ファンタジー小説におけるアンチ・ヒーローの帝王。それがエルリック
です。もぅ最悪にダーク。
 アルビノで虚弱体質。高度に発達し、かつ最低に腐敗した都市国家の王
家に生まれ、近親相姦の恋人関係。しかも、いとこが恋人に横恋慕して国
滅ぼすわ恋人死ぬわで、まったくついてません。その上、混沌の魔神に魅
入られたり、最悪の魔剣と運命共同体だったり……。
 ともかく、気の滅入るようなエピソードなら枚挙に尽きないエルリック。
人生の泥沼をもがけばもがくほど沈んでいくこのジレンマよ!! それでも
生にしがみつく人間の弱さと言うか、はたまた強さと言うべきか……? 
ま、人間の強さと言ってもこの小説ではエゴぐらいしかありませんけどね。
 ともかく、えも言われぬ魅力を持ったこの作品。勇気があるなら一度お
試しなさってはいかがでしょうか。



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