筋肉ムキムキ(^▽^)!
鉄拳! あんじぇ○ーく!!
作:まゆをサマ
18世紀の某国宮殿の様に豪華な内装の部屋を俺は不躾に見渡した。
「初めまして、私は女王補佐官のロザ×アです」
時代錯誤なラメ入りレース付きを着た女性、もといロザ×アさんとやらが優雅な微笑
みを俺に向けた。
「貴方がここに来られた今日を喜ばしく思います」
「はぁ、そりゃどうも」
俺は訳が判らず、御座なりに返事をする。
「早速ですが貴方はここでもう一人のライバルを蹴落とし、この宇宙の頂点に立って
もらいます!」
ロザ×アさんは何かを厭な思い出でもあるのか苦にがしい表情で声を荒げた。
「女王として!!」
なんだって?女王?何言ってんだこの人は。
「いや、あの。俺、男なんですけど」俺は微力ながら反論する。
しかし、ロザ×アさんは俺の話等聞いておらず、誰だかの文句を言いはじめた。
結局、俺はロザ×アさんの身の上話を聞かされた。
ある女に男を×取られた挙句地位まで盗られて、更に今ではその女の雑用までやらさ
れている。
というような内容だった。
「そーいうわけでアタシは苦労してきたのよ!お陰で眉間に皺が増えたわ、いい?」
ロザ×アさんは最初の芝居かかった口調を止めたらしい。
「だからアンタが女王になるのよ!!」
「だから俺は男だって!!」
俺達は同時に叫んだ。
だが、ロザ×アさんは余裕で勝ち誇った笑みを浮かべた。
「ふん!認識が甘いわね!アンタは既にニューゲームで名前入力しているのよ!」
名前入力?確かにお爺様の開く大会参加エントリーしたはずだが・・・
「あのー俺が名前入力した場所って」俺は恐る恐る訊く。
「確かに鉄拳だわよ?でもタイトルは鉄拳アンジェ○ークよ」
「本気っすか!?」
いつの間にか、虚空にタイトル画面が浮かんでいる。
それは鉄拳と書いてあるタイトルはいつも見慣れた力強い文字だが、
続くアンジェ○ークというタイトルはあからさまに女の子が好む可愛らしい文字だっ
た。
否認可海賊版ソフトか、性質の悪い冗談だ。
「では、お目付け役の■と▲の守護聖をご紹介致します」
先ほどまでの醜態が嘘のように落ち着き払ったロザ×アさんはマニュアルを読む。
「■の守護聖、ヘイハーチミシマ!!」
小指を立ててマイクを持ち、いきなり試合コール口調で彼女はのたまった。
何処からともなくドライアイスのスモークがあがる。
その中から余り見慣れたくない見慣れた人影二つが見えた。
呆然と声も出ない俺を無視して彼女は更に続ける。
「▲の守護聖、カッズヤミシマー!!」
何で不自然な巻き舌なんだロザ×アさん、と心の奥底でツッコむ。
スモークの向うから現れた2人の人影が露になる。
平八、俺のお爺様はいつもの派手な袴と下駄を履いている。
一八、俺のとうさんはいつもの空手の修行着姿だ。2人揃うとかなりの迫力だった。
「では、新女王候補をお2人でみっちりしごいて下さい」
にこやかに笑ってロザ×アさんはフェードアウトしていく。
「仁よ、貴様にこれから女王になる為の修行を施す」平八は腕を組んで俺を睨めつけ
た。
「お爺様・・・」
「お前について来れるとは思わんがな」一八は冷たく嘲笑する。
「とうさん・・・」
平八と一八は俺の腕を取ると、引きずるように歩みだした。
「お爺様、とうさん、何処に俺を連れて行くつもりですか?」厭な予感がする。
2人は気持ち悪い程、快活に笑った。
「なーに、山にな。のう一八」
「いや、ヘリだろ?親父」
俺はあらん限りの声で叫んだ。
「嫌だああああぁぁぁぁっっっ!!!」
三島家居間。
「ああぁぁ、崖は嫌だー。火口も嫌だー、ヘリはもっと嫌だー」
「変な寝言ー。準さん、起こそうか?」
シャオユウは仁を指差した。
苦悶の表情を浮かべソファーで昼寝をする息子を見て準は苦笑した。
「いい夢みてるんでしょう、いいわ起こさなくて」
そして準は珍しそうにシャオユウの手元を見る。「TVゲーム?それは何?」
「アンジェリーク、友達から借りてるの」シャオユウは仁を振り向く。
「途中まで仁もゲーム見てたんだけどね」
鉄拳及びアンジェリークファンの皆様御免なさい。
《終》
鉄拳DEアンジェ○〜ク! それは筋肉の守護聖サマ
のパ〜ラダイ〜スッッ!! 「輝くハゲの守護聖」サマ、
平八は普段は理知的なお爺サマだけど、怒ると「谷底落とし」
「ヘリ落とし」なんて大技使ってくるから要注意ッス!
小説の方、あのオヤヂ二人の「オレの肉体(カラダ)を見ろ!」と
いわんばかりの登場シーンがツボでした。
鉄拳アンジェ、落とすキャラが決まりすぎ、ナ○コさま
あたり作ってくれないでしょうか?
まゆをさん、ありがとうございました!