Tekken Tag Taunament?

「バレンタインデー:女の攻防編」

バレンタインデー・・それは、よっぽど義理でもない限り、女の愛と野望がかかった戦いの日である。

 都内の高専生:シャオユウさんの場合
シャオの同級生:「ねえシャオ、アンタ本命いるの〜? それとも義理だけ〜?」
シャオ:「ええ〜、本命〜? いるけどさあ。ただ〜、もういいかげん70歳すぎた
おジイチャンだから気に入ってくれるかな〜って。え? そのおジイチャンが好きなのかって? 
そういうわけじゃないけど〜、でもでも本命なの〜。だって、そのおジイチャンってさ、
すっごいお金持ちなんだよね。アタシと同世代の孫もいるんだけど、
ソイツが融通利かないしマザコンだしでぜんぜん望み薄だからさ〜、
とりあえずおジイチャンと結婚しておいて10年ぐらいガマンするか
速攻でポイするかすれば〜、遺産とか慰謝料とかスゴイじゃん! 
だからね〜、がんばるんだ〜。フフフフ・・」

アメリカ、アリゾナ在住:ミシェールさん、ジュリアさん親子の場合
ミシェ:「あーら、またガンリュウからメール・・なになに・・チョコおくれ? 
大戦後の日本の戦災孤児とは程遠い体型でしょうに・・」
ジュリア:「ほっといたら? いつものよーに。」
ミシェ:「ねえねえ、ところでさ、アンタ、バレンタインデーどうするの?」
ジュリア:「どうするって・・」
ミシェ:「ほら〜、アンタの気になる子〜? すっとぼけたってムダムダ。
本でも贈らないの?」
*注・・アメリカではバレンタインデーに好きな人に本を贈る・・らしい。
ジュリア:「あー、アイツね・・。でもデビルの血に目覚めた今のアイツに贈る本って
いったら、聖書ぐらいかなあ? あとは犯罪被害者が立ち直るまでを書いた本とか
・・でも聖書なんか贈ったら、アイツ、アタシのことエクソシストみたいに思うだろうし
・・うう〜ん。」
ミシェ:「・・なかなかハードな遠距離恋愛(?)だね。」

野生動物保護官にして主婦:準さんの場合
準:「ああ〜、バレンタインか〜。なかなかかったるいな〜。
ウチぐらいになるとけっこう会社のお付き合いで社員の人に贈るチョコとか
決めなきゃいけないし、李とかお義父さんへのチョコもなににしようかって考えちゃうし
・・あ、カズヤの、どうしよ? 仁がいっぱいもらってくるはずだから、
その中から一枚もらって贈ろっかな〜。人を突き放した性格のクセに、
こっちが無視したり黙ってたりすると、とたんに寂しくなってゴネるんだから・・はあ〜。」
ピンポーン、ピンポーン・・インターホンの音。
準:「はいはい・・ま〜た仁ネライの小娘かしら・・。」
ガチャ・・
かったるそうにドアを開けると、なんと目の前に・・
準:「ゲッ・・・!!! ア、アンタはニーナ・ウィリアムス!!」
ニーナ:「あら、ジュン。おひさしぶり。」
準:「おひさしぶりじゃないわよ! 何しに来たの!?」
ニーナ:「いや〜、あの〜、これ、チョコなんだけど・・」
見ると、ニーナの手にはどこで買ってきたんだか赤いハート型チョコレートが・・
準:「なによこれ、アンタ、ちったあ自分のトシってもんを・・・
え〜!! ちょ、ちょっと、誰に!?」
ニーナ:「いっや〜、ほら、アタシさ、ず〜っとジンのこと狙ってたじゃない? 
いや、狙うって最初そんな意味じゃなかったんだけどさ〜、尾行とかするうちになんか、
こう、ハートがキューっとなるカンジ? だって、アイツさ、親のいいとこどりの
いいオトコじゃない? 若干、年の差あるけど今、姉さん女房が流行しているっていうから、
アタシも別の意味で狙ってみようかな・・って。ほら、このムネのトキメキを大事にしたいっつーか・・」
準:「年の差ありすぎんのよ!!! 第一アンタなんかに私のカワイイ仁を・・!」
ニーナ:「じゃ、そーいうことでッ!!」
準にチョコを押しつけて疾風のように駆け去るニーナ。
準:「コラー! 待て〜!! ・・あ〜あ、こんなの押しつけられちゃった・・」
しばらくチョコを見つめてボーゼンとしていた準だったが、やがて何事もなかったかのように、
チョコの包装紙をべりべりと剥きはじめた。
準:「なによ、この過剰包装は・・まったくリサイクル精神に欠けているわ!! 
なになに・・「Jin, I Love・・」・・ケッ!! あのトシマが・・笑っちゃうわね、
チョコにメッセージなんて・・。えっと、この包装紙と紐は取っておくとして、
プラスチックケースは燃えるゴミ・・と。あとはこのチョコね・・毒なんか入ってはいない
・・とは思うけど・・。あ、そーだ。」
準は台所の引き出しからナイフをとりだした。がりがり。

準:「はい、カズヤ。」(^^ )
カズヤ:「なんだよ、チョコか? あいにく、会社の女の子達から山のようにもらったからな。」
準:「へー、だったらいらないんだ〜。」
カズヤ:「(くそ〜〜〜ッ!)・・・・・・いただきます。」
準:「(ふふふ・・リサイクルリサイクル)。」
カズヤ:「・・? ん、『I LOVE YOU』・・って・・オイ、コレって・・」
準:「どういう意味だと思う?」
カズヤ:「ど、どういう意味って・・」(ドギマギ!)
準:「(ムッ!)・・たまには・・とかって」
カズヤ:「・・はあ、あ、オレ? オレならいつでも・・」
準:「! ・・バカ! たまには『仕事の労をねぎらってやろう』かな〜
っておもっただけだあ!! このバカ!」

年季の入った夫婦なんて、こんなもんですな。