刺の雨




例えば、君に言葉を投げ掛けたとして。



もし、君に、本当に、この言葉が届くのならば、



何度も、何度でも、僕は、君に捧げるだろう。




例えば、僕に、君の言葉が降ったとして、



もし、僕に、君の言葉が刺さったのならば、



君と僕は、互いに涙を流すのだろうか。




君と僕は、擦れ違ったまま歩き出す。



今でも、二人に雨は降り続け、



ずぶ濡れの餓鬼共は、



胸に刺さった刺も抜かずに、



前も分からず歩き続けている。