Tekken Tag Taunament?

「ペクとファランの出会い」

幼い頃からクソガキで、ひどく手癖の悪いヤツだった。
両親がファランを連れてきて、
「このバカをなんとか更正してください。」
と、頭を下げてペクの道場の門を叩いたのは、彼が10歳のときだった。
「ファラン、おまえは何で私のところに来た?」
ペクが見たファランの第一印象は、まー、ずいぶんとヒネた感じヤツだな、というぐらいだった。
「はい。オレはペク先生みたいなテコンドーの選手になって、強くなって、
それで世界中の大会に出て、金かせいで、んでオレの名前を世界に轟かせたいんです。
母ちゃんも、ガッコのセンセも、もうそうするしかないなっていってます。
『頭の方は望み薄だけど、ケンカぐらいはまあ、強い方だから』って。」
「ふうむ・・スリとケンカの常習犯。置き引きも何件かしたらしいな。」
意地悪く尋ねたペクを、ファランはキッとにらみ返した。
「先生! でも奴らのサイフのなかには金がうなってます!! 
やつら、観光に来てはモノを買いあさっていくんです!! 
けどウチは貧乏だし、オレは一文無しです。これって不公平です!!」
「奴らって、誰だ?」
「日本人の観光客です。」
ペクは、はあー、とため息をついた。
「ファラン、確かに日本人観光客のマナーには目に余るものがある。
しかし、だ。盗みはいけない。」
「警察に百ぺんぐらい説教されました。」
「わかっているならいい。私の道場の門下生になるならなおさらだ。」
「え・・ペク先生、それじゃあ・・・。」
ペクはファランのにらみ返した瞳に、ただならぬ闘争心を見たのだった。
「明日から来い。それと、お前もテコンドーの選手になる以上、ケンカはほどほどにな。」
「はい、先生!! ありがとうございます!!」

それから9年。テコンドーと強くなることには純粋だったファランは、
先輩達を差し置いて、いまやペクの一番弟子にまでのぼりつめていた。
しかし・・。
その一方で、ストリートファイト詐欺で荒稼ぎする無法者達のリーダーとしてもその名をはせていた。
「なあ、ファラン。おまえ、あのペク先生の弟子なんだろ? こんなことしていて大丈夫なのか?」
「大丈夫だって。オレはもう、日本人相手にタタキもスリもしちゃいねえよ。
やられ役を用意して掛け金つりあげたってさ、相手がオレに勝ちゃあいいんだよ。
それにオレが戦うのは最後の何試合かぐらいだ。
これぐらいは、『ケンカはほどほど』の部類に入るさ。お、あの髪がとんがった変な奴!
ナマイキにSPまでつけてやがる。金持ちのボンボンだな、こりゃ。」

ぜんっぜんこりないファランだった・・。