【Illusion】
今日も俺は同じ夢を見る。結末はいつも同じ幸せそうな俺の夢
気づくと其処は闇に覆われた漆黒の世界。
死後の世界は冷たくて暗い。
俺はこの世界を歩き回ることにした。
「・・・。」
ただひたすら気持ちが悪い。
例えるのなら胸の中に黒い泥が積もっていく感じ。
この世界を歩き回る。
「・・・。」
一言も発せずに。
この世界には快楽などの楽観的な感情は必要ないらしい。
俺は今まで歩いた足跡を眺めようとする。
其処には足跡なんて無かった。
理由は簡単。
肉体が存在していないのだから歩き回ることも不可能だし、見ることも不可能なのだ。
要は。
俺がこの世界の存在を容認したことによって、体も足跡も消えた。
この世界は無によって構成され、無によって支配されている。
そう。この世界は”無”なのだ。
俺は自分の意志で死を容認した。
その先に待つのは皆無の世界。
無からは無しか生まれない。
でも其処に疑問があった。
俺は自分の意志で意識を構成している。
無しか生まれないこの世界でだ。
この世界は俺が認識している世界。
俺の意志を超えたりしない。
ここまで理解した所で、この世界は豹変を遂げる。
まるで世界はそのことまで理解しているかのように。
この世界は“未来”と言う名の希望に変化した。
薄れていく意識の中で俺はこの世界に悪態をついた。
往人「当たり前だ。俺はあいつと再会することしか考えてねぇんだ。」
女の子「今日は何して遊ぶ?」
僕「じゃあかっけこしよう!」
僕は勢いよく走り出した。
こぼれる涙を拭いながら。
そして今日も俺は同じ夢を見る。結末はいつも同じ、幸せそうな俺の夢
END
(didiさんのコメント)
初めてSSと言う物を書いてみました!
(;´Д`)難しいですね。。。