。現在のミシマ・コンツェルンは
有能秘書・李とオヤジの時代からの優秀な部下がいたおかげで経営が
成り立っているようなものである。その有能秘書が、今日は海外出張だというので
面倒な仕事がカズヤになだれをうって襲ってきたのだった。
カズヤ:「くっそー!! 李の野郎、勝手に海外出張なんていれやがって!! 
帰ってきたらうんとこさこき使ってやる!!」
およそ世界の大富豪とは思えない悪態をつきながら、
分厚い書類に目を通し、メールをチェックする。
カズヤ:「なになに・・鹿ノ沢開発計画? こりゃいい嫌がらせ(対女房用)材料だ、と。・・ん?」
こんこんこん・・ドアの音。
こんな夜更けに、しかもアポなしで、ドアを叩く者がいた。
カズヤ:「・・誰だ!? 李、か?」

「メールを、お届けに来ました」

カズヤはびっくりした。その声がまだ子供のようにあどけない、いたいけさすら
感じさせるものだったのだ。商売柄、暗殺者の類はごまんとみてきたが、こんなヤツは始めてだった
カズヤ:「入れ。」
普段なら門前払いだが、声の主が誰か興味がわいた。
「は、はじめまして。」
 声の主がおずおずと部屋に入ってきた。
カズヤは目を上げてソイツをちらっと見るなり・・イスから転げ落ちた。
ソイツは体調30cmぐらい、白い紙袋を頭からかぶり、目のところに穴をあけたバケモノで、
これまた小さなメールを手にもってモジモジしていた。
カズヤ:「な、なんなんだ、オマエわ!!」
「は、はい、『ポストペット』です。」
カズヤ:「なんなんだよ、それ!!」
「え、えっと、種類は『アンノウン』です。新ポスペから旧ポスペへ、旧ポスペにはいなかった
ペットが行くと『アンノウン』になります。新ポスペではハムスターです。」
カズヤ:「・・・・・・。」(ボーゼン)。
アンノウン:「あ、な、名前は『ジンぱち』といいます。」
あんまり驚いたのでしばし呆然としたカズヤだったが、『ジンぱち』と聞いたとたん、
なんだか怒りがふつふつと込み上げてきた。
カズヤ:「ひ、人のジジイの名前つかうんじゃねえー!! このバケモノ!!」
アンノウン:「バ、バケモノ!? しっつれーな、ポスペだっていってるでしょ!!」
カズヤ:「誰の差し金できた!? 李か、準か? 言えッ!!!」
アンノウン:「ボクはアンタの息子の仁のポスペ!! 仁のメール預かってきたの!!」
カズヤ:「何、仁だあ!? ・・アイツめ、いたずらにもほどがあるッ!!」
カズヤはアンノウンにズカズカ詰め寄ると、アンノウンの首根っこ(?)をむんずと鷲づかみにした。
アンノウン:「わあ、なにすんだあ!? はなせェ!!」
紙袋からちょこっと出たピンクの足をばたばたして抵抗するアンノウン。
カズヤ:「うるさい。紙袋ごと化けの皮をひんむいてやるッ!!」
アンノウン:「か、皮をひんむく!!」
カズヤは紙袋に手をつっこんだ。その瞬間!!

ガブリ!!

カズヤ:「いってええええええええ!!!!」
アンノウンに指を穴があくほどかじられて、カズヤはおもわずアンノウンを床に叩きつけた。
アンノウン:「いった〜い。何すんですか、まったくもう!!」
アンノウンはポイっと手にしていたメールを部屋のまんなかに放り投げると、
ちょこちょこ、ちょこちょこ、いちもくさんにドアのとこに走っていった。
アンノウン:「うわーん、メールのお届け先で虐待されたア!! 
日記にこのこと、ちゃーんとチクってやるうう!!」
カズヤ:「いてててて・・、こんにゃろ、待ちやがれ!!」
しかしアンノウンはドアのスキマをするりとぬけて、一目散にかけだしていった。
カズヤ:「ううう・・お、覚えてろ〜!!」

翌朝。
仁:「父さん、俺の出したメール見てくれたようだね。」
カズヤ:「見たぞ・・・なんだよ! 『母さんは今のところ機嫌がいい、あやまるなら今のうち』って!!」
仁:「ここんとこ、ずっとケンカしてばかりだったじゃないか! 
それなのに、うちの『ジンぱち』めちゃくちゃたたいて!! 
どーすんだよ、ウチのこ、おちこんでるんだぞ!!」
カズヤ:「それだがな、オレも『ポストペット2001』インストールしたぞ。」
仁:「??? 父さんがポスペ!?」
カズヤ:「そうだ。種類は『ネコ』だ。気ムズカシ屋で、好物は『ネズミ』!!
 ちなみに、名前は『リー』だ。」(ニヤリ)
仁:「・・・・・・。」
カズヤ:「これで、いつジンぱちが来てもいいな。おい、今日もメールもたせて
ジンぱちにおつかいにこさせろよ!! ワハハハハ!!」(^^)

その日の夜は、「ポストマン」がおつかいにきた。
ジンぱちがカズヤのところに訪問することは、それから後、二度ととなかった・・。