JFSA中部 秋のスケール飛行機フェスティバル

 平成14年10月20日、三重県伊勢サン・アリーナ特設会場に於いて、恒例のラジコンスケール飛行機フェスティバルが開催されました。
 昨晩から降り出した雨に、大会関係者はやきもきされたことと思いますが、当日は皆の祈りが通じたのか朝から曇天無風、絶好のフライト日和となりました。

 さて、筆者は朝5時半に家を出発、東名阪道、伊勢自動車道を乗り継いで、一路伊勢市を目指しました。はじめは小雨がぱらついていたものの、木曽川を渡る頃ちょうど夜明けとなり、薄日も差してきました。何とか1日これで持ってくれないかと期待も高まります。
 サンアリーナの特設会場に行くのは、私にとっては初めてです。カーナビの指示に従って最後の角を曲がると、目の前に立派な建物が見えてきました。しかし、それらしい看板も何もありません。

時間は、朝7時50分、そろそろ皆さん集合していてもいいはずです。そう思って建物の周囲をぐるっと回ってみると・・・ いました、いました。裏山の高台に整備された滑走路と既に到着している何台もの車。朝早くからテントを張って準備してくれている役員の皆さん、どうもお疲れさまです。

 8時を回ると、参加者の皆さんが続々と集まり、それぞれの飛行機を組み立てて会場に並べていきます。開会式もまだのうちから早速機体を囲んで飛行機談義が始まるのはいつものこと。機体の自慢話や苦労話、情報交換に花が咲きます。
 JFSA中部会長の開会宣言
天候が心配されるので、なるべく前倒しで、2〜3機同時フライトで行いましょうとのこと。
JFSA会員、山本氏の目慣らし飛行(パイパーカブ)で、スケールモデルのお祭り、フェスティバルの開幕です。
 写真は、鈴木さんのサンダーボルト。機体全体がアルミテープで被覆されており、実機感満点です。でも、機体全体が金属質で覆われてしまって、電波は大丈夫なんでしょうか?
 続いては、百瀬さんの双発機、屠龍です。
この屠龍という飛行機は私も思い出があり、昔、Uコン機で作って、高校の文化祭でスタント飛行を披露したことがあります。大変スマートで性能の良い飛行機でした。それはさておき、ウェザリングが素晴らしい百瀬さんの屠龍は、エンジンの調整にちょっと苦労している様子。JFSAの小幡さんが助っ人でやっと調整完了。双発機の場合、エンジン回転を合わせるのではなく、各々のエンジンをベストの状態にするのが大切です。
調整が終わった屠龍は、4サイクルエンジンの素晴らしい共鳴音を響かせて離陸。

離陸シーン(WMV:300KB)

「やはり多発機はいいねぇ」という声、ところが着陸進入時にちょっとバランスを崩し、機体は観客席上空に進入。あわてて捻り込んだ屠龍はランウェイ上にクラッシュしてしまいました。本日の墜落第1号です。
どうしてもここで着陸しなければいけなかった訳でもないので、もう一度上昇してやり直せば良かったんです。止める勇気って難しいですね。

 続いては、米山さんの1/5スケール、彗星です。スタント機ばりのダイナミックなフライトで観客を魅了していましたが、何故かスピンから回復せず、墜落。残念な結果となってしまいました。
 この日は曇天無風、スケール機にとっては絶好のフライト日和だったはずですが、このあとも何故か墜落が多発。近来まれに見る大荒れの大会となってしまいました。

 大会では、新しい方や久しぶりの方、いろいろな方々に会うのも楽しみのひとつです。
この日は、ホームページを見ていただいていたという梶山さん(写真左:ゼッケン30番)、電動機を追求しておられる垣内さんほか、多くの方とお会いしました。

 写真は垣内さんのライアンSTA、これが電動で飛ぶと言うことで皆さんびっくり。540クラスより少し大きいブラシレスモーターに32セルのバッテリーを搭載。バッテリーだけでなんと2kgとか。でも、とてもパワフルで安定したフライトを見せていただきました。ほかにもF−16や午後に飛ばされた電動ファンのF−16もとても素晴らしかったですね! 電動もここまで来たか、とベテランの皆さんも目から鱗が落ちたのではないでしょうか?

 梶山さんはとてもまじめにスケール機に取り組んでおられる様子が印象的でした。ご持参のゼロ戦はとても50クラスとは思えない仕上がりで、軽快なフライトでした。飛行順が私のすぐあとで同時飛行であったためあまりじっくり見られなかったのが残念です。また次の大会でぜひお会いしましょう。
(お送りいただいた写真を掲載させていただきました。

 JFSAのベテラン、谷口さんの機体は1/3スケールのクリスティン・イーグル。これを普通のバンに載せてくるのですから驚きです。(それも「彼女?」と一緒に)
私の「赤とんぼ」を前に置かせてもらいました。こうやって比べても、デカイデカイ!
約1時間ほどで組み上がった機体は、同じJFSA本田さんの操縦で素晴らしいアクロフライトを演じました。

 こちらも大型機、1/4タイガーモスの上村さんです。
もう10年以上飛ばしているという機体は年季が入って更に古典機らしくなっています。
飛行もゆったリズムで、さすがベテランの味を感じさせました。

 スケール機の人気機種といえば、ゼロ戦とムスタングでしょうか?
このうちムスタング大小5機が参加。このうち注目は、京商から完成機で発売された90クラスのもの。この日も2機が参加です。完成機といってもご覧のような素晴らしい出来映え。飛行性能も申し分無しです。手軽にスケール感を味わうには最適ですね。
 次は、加藤さんのイエロー・ムスタング。リノ・エアレースでペースプレーンを努めたボブ・フーバーの愛機ですね。
こちらはパネルラインやリベットなど相当手を加えてある素晴らしいものですが、この日は何故かエンジン不調。緊急着陸しましたが、滑走路にノーズを擦りつけてしまいました。
不調の原因はすぐに判明。スピンナーのバックプレートが曲がって、カウリングに擦れていました。溶けたプラスチックのかすが痛々しいですね。このような大きなスピンナーはバランスも、強度的にも厳しいものがあります。
 最後に村上さんの1/5ムスタング。展示のみで残念ながら飛行はしませんでしたが、ヒンジラインもきちんと再現され、素晴らしい塗装仕上げの同機はとても魅力的でした。
 フライトも一巡した昼休みには自由飛行、見学者の体験飛行、RCグッズのフリーマーケットなどが開催されました。
体験飛行は、なんと豪華!目慣らし飛行にも使用された山本さんの1/4パイパーカブが使用されました。一般者のみならず、スケールマニアの皆さんにとってもこの大型機を触るいいチャンス!
フリーマーケットでは、出品点数は少なかったものの珍しいスケール関係部品やビデオ、機体などが出展され、すべて完売していました。自分の不要なものをトレードするいいチャンスですね。
 昼休みの注目フライトは、古沢さんの飛行させた「星のカービィ」、もう写真を見ていただければ分かりますが、これが15エンジンでふわふわと良く飛ぶ! その可愛らしいフライトは女性や子供に大人気! 私も作ろうかな・・・
 午後はもう一度トップに戻ってフライト再開。この場所が初めての参加者も徐々に慣れてきて更にダイナミックなフライトを披露します。
かと思えば、地面になにやら大きな図面を広げて次期制作機の自慢?をする様子も・・・
 1/3スケールのディアブロで素晴らしい発煙飛行を見せてくれたのは、津市から参加の村田さん。青空でなかったのが残念ですが、ほぼ無風の中、スモークが流れずに残ってとても綺麗だったですね。もちろん、演技もビシッと決まり注目を集めていました。

スモークを引いて宙返り(WMV:315KB)

 優雅にダイナミックに飛ぶ大型機、小粒ながら軽やかに安定飛行を見せるもの、コミカルな変形機、そして今回最も注目の電動大型機やダクテット・ファン・モデル。
まさに、スケールモデルのお祭りにふさわしい、バラエティーに富んだ飛行会でした。
天候、足場の悪い中素晴らしい会場を整備していただいた主催者の皆さん、そして遠方からの参加者の皆さん、どうもお疲れさまでした。最後まで何とか雨も降らず、存分に楽しませてもらいました。

 なお、この飛行場は本大会のために特別に借用・整備されたもので、普段のRC機の飛行は出来ません。もし無断で使用した場合、地元のクラブ及びJFSAなどに多大な迷惑がかかりますので絶対に使用はしないでください。...とのことでしたので、申し添えます。

 

本レポート中の画像・動画は、Canon IXY Digital 200a にて撮影、
Windows Movie Maker 及び Paintshop PROにて加工しました。


  
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