「さがしもの・・・見つかったんだよ・・・・」






「ボク・・・見つけたんだよ・・・・」





・・・・・。










CPOK 〜Corpse Party Of Kanon





      second:indefinite















・・・・・。





頭が・・・頭が割れるように痛い・・・・
熱が40度出て、生死の境をさまよった時よりも・・・
階段を踏み外して頭を3針縫った時よりも・・・
一時間しか眠れなかった時よりも・・・
秋子さんの甘くないジャムを食べた時よりも・・・・


もっとだ。


「・・・あ?」

頬に、冷たい感触。
それが床だとわかったのは俺が倒れていたからだ。

「・・何で・・」

・・こんなところで横になってるんだ・・・?俺・・・
記憶に無い・・・

体をゆっくりと起こすと、頭痛。
目眩と、それに伴う嘔吐感。

「くっ・・・酒でも飲んだっけか・・・?」

視界は、暗かった
ただ、薄暗い中にも机や椅子が教室の中に並べられているのがわかる。

「何で真っ暗なんだよ・・・電気、電気・・・」

教室の前側の入口の横にある、電灯のスイッチを・・・

かちり


「・・・・・・。」











「・・・何だ・・これは」



そこは、教室だった。



知らない、教室だった。



木の机、木の床、木の椅子・・・



どれもが、ずいぶん古い物だった。
まるで、戦前の学校のような・・・



どの机も埃を被り、教室の黒板は長い間使われた形跡が無い・・・。



「・・・何の冗談だよ・・・」



・・ふいにフラッシュバックする記憶。



影。



魔物。



「・・・!! そうだ、名雪や・・・他のみんなは!?」


あたりを見回すと、机と机の間に赤い物が目に入る。
学校の制服。

名雪だ。


「おい、大丈夫か!?」
「ん・・ううん・・・ゆういち・・・?」


見た所外傷はない・・・俺は正直ほっとした。


「!!」


名雪の目が見開かれる。


「ここ・・・何処?」
「・・・わからない。」


がらがらっと教室のドアが開く。
思わず、身を固くする・・。


「相沢、水瀬さん、いるかっ?」
「北川?」
「北川君?」


声がハモる。


「みんな無事みたいね・・・・」


北川と・・・香里。





・・・・・。





「ダメだ・・・何も見えないしビクともしない・・・」

さすがに、椅子で殴り付けても弾き返されるだけとあっては諦めるしかない・・・。
窓は一面曇りガラスになっていて外の様子を伺う事は出来なかった。

オレは・・・・手に持った椅子をおろす。


「どうなってるんだ・・・? うちの学校にこんな場所はなかったよな・・旧校舎だってこんなに古くはない・・」
「・・・ここは・・どう見ても数十年前の学校の、跡よ・・・」


美坂の呟き・・・。
確かに、今時こんな木の机を使っている所なんか無い・・・

どの机にも、何も入っていなかった。
つまり・・・ここは使われていないという事にならないだろうか。
だが、それよりも異常なのが、この外も見えない窓・・・・

「そうだ、確か黒板の横の掲示板に新聞が貼ってあったよな?」
「祐一・・・?」

つとめて、明るい声をだそうとする相沢。
水瀬さんへの配慮だろう。

「名雪、ちょっと見てきてくれないか? 何か手がかりになるかもしれないし」
「・・・うん、わかったよ。」

とてとてと教室を横切ってゆく水瀬さん。
そして、掲示板の前で立ち止まる。


しばし、時が流れて。


「祐一・・・」
「どうだ?名雪」


オレにはわかった・・・水瀬さんの顔色・・・
蒼白だ・・・


「新聞が貼ってあっるよ・・・」
「それで?」


「日付・・・・昭和27年って・・・・」







静寂。







「何なの・・・・これ・・・」


鳴咽。


「名雪・・・」
「こんなのやだよ・・・誰か・・・助けてよ・・・・」






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