夜の学校に何かがあると思った
親友を助けたいと思った
でも
・・・・・。
CPOK 〜Corpse Party Of Kanon
seventh:liberation
・・・・・。
・・・どのくらい、そうしていただろうか。
何時間も経ったような気がする。
それが破られたのは・・・・
・・・・・・・・・・ォォォ・・・・・・・・・・・・
「な・・・?」
「声・・・?」
それは突如として、聞こえた。
・・・・・ィィィィィ・・・・・・・・・・ナァ・・・・・
「うめき声・・相沢や水瀬さんじゃないよな・・・」
「・・・この、壁の向こうから・・・」
廊下側の壁の向こう。
そこから、聞こえる。
「何だ・・・!?」
・・・・ナニヲモッテイルゥゥゥゥゥゥゥゥォォォォォォ・・・・・!!!
一体。何が起こっているのか。
誰か、あたし達以外にもここに連れてこられた人がいるのか。
この声は・・・地獄の底から響くような声。
・・・・チカヅクナァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!
「!!!!」
「っ!!」
ぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!!!
「うあ・・・耳が・・・!!」
「う・・・」
強烈な衝撃だった。
何かの破裂するような音。
「何だったんだ・・・?」
「・・・・わからないわ・・・」
そのまま、立ち尽くすしかなかった。
・・・・・。
「な、何だったの、今の!?」
「わからないけど・・・何かを、退治したらしい・・・。」
そう言って祐一は手のひらを広げる。
・・きらきら光ってた。
何か、ガラスみたいな細かい破片がいっぱい光っているみたい・・・
でも、手に怪我はしてない・・・
「・・・まぁ、行こうぜ・・・ここでボーっとしてても始まらないしな・・・」
「・・・うん」
そう頷いて。
・・道は二手に分かれている。
階段を上って三階に上がるか。それとも、階段の真っ正面にある渡り廊下か。
「・・・三階は、この分だと、出口はないよなぁ・・・」
「じゃあ・・・渡り廊下の方にする?」
仕切りの鉄の扉に手をかける。
錆びてはいないらしい。開く手ごたえ。
「じゃあ・・・いくか?」
・・・・・。
呆然と、美坂と二人で立ち尽くしていた時だった。
ズドンっ
「あ・・・!?」
「今の音・・・・」
二人して何かを期待して後ろを向く。
・・・そう。
「扉が・・・・」
「・・・・。」
壁が消えて。
そこにあったはずの扉が元の場所に。
「今の声が・・・何か関係あるのよ、ね・・・・」
「何だったんだ・・・?」
・・・相沢たちが何か関係あるのだろうか・・・
それとも、他の誰かなのか・・・?
まぁ、とにかく・・・
「・・・助かった・・・」
「・・・そう、みたいね」
・・・・・。
「・・・相変わらず外が見えない・・・」
「それに、もう朝のはずだよ・・・」
渡り廊下には確かに窓もある。
だが、一個一個調べてもやはりびくともしないし、外も見えない。
それに、日の光も射してこないのだ。
「本当に・・・ふつーの場所じゃないのか・・・」
「祐一・・・」
・・俺が弱気になるわけにも行かないのか・・・
まあ・・・こいつの前でカッコ悪いとこ見せるのもごめんだな・・・
「大丈夫だ・・・」
「・・・・。」
肩を抱く。
・・渡り廊下の終点で。
「そういえば・・・腹、減らないな・・・」
「そうだね・・・わたしも昨日から全然お腹減ってないよ・・・」
この異常な学校と何か関係でもあるんだろうか・・・
俺は、そんな事を考えながら、扉に手を―――――
「誰かーーーーーーっ!!! 助けてよぉーーーーーーっ!!」
悲鳴。
「・・・あ・・?」
「・・し・・下か・・・!? 行くぞ、名雪!!」
・・・・・。
「無事・・出られてよかったぜ・・・」
「そうね・・・」
教員室から出て。
謎の声の発生源を見たが、そこには深淵が広がっているだけだった。
結局、何だったのか・・・
「どうする・・・? 探索を続けるか、それともこのまま救援を待つか・・・」
「・・・あれ・・」
それは。
崩れ落ちた廊下。
「・・・あ?」
「・・・・。」
俺達のもと来た道。
教室があったはず・・・でも・・
「教室ごと・・・完全に潰れちまってるのか!?」
「・・・・相沢君と、名雪は・・・?」
・・・生き埋めか?
「・・・・まぢかよ・・・はは・・・」
「・・・・。」
助けに来れるわけねーや・・・・
「・・・まじかよ・・・・畜生・・・」
「・・・探索、続けるわよ・・・もしかしたら、どこかに避難してるかもしれないし・・・」
「・・・ああ・・・ああ、そうだな・・・」
相沢・・・水瀬さん・・・
・・・・・。
「痛い痛い痛いーーーーーーーーーーーっ!!!」
階段を一段抜かしで駆け降りる。
声は間違いなく近づいてくる。
「北川や香里じゃない・・・俺達以外の、誰かが・・・」
「うんっ、できるなら、早く助けて・・・」
一階にたどり着いて、廊下に躍り出る。
・・緑。
「な、なんだぁっ!!!」
このフロアーの廊下一面に。
ゼリー上の、半透明な緑色の・・・・なんだかよくわからねえ!
例えるなら、そう、あれだ、ファンタジー世界によく出てくる・・・スライム?
可愛らしいやつじゃなくて、アメーバーみたいな・・・
「そこのひとっ、見てないで助けてよぉっ!!」
廊下に、人影。
うつぶせに倒れて、足をスライムに取り込まれているのは・・・・
「・・・え?」
「あ、あああーーーっ!?」
・・・ここでこいつに会うとは・・・
「ちょっと待ってろ!! 今助けるからなっ」
『彼女』の上半身を引き起こして、思いっきり引っ張る!!
べりべりと、嫌な効果音を発して、スライムが足から剥がれ落ちる。
それに塩素の臭い・・・・・。
「ひぃんっ、足が痛いよぉ・・・」
抱きかかえた『彼女』の足は、灼けただれていた。
明らかに塩酸などの薬品で灼いたような痕・・・。
「とりあえず、保健室に運ぼう・・・名雪、そっちの足持ってくれっ」
「う、うん・・わかったよっ」
『彼女』はそんなに灼けただれた足が痛いのか、ぽろぽろ涙をこぼしている。
・・・見ている俺も、十分痛そうだと思うが・・・
階段を駆け上がって、体で扉を開け、渡り廊下に入る。
「足が〜・・・うぐっ・・・痛いよぉ・・・」
「待ってろ、『真琴』!!もう少しで保健室だから!」
「・・えっ・・? な、何で真琴の名前知ってるのよぉ!」
「よく見ろ、バカ!」
「って・・・ああーーーーーーーーっ!!!!!?
ゆういちーーーーーーーっ!?」