準 : はあ・・お正月まであと5日か。
ナレーション : 三島家の人々のお正月は忙しい。なんせものすごい数のお客様がくるのだ。
ナレーション : 大掃除、
おせち、年賀状・・かんがえなければならないこともやらなければならないこともいっぱいある。
李 : 会社関係のお客様はで社の方でなんとかしますけど、直接家に来るお客さんはどうします?
準 : 今、考えてる〜!!
一八 : ボソッ・・(だいぶイラついてるな・・)
準 : なんか言った!?
仁 : とりあえず、おせちの仕込みだけはしておきましょうか。ウチの手作りじゃないと文句いう人もいるし。
準 : 使用人さんも年末年始、結構休みをとる人が多いしねー。ホント、なにから手をつけていいのやら・・。
仁美 : あの、お父さんの昔馴染みの人達? あの人たちさえ来なきゃウチも少しは平和なお正月なのに・・。
一同 : はあ・・・・・・。
一八 : オイオイ何だよ、まるで俺に責任があるみたいによお〜。
準 : あたりまえでしょ。
ナレーション : 多少キツイ目つきで準は一八を見た。
準 : あんたがあれだけの人に大会の予告状を出さなければこんなことにはならなかったのよ。
一八 : だってあのころはよぉ。
ナレーション : 言いかけて一八はやめた。
仁美 : あのころは、なに?
一八 : い、いや、…なんでもない。
仁 : 父さん、言いかけたことは最後まで言いなよ。
ナレーション : “あのころは力と金と権力に浸っていたからな”などと言える訳がない。
李 : いや、コイツは友達がいなくてな。でもオヤジににて強情だから、「一緒に遊んで!」なんていえないし。
仁美 : お父さん、友達いなかったの?
李 : だから時々寂しくなって、大会開いては昔馴染みを呼んでたってワケだ。
準 : まさに力と金と権力にまかせて友達集めしてたのよね。
一八 : おまえら・・。
李 : 遊び相手なんて俺ぐらいしかいなかったもんなあ一八は。ま、俺もそうだけどな。
仁美 : おじさんもお父さんも、暗ーー!
一八&李 : (がーーーーーーーーーん・・)
仁 : とりあえず、そうこうしているうちにお正月まであと3日ですよ。
ナレーション : 仁はエプロンをつけて、おせちの仕込みにとりかかった。
李 : 仁は料理できんのか〜、かっこいいな、ビストロっぽいじゃん♪
仁 : ウィ〜ムッシュ!!
一八 : 待て待て、俺が○居役で「お〜だ〜、おせち料理〜!」っていってから!
仁美 : じゃあお父さんマ○坊のモノマネできるの?
一八 : まかせとけ、実は一番Tシャツも持ってるぞ。
李 : 俺はバッキー○村できるぜ!パラパラ踊れるし!
一八 : バ〜ロ〜、なんでてめえがキム○クのポジションなんだよ!てめ〜はゴ○ーだ!キザだからな!
仁 : 李叔父さんはシ○ゴ君じゃないの?だって李ママだし。
李 : あ、そっか、そうでした。おっ・・・。
ナレーション : スマ○プ話に盛り上がってる四人の後ろにおたまを持った準が仁王立ちした。
準 : おっはおっは!もうスマ○プはどーでもいいから手伝いましょうね〜。
四人 : ごめんくっさ〜!(マ○坊風に)
準 : ちょっと待った、アンタ達・・ビストロ・・・(キラーン!!)
ナレーション : ヤバヤバヤバーーーイ!! という空気があたりに漂う!!
準 : おせち料理おねがいしまーす♪
一八 : オーーーダーーーッ!!!(涙声)
準 : 二人一組でね〜♪ ホラホラ、お正月まであと2日しかないわよ〜。優勝者にはほっぺにチューしてあげるから♪
仁美 : アタシはいいよお。お父さんや仁じゃないんだから。
仁 : それ、どういう意味だ?
準 : どういうおせち料理ができるのか、とても楽しみです。フフ。
一八 : オイ、俺もか・・・・?
準 : 頭数足りないんだからとっととやる!!
李 : あー、オレは中国人だからおせち料理知らないんだ〜〜
準 : そーねえ、とりあえず黒豆にごまめ、ニシンの昆布巻きに栗キントンにあとは伊達巻き? それぐらいあればいいわ。あ、あとお雑煮もね〜。
ナレーション : ホクホク顔の準をよそに、四人の間にはどよーんとした空気が広がった。
一八 : どうするよ・・・。んじゃ俺仁美とタッグ組も〜っと!
仁美 : はいはい・・・。(アテになんないわ、この人じゃ・・・。)
李 : よかった〜じゃあ俺は仁とだな。(よかった〜アテにしまくり♪)
準 : あ、そのまえに年越しソバね。もう31日になっちゃったじゃない!!
仁 : はいはい・・ッと。・・できました〜。
一八 : あいかわらず、手際がいいな。
仁 : 李おじさんの仕込みがよかったからね。
準 : ちょっとー、私じゃないの〜!?
仁 : まあまあ、ソバのびますよ。
仁美 : わーい、いただきまーす。
一八 : 20世紀もあと数時間か・・いろいろあったなー(ズルズル〜)。
準 : あ、このおソバ美味しい! ねえねえ、どうやって作ったの?
仁 : あ、これは手打ちソバのいいところをいただいてきて・・
仁美 : おじいちゃんの手打ちソ・・おっと。
一八 : なんかいったか?
仁美 : ううん、なんでもない(危ない危ない・・お年玉の査定に響くわ)
李 : 仁と仁美にはなんだ、21世紀の抱負とかあるのか?
仁 : うーんと、俺はとりあえず勉強も修行もがんばる、ってとこかな。
仁美 : アタシはとりあえず、三島財閥のっとって頭首になるってところかしら・・(ニヤリ)
一八 : ブッ!! ひ、仁美、それ本気かーーーーー!!!
李 : オ、オレのなしえなかった夢をこの子が引き継いでくれるのか〜〜嬉しいぞ〜〜!!
仁美 : 大丈夫よ、お父さん。お父さんが会長、アタシが社長、ってことで♪
一八 : そう簡単にはいかないんだぞ、仁美。三島家頭首の座は代々、前頭首を倒して始めてなれるンだぞ。
仁美 : そんなことしたら相続税かかって大変じゃない。あ、李おじさんは今まで通り秘書やってもらうから安心してね。
一同 : (こっわーーーーーーーーーッッ!!)
仁 : とりあえず、おソバ食べよう、な。
準 : おせち勝負は新年からね。あー、なんかあっという間の年越しだったわ。
仁 : 今年の紅白は誰が出るんだっけ?
一八 : 紅白?・・・なんだソレ。
一同 : エェ〜!
ナレーション : いつも年末年始と忙しい一八は紅白を全く見たことがないのだ。
ナレーション : 今年のようにのどかな年末は一八にとって初めての体験だった。
準 : アンタ、それでも日本人?
一八 : いや、日本の国籍は捨てた。(笑)
一同 : (ウッ、そういえばそうだった・・・)
準 : じゃあ小林○子と美川○一の衣装対決も知らないわけ?
李 : 今回は大トリがサ○゛ちゃんとア○コじゃないらしいじゃん。
仁美 : お父さん、海外に出稼ぎにいってるようなもんだしね・・かわいそう。
準 : 出稼ぎ・・東北の冬を思い出すわ。
李 : アンタ、出身鹿児島でしょ。
仁 : あ、除夜の鐘ですよ。
ナレーション : ゴーーーン・・ゴーーン・・近くのお寺だろう。鐘の音が、年越しの風情を醸し出す。
一八 : お、すげえ衣装だな。誰だこのオバチャン。
ナレーション : 紅白に夢中の一八にはなーんにも聞こえていないようである。
仁美 : 結局、紅組優勝だったね。って、なんかフツーの紅白だった気が・・
仁 : あ、行く年来る年だ。
ナレーション : ゴーーーン・・ゴーーン・・0:00。
一八 : お、年明けだ。じゃ、あけましておめでとう、な。
仁 : あけましておめでとうございます。
準 : おめでとう、いい年になるといいね。
仁美 : ハッピーニューイヤー!!
李 : 新年 好! 中国語で、あけましておめでとう、って意味だ。
準 : さーって・・年も明けたし・・
一同 : (・・ギクギクッ!!)
準 : あのお客達が来る前におせちの用意! 始めるわよ!!
一八 : ちぃ、結局ビストロタッグか・・・。
準 : お正月だけよ、こういうことができるのは。
仁 : オーダーは?
仁美 : さっきのまま、「おせち」じゃないの?
準 : オーダーは「団体さんでも食べられるおいしいおせち」!これ決定!!
李 : 仁!あとはまかせた!!
仁 : ええ!?ちょっと・・・!
李 : 俺おせちって知らないから。よろしくぅ♪
仁美 : お父さん、アタシもおせちって分からないからあとよろしく。
一八 : ひ…仁美?
準 : ほらほら二人とも!「ウィ〜ムッシュ!」じゃなかった?
ナレーション : そんなこんなで始まってしまったおせち対決。しかし5人は黙っていたがみな同じことを考えていた。
ナレーション : なぜこんな真夜中にこんなことする必要があるのか。
ナレーション : しかし人間(?)はもろく崩れやすいものである。一人がついに言ってしまった。仁である。
仁 : なんでこんな真夜中に・・・
ナレーション : 目の下が真っ青である。
一八 : うるさい。それを考えずにこっちも作ってるんだ。
ナレーション : こちらも目の下が真っ青である。
一八 : 畜生!あの3人気持ちよさそうに寝やがって!
仁 : あ、お父さん。栗キントンはお芋をていねいに裏ごしして・・
一八 : うるさい! おまえ敵に塩を送ってどーする!!
ナレーション : そのとき、台所の奥でシュタシュタッ! と走る二つの影が!!
一八 : ムッ!! クセ者!!
ナレーション : 一八の投げた包丁が弧をえがいて影に向かってとんでいく!!
効果音 : カッキーーーーン!!
ナレーション : 一八の投げた包丁は、中華鍋に当たってはねかえった!
マーシャル・ロウ : ヒュー。あっぶないなあ・・
フォレスト・ロウ : 父さん大丈夫か?
一八 : あーーーッ! てめえ、マーシャル・ロウ!! なにしにきやがった!
マーシャル : なにしに、は、ないだろう。せっかく人がお正月のお祝いにきてやったのに。
一八 : てめえら親子が来ると、もれなく「アイツ」が来るからイヤなんだよ!!
ポール : 呼んだか〜〜? かっずやちゃーん。
一八 : ゲッ!! こッのやろー、毎年毎年ウチにタカリに来やがって!!
仁 : あ、ポールさん、あけましておめでとうございます。
ポール : お、仁か〜。ハッピーニューイヤ〜♪ 仁美ちゃんはいるか〜?
仁 : それが・・・・・・。
マーシャル・ロウ : ところでなんだ、オマエ達も男二人でおせち作りか?
一八 : おまえ、バカにしてるだろう・・・(怒)
マーシャル・ロウ : 良かったら教えてやろうか? 中華の祝い膳だが・・
仁 : えッ! ホントですか〜〜。 プロの人に手伝ってもらえるなんて助かります。
フォレスト : いや、いいんだ。ちょうどここにすでに用意したものが・・
ナレーション : フォレストがもってきた包みをひらくと、なんとそこにはお重に入った豪華な中華祝い膳。
一同 : ・・・・・・(さすがプロ、手際いいのね)。
ポール : お、おいしそうなおつまみ!
マーシャル : そこッ! つまみぐいしない!!
ポール : そうそう、お正月用のいい酒持ってきたんだ〜
一八 : なんだなんだ、酒かよ(クソッ・・!)
ポール : クリスマスにワイン一杯でひっくりかえった一八には関係ないねえけど、ホレ銘酒「鬼殺し」。
一八 : (・・・ヤな名前だ)
マーシャル : ほれ、そこ! とっととクワイの皮むきする!!
フォレスト : じゃあ、オレは仁の方をみるね。よっろしく!
仁 : やあやあ、これでアイツがそろえばホントにビストロ・・
ファラン : 呼んだか(^^)!
仁 : あ、堂本光・・
ファラン : ビストロだったらス○ップだろうがどあほ!!
一八 : あ、コラ、貴様どこから入ってきた!
ファラン : あ、お父さん、あけましておめでとうございます。
一八 : 誰がお父さんだ〜〜〜ッ!! (怒怒怒!!)
ポール : ボソ・・(なんだなんだ、いきなりお義父さんて・・)
仁 : ボソボソ・・(仁美の彼氏・・のつもりなんスよ、ファランが。)
ファラン : ところで仁美ちゃんいますか〜? 一緒に初詣行こうと思って・・♪
一八 : 貴様と仁美の交際は認めん!! 断じて認めん!!
仁美 : うっるさいわねえ、どうしたのよお父さん。
ファラン : あ、仁美ちゃん!! あっけましておめでとー♪
仁美 : あ、ファランだ。こんな夜中にどうしたの?
ファラン : ヤだなあ、これから一緒に初詣に行って、それから二人で初日の出見て・・
仁美 : 今から?! 冗談、寒いからやーよ。
ナレーション : 一八はガックリと肩を落とすファランの襟首をひっつかむ。
一八 : 貴様はこっちでオレと組め!! まったく油断もスキもねえッ!!
ファラン : とほほ・・・仁美ちゃん。
ナレーション : こうして男ばっか6人で朝までおせちを作っていました。
準 : あけおめ〜〜! みんな、がんばってるかな?
一八 : なんだよ、あけおめ〜ッ、て・・
仁美 : お母さん、お母さんがすると「おハロ〜♪」と同じレベルになるからやめなって。
準 : は、おハロ〜??
仁 : 母さんからかうのはよせよ、仁美。
準 : あ、それでできたのできたの? おせち??
ポール : お、準だ。ハッピーニューイヤー!!
準 : ゲッ! ポール!! 今年もまた来たの〜〜!!
ポール : なんだよ夫婦そろって「ゲッ!」って!!!
一八 : いいだけ嫌われてんだ、オマエ。
仁 : フォレストも手伝ってくれたから、おせち、いいものができましたよ。
一八 : こっちはコイツが足ひっぱりやがって・・!
ファラン : なんだよ、オッサン! なんか文句あっか?!
マーシャル : オマエら二人とも足手まといだ! ホアチョッ!!!
準 : (とりあえず、人間が食えるモノができたみたいね・・ホッ・・)
一八 : てかもう正月じゃねえなあ・・・。
ポール : 気分は正月じゃねえじゃか!ハッピイだぞ俺は!
一八 : てめえのアタマは一年中正月気分だからな。
ポール : なんだとぉ!一八ぁ!今ここで俺様と勝負だぁ!!
一八 : 望むところだ!どこからでもかかってこい!
仁美 : ……正月早々大の大人二人してみっともない。
一八&ポール : がびぃーーん!!
準 : (笑いながら)仁美もキツイこと言うようになったわねぇ。
仁 : そういうところは母さんそっくりだな。
ファラン : あの〜。
仁 : どうした?ファラン。
ファラン : いつになったら料理が食えるんだ?
仁美 : あなたっていつも食べることばかり考えてるのね。
ファラン : ひ…ひどい!仁美!今まで俺のことをそんな風にしか見てなかったのか!?
仁美 : あたりまえじゃん。
仁 : あっはは。玉砕だな、ファラン。
ファラン : うるせぇ!笑いやがったな!仁!あのときの決着今ここでつけてやる!
仁 : 俺は戦う気はないぞ。
ファラン : お前にはなくても俺にはある!さあ!かまえろ!
仁美 : 仁はやる気はないみたいだから、あたしが代わりにやってあげようか?
仁&ファラン : え!?
仁美 : あたしだって多少の武術は心得てるもん。特に風間流はね。お母さん直伝だし。
ファラン : だ、だめッスよ仁美ちゃん!! 女の子が「やる」なんて言っちゃー。
仁美 : ???
ファラン : まあ、オレでよかったらいつでも相手になりま・・ゲフッ!
ナレーション : いうまでもなく、一八の踵落としがファランのドタマにヒットした・・
仁美 : あらら。なによ、せっかく人が技をご披露してあげようって思ったのに。
ナレーション : 目に星が飛んだまま床に崩れ落ちるファラン。
一八 : 人の娘に手ー出そうなんざ、百万光年はえーんだよ! このバカ!!
準 : (あなた、光年は距離の単位だってば・・)
ポール : お、仁美ちゃんもちゃんと武術の鍛錬つんでたんだ〜(^^)
仁美 : うん。風間流でしょー、三島流でしょー、ポールおじさん直伝柔術でしょー、あと骨法、総合暗殺術、カポエラにレスリングにあとは・・ 一同 : (ふーん、要するにスッゲエ強いんだ・・)
一八 : ま、うるさいハエもいなくなったことだし、今のウチにおせち食うぞ。
仁 : あ、そうだそうだ、初日の出を見たかったんだ。
ナレーション : 仁が台所のドアを開けると、1年の始まりを告げる初日の出の日差しで、徹夜した男たちの1ミリほどのびたヒゲがチリチリと光りました。
仁 : ・・・ヒゲ剃ってこよう。
仁美 :
いっやだー。男の貫徹。
準 :
仁美〜、振袖着るー?
仁美 :
そうね、一年に一度だし着てみようかな?
ファラン :
仁美ちゃんの振袖か〜(^^)! いいッスね〜。
一八 :
準は何年袖通してないかねえ・・
効果音 :
ドンッ!!(ヒジテツ!)
ポール :
えー? 準なんでだ〜? 着ればいいじゃん。
準 :
一応、既婚(してるつもり)者だからね、めんどいってのもあるけど。
ミシェール :
そんなのヘン! なんだって着ていいじゃない。 やっぱ日本ってヘン!
一八 :
またやっかいなのが・・
ジュリア :
ハッピーニューイヤー! 今年もまたにぎやかだね。
シャオ :
こんにちは〜! 今年も美味しいものが食べられると思ってきたよ〜!
レイ :
よッ、どーもどーも。もう年明けからできあがってるけど・・
一八 :
コラ、おまえら旧正月にお祝いするんじゃなかったのかーーーー!!!
シャオ :
だって〜、お祝いは多い方がいいじゃない。
レイ : 酒飲めるし〜。
フォレスト :
うまいもの食えるからいいんじゃないスか〜。日本のクリスマスだって似たようなモンでしょ。
平八 :
ちがーーーーーーーうッッ!!!!!
ナレーション :
家の壁が人型にバカッ! と穴があき、そこから赤フンしめた平八があらわれた!!
一八 :
どっからでてきたーーーーッ!! このクソオヤジィィ!!
平八 :
正月こそ一年の始めにして禊の時! 若水かぶって身を清めるのだ〜〜!!
ミシェール :
ギャーーーーーーーッッ!!! ヘンタイジジイーーーーーッ!!
ジュリア :
ニューイヤーから平八の赤いTバックをみるとわーーーーーッ!!! 悪夢だーーー!!
平八 :
なッ! あ、赤いTバックじゃとーーーーッ!?
ミシェ&ジュリ :
せーのッ!
ナレーション :
ミシェールとジュリアの愛と根性のツープラトン「W絶唱通天砲」が決まった〜〜ッ!
平八 :
やな感じじゃああああああ!!(キラーン!)
一八 :
・・・・・さーて、大掃除も終わったしメシにすっか。
準 : (コワイ人・・)
平八 : おお、メシか。いいのお♪
ミシェ&ジュリ&一八 : !!!!!!!
一八 : い、いつのまに帰って来たこッのクソオヤジ〜〜〜!!
ミシェール : やっぱ普通じゃないわ・・
平八 : ワシに不可能などないわ! 大気圏から再突入じゃあ!!
ナレーション : アホな大人達はほっといて、子供達はおせちを一生懸命もりつけていました。
仁 : できたーッ!
ファラン : よっしゃーー!!
仁 : 長かった・・・。
ナレーション : 仁・フォレスト・李(?)組は、超豪華! 伊勢エビの刺身盛りあわせ〜〜!
仁 : えっと伊達巻きとか黒豆のほかに、中華風にフカヒレの煮物、北京ダックとかも作ってみました。
ナレーション : 一八・ファラン・仁美(?)組はこれまた豪華版! 鯛の清蒸(チンジャオ)〜〜!!
マーシャル・ロウ : こら! 俺を忘れるな!!その清蒸をつくったのは俺だ!! 上に香菜(シャンツァイ)をのせて蒸した鯛だ!! この家は素材が最高だからな、あまり手をかけずに作ってみた!!
シャオ : (どれも「本日の特選素材」だからねッ!)
ファラン : おせちじゃないが、韓国風焼肉も作ってみたぞ!(美味いぞ〜〜これわ〜〜!)
一八 : あとは三島流御節「壱の重・弐の重・参の重・与の重」な!! 苦労したぞ!
平八 : あッ!! こりゃッ! それはワシが伝授したものではないかッ!!
一八 : うるせー、もうオレのもんだ!
準 : まあまあ・・じゃ、みんないただきましょうか。
一同 : いっただっきまーーーーーす!!
仁美 : わぁ!おいしい!これ!
仁 : こっちの料理も美味い!シャンツァイの鯛…でしたっけ?
一八&平八 : ・・・・・・・・・(た…、確かに美味い。)
準 : いいわね〜。お正月はいつもこんな料理をしているの?
マーシャル・ロウ : ええ。ほとんど毎年。年始めぐらい、豪華にしないとね。
仁美 : お母さん、結婚する相手間違えたんじゃない?
一八 : !!!
平八 : がっはっは。キツイこと言うのう、仁美ちゃん。
仁美 : あたしは思ったことを言ったんだよ。正直にね。
仁 : 父さん、言われっぱなしだよ。
準 : さすが私の子ね。思ったことはハッキリ言う。
ファラン : 仁もたま〜〜〜〜にキツイことさらりと言うよな。
仁 : 俺がいつキツイこと言ったよぉ。
ファラン : 気づいてないんだな〜、オマエ。ま、別にいっか。そうそう、仁美ちゃん。
ナレーション : ファランは自分の焼いた焼肉を箸でつかむと、仁美へとさしだした。
仁美 : ・・・・・・なに?
ファラン : 食ってみてよ。俺が焼いた焼肉。マジで美味いんだって。
仁美 : ・・・・・・あんたが口つけた箸でとったその肉を?
ファラン : 別に毒牙入ってるわけじゃないんだから。食べさせてあげるよ。
一八 : !!
一八 : (このクソガキ!俺の娘に何しやがる!!)
ファラン : はい、あ〜んして・・・
ナレーション : 一八がファランを殴り飛ばす前に、仁美の拳がファランの顔面を直撃した。
仁美 : よかったね〜、ファラン。もう少し遅かったらお父さんがそれ以上の痛みをプレゼントしてたよ。
ナレーション : そう言った仁美は笑顔満面だった。
一同 : (仁美、オマエ怖すぎっっっ!!!!)
ファラン : ふごぉぉ・・・グ、グーで殴るかよ、フツー!!
仁美 : じゃー、ビンタに張り手。 そーねー、くまちゃんにたのもっかな。
クマ : ぐまッ?
マーシャル・ロウ : おっと、俺としたことがクマの掌を忘れてたぞ。これはハチミツでよ〜〜く煮込んでだな・・
クマ : ぐまっ? ぐまままま? (オロオロ・・)
一同 : (オソロシイ人もう一人・・)
シャオ : ねえねえ、三島家のおせちってどーいうのなの?
平八 : おお、よくぞ聞いてくれた。まずはこれじゃな、すっぽんの丸焼きじゃな。
シャオ : ええ〜〜! カメさん焼いちゃうの〜〜!?
一八 : コラ、俺が作ったんだゾ! 俺に説明させろ!!
平八 : (無視) 煮物は沖縄はイラブウミヘビをつかったものじゃな。海草といっしょに煮こんであって、とても体に良い。
レイ : ヘビ・・(ブライアンが見たら泣くな、これ・・)
平八 : おせちの定番、伊達巻きも三島家のオリジナルじゃ。もともとタマゴは滋養強壮の効果抜群じゃが、それにヤマイモとエビのすり身を入れてさらにパワーアップをはかっておる。
ポール : そーいや、このおせちって全部・・
レイ : 精のつくモンばっかだよなあ・・
ナレーション : 「これがおせちだ」と思いこんでいる三島家の人々を除いて、一同の脳裏には様々な困惑がよぎった・・
ポール : (やっぱりなあ・・こんなモン食っても相手がナア・・)
ファラン : (クッ・・や、やはり正月からこういうモノを食べなければ仁美ちゃんふりかえって・・いやッ、仁に勝つことはできないのかッ!!)
ジュリア : (準さんに「超高齢出産ですか?」なんて聞くの恥ずかしいし・・でも仁に・・キャーッ! キャーッ!!)
ナレーション : 箸も進まなくなった一同。それを見て、一八は満足げにニヤリとした。
一八 : フフフ・・みろ、オヤジ、仁!! 俺の勝ちは決まったようなモンだな!
平八 : 準さん、すまぬがそこの醤油をとってくださらんかのう。
仁 : あ、母さんオレも・・
一八 : 無視すんなよ!!
平八 : やはり、正月はウチですごすのが一番じゃのう!! がはははは。
ファラン : ま、いっか・・あ、オイおっさん、勝負はどうなるんだよ、勝負は!?
仁美 : 今さら決めるの〜〜? 美味しいんだから、別にいいじゃない。どーでも。
ファラン : いや、でも仁との勝負って立場上、ここでシロクロつけねえとオレのメンツが・・
準 : あー、ちょっとまって。私のとっておきの秘密兵器だすからね。
一八 : 秘密兵器だ? なんだそりゃ??
ナレーション : いそいそと台所に行く準。しばらくすると、お盆の上にいっぱい御椀をのっけてもどってきた。
準 : はーい、ウチのお雑煮でーす♪ どーぞ。
シャオ : わぉ! 日本のお雑煮だあ!!
ジュリア : へえ・・これがお雑煮? 1回食べてみたかった。
ファラン : 三島家オリジナルにしちゃー具がシンプルなんスね。カマボコに・・人参、それに三つ葉だけ?
平八 : これは「準さんの」雑煮じゃな。三島家本来の雑煮はもっとごってりしたものだが、あのおせちを食べた後にはこんなあっさりした雑煮もよかろう。
ナレーション : カツオダシの美味しい匂いに誘われるように、お盆の上のお雑煮が次々と消えていく。
ポール : うーん、うめえ。やっぱ、正月はこうでなくっちゃな!
一八 : いつもの雑煮じゃねーか、クソッ。
李 : そういいながらモチ食ってるとこ、結構カワイイゼ。
ファラン : あのー、それで勝負は・・・
仁美 : いいんじゃない、母さんの一人勝ちってことで。
一八&ファラン : なんじゃそりゃーーーーー!!!
準 : あら、嬉しい。いいの?
一八 : 勝利のチューはナシってか・・・。
準:じゃ、一八がチューしてよ。
一八:! オイ・・それって・・
李:ハッ! 新年早々、ヨメさんに一本とられるとはな!
一八:李! それどーいう意味だ!?
シャオ:じゃーねえ、シャオは仁にチューしてあげよっかな?
仁:ヘ?
ジュリア:「へ?」、じゃないだろうが(イライライラ・・)
平八:シャオ、ワシにはチューはないのかのう?
シャオ:えー? お年玉くれたら考えてあげてもいーよ。
ファラン:そうだ、それだ・・すーっかり忘れてた・・
ナレーション:キュッピーン!! 子供達全員の目が怪しく輝いた!
一八:悪いが三島家にはそんな風習はない・・ハズだ。
仁美:ボケるのはお正月過ぎてからにしてね。ねえ、パパ。
仁:せめておせち作りのバイト代だけでもいただきたいものです。
フォレスト:オ、オレもまだ子供〜。
マーシャル:オマエはもう立派な大人だ。
ファラン:お年玉かあ・・師匠に交渉してみよっかな〜♪
レイ:はっはっは、君のお師匠さんの場合だったら「踵落とし」がせいぜいだと思うよ〜ん。
ナレーション:そんなこんなで三島家のお正月は、いつもの年のように大騒ぎで始まりました、とさ。
終わり♪
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