何・・・何これ・・・!?



何が・・・どうなってるの・・!?



助けて・・・





・・・・・。








CPOK 〜Corpse Party Of Kanon




     15th:exchange







・・・・・。





ダッフルコート、羽根付きリュック、手袋に俺が昔プレゼントしたカチューシャ。
その少女は、月宮あゆ・・・


「・・・冗談だろ・・・」
『ふぅん・・・この少女はあゆっていうの・・・』


他人を指す物言い。


『今まで気にした事もなかったからね・・・』
「・・・? お前・・あゆじゃないな・・!?」


剣を構える。
両手でしっかりと。


『ふふ・・・・このあゆちゃんは、わたしがのっとったもの・・・』
「・・・テメエ・・・!!」
『あと・・・その剣の持ち主を殺したのもわたしだけどね』
「・・!! この野郎っ!!」


ひゅっ、と小さく息を吐いた。
跳ぶように、斬りかかっている。
だが・・・

かすりもしなかった。


あゆは消えていた。


背後から。


『生意気・・・・』


みしっ


「!!っぁっ!!!」


右腕から。


みしみしみしっ


『壊れちゃえ・・・』


みしみしみしっ


「ぐああぁぁぁぁぁっっ!!」


びきっ


「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」


びきびきびきびきっ


「ぎゃああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
『うふふ・・・・』


ぼきっ


「!!!」
『・・・さようなら』




「・・・・っ!!」



「・・・ちっ!!」




「祐一助けてっ!!!!!」




あれ・・・





今・・





名雪の声が・・・





聞こえたような・・・





ぐしゃっ





・・・・・。





目を閉じて、そして。



ぼぐぅぅぅぅぅんっっ


炸裂音が聞こえた。



――――――――これは・・・やっぱりまだあたしに死ぬなって・・・そういうことかしら・・・



「・・・お姉ちゃん・・・」


包帯の白が痛々しい少女がいた。


「大丈夫、ですか・・・?」


女剣士がいた。


「栞っ・・・」
「・・・お姉ちゃん?」


その、痛々しい白を見て。

・・・折れそうなくらい、強く抱きしめて。

「・・・ごめんねっ・・・!!」
「・・・・・」





・・・・・。





俺・・・どうしたんだ・・・


身体がうごかねぇ・・・


死んじまったのか・・・?



「祐一っ!!」



眠い・・・


どうしてだかとてつもなく、眠い・・・



「祐一っ・・・お願いだから起きてよぉっ・・・!!」



・・・ダメだ・・・


指一本・・・



「起きてよぉっ!!」



ガスッ!!



・・・それで、全部の感覚が戻ってきたよ・・・ったく。


「いてぇ・・・」
「祐一・・・おきてっ・・・」


泣きそうな声。
名雪じゃない。


「ううっ・・・何事だよ・・・」
「祐一・・・腕・・・!?」


ぶらり、と垂れ下がった腕。
・・・完璧に折れていた。
脂汗が浮いてくる。


「だ、大丈夫だ・・・それより・・・何が・・」
「名雪がっ・・・!! 苦しくて・・・溺れちゃって助けてっていったらいつのまにか名雪がいて逃げなさいって・・でもかわりに名雪が閉じ込められちゃうし祐一は倒れてるし不気味な声は聞こえるしっ・・・!!」
「お、おい、いっぺんに喋るな・・・全然わからない・・名雪がどうしたんだ?」
「だからぁっ・・・!!」


とてとてとて・・・


「あ、名雪。」
「えっ・・・」
「おまたせ〜」


名雪がハンカチで手を拭きながらこっちにやってくる。


「真琴・・名雪がどうしたんだ?」
「えっ?えっ?あれっ?でも・・・・あぅ〜・・・・」
「どうしたの?」
「いや、真琴が寝ぼけて夢でも見たらしい。」
「ふ〜ん・・・?」
「あぅ〜・・・?」

「ま、いいか・・・とりあえず・・・じゃあ、音楽室に入ろうか?」
「うん・・・」
「・・・あぅ〜・・??」



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