冒険の記録

第1話:お偉いさんは狩りがお好き?


「は〜い!よいこのみんな、ロージィお姉さんですよ〜!」
「…ミルクのみ人形のミルディでーす…て、響きがヤバくない、この名前?」
「(無視)今日はいよいよ本編の始まり始まり〜」
「(もうヤケだわ)わあ、どんなお話が始まるのかな?楽しみだなぁ〜」
「では、どうぞ!」

(シナリオについて)
はるか昔にカラメイコス用のNPC(ダライアたち)を作成したときに、彼らをよりとんでもない人物に仕立て上げるために造った設定に、“北方のフロストジャイアントの間引きを行うこともある”という一下りがあった。
数さえ出しすぎなければ倒せない相手でもないと判断し、最初の冒険はこのネタを使うことに決定。しかしながら、ただ狩りにいかせても戦闘中心のS&Hになってしまうと考え、偵察任務に就けることにした。これならモンスターがいきなり群れを成してやってくる可能性も少なくなり、最悪の事態は避けられるだろうと考えた次第。
さて、結果は…?

>それぞれの目的のために
サー・ジャキーン卿はレディ・ジョネストに仕える騎士である。
彼はその信奉するレディの依頼で、北方の国境周辺を騒がせているフロストジャイアントの生息地を調べるという困難な冒険に旅立つこととなった。
この難事を成功させるためには魔法的な助力が不可欠であると考えた彼は、旧知の友である(と彼が思い込んでいる)魔術師フォースに援護を求めた。
他にすることもないフォースのこと、快諾とは言わないまでも二つ返事で了解を得ることができた。

一方そのころ、デモニックメイデンでもメルディンの指示でフロストジャイアントの間引きに役立つ情報の収集が進められていた。
いよいよ現地調査を行う人材を決める段になり、白羽の矢を立てられたのがレックスだった。彼は隠れ家を持たず部下もなく、ただ幹部待遇という地位に甘んじていたのだが、その動き易さを見込んでの抜擢であった。
他ならぬメルディン直々の依頼を断るわけにもいかず、3つのインヴィジビリティリングを預かった彼はしぶしぶ旅立ちの準備を整えるのであった。
>道中にて
何やらかやで3人は道中を共にし、ケルヴィンからスレショウルドに向かって旅立った。
その途中のこと…

DM「さて、それではモンスターの出現チェックを行うとしよう。代表者、1D6で1が出たら何か出るよ」
(ジャキーンPLが1D6を振る。結果は…1)
DM「何が出るかは青箱の表で決めよう。1D8、続いて1D12を振って」
(またジャキーンPLにダイスを振らせる。結果は…)
DM「北側の林の中からズシンズシンと重い足音が聞こえてくる。木々をかき分けて現れたのは、金の髪と青白い肌を持つ身長5mの巨人だった」

というわけで、はからずもフロストジャイアントが早速のお出ましとなった。
ここで殴り合いにしてPCたちの戦闘能力を測ろうとしたのだが!
何とフォースが巨人語で交渉を始め(お約束か?)、食料を供出することで巨人を追い払うことに成功してしまった。
これが後々の行動を決定付けてしまったようなものだが、普段マッチョなアニキを生業としているフォースPLは、このセッションの命題を見事に果たしてくれたわけである。

>スレショウルドの夜
何とかスレショウルドについたPCたちは、手近な宿に落ち着くことに決めた。
ジャキーンはバーレーンに指示された宿を捜すため、友人たちと別れて一人スレショウルドの町を歩き回り、それとは知らずに二人と同じ宿に逗留する。
騎士であるジャキーンは一番いい部屋に通されそこで夜を過ごすのだが、他の二人が同じ宿の大部屋住まいとは気づかずに使用人にあれやこれやと命じるのを楽しむ始末(そしてそれを聞かれる間の悪さ)。
その馬鹿さ加減を陰で笑いつつフォースは呪文書をめくり、レックスはメイデンの支部への挨拶にと夜の町に飛び出していった。

メイデンのスレショウルド支部は、夜なお明るい歓楽街にある。
ここの支部長はレックスとは旧知の間柄という設定で、彼はレックスの訪問をニヤつきながら迎えてくれた。

支部長「お早いお着きだな。今、新人研修の真っ最中だったんだがな」
レックス「羨ましいご身分だな」
支部長「お前もどうだい?」
レックス「そうだな、新人研修前の新人ならぜひ
支部長「ああ、ならちょうどいいのが一人いるぜ。こいつだ」
DM「と、14歳ほどのかわいい女の子を呼ぶよ」
レックス「うーん、後5年は待ちたいね」
支部長「じゃあ、売約済みの札を下げておいてやろう。実はそいつ、俺の娘なんだ」
こうして図らずもレックスの嫁さん候補が決定したのだった(チーン)

レックス君、ここで
・部族争いに敗れた少数派の巨人がスレショウルド周辺に流れてきたこと
・それらを快く思わないダライアが巨人狩りを行うと決めたということ
・狩りは近日中に行われ、それにはメルディンも参加するということ
・その巨人狩りが彼らにとっては「きつね狩り」程度のイベントであること
との話を聞いてマジですか?と茫然自失、しおしおと宿に戻るのであった。

その夜ジャキーンの部屋に押しかけ、ワインをちびちびなめながら明日の計画について話し合うPCたち。
結論は明日さっさと調べてしまおうというほどのことでありました(それ以上のことは決めようがないとの噂もあり)。

>森は危険がいっぱい
スレショウルド北側の森の中へと分け入ったPCたちは、さっそく樵からネタ集めを始める。近場ではたいして有効な情報は出てこないものの、奥に行けば目撃経験のある人物に会えると聞き、さらに森の奥へと進んでいくPCたち。出会った樵の爺さんを食料と酒とで懐柔しつつ目撃話を聞くと、割合近くで見かけたことがあるとのこと。
それではとばかりに森をふらつくこと数ターン、狼の吼え声とともに地面を重い槌で打つような音が響いてきた。
インヴィジビリティリングで姿を消して様子を伺うPCたちの前に、十数頭の狼を従えたフロストジャイアントが出現。狼どもが匂いを嗅ぎ付けてPCたちを追いはじめ、仕方なくレックスは木に登り、ジャキーンとフォースは樹間に身を潜めた。ところが、激しい運動をしたためかレックスの姿が現れてしまうが彼はそれに気づかず、他の二人も声を出して位置を知られるのを恐れ助言をためらってしまう。
そうこうするうちに巨人が手ごろな岩を拾い上げて投げつけ、それは見事にレックスに命中し彼は樹上から落ちて手痛い打撃を被った。
仕方ないとばかりにジャキーンが切りかかろうとするが、フォースがそれを制してまたも交渉を始めた。
巨人が百人近い大軍であることを聞き出した彼は、200人分の食料を渡すかわりにスレショウルドを襲わないでほしいといった内容で交渉を展開する。そして、それを渡すための日時と場所をこれこれと指定した(もちろんそれは奇しくもダライアたちによる巨人狩りが行われる日時と一致しているわけである)。
さすがに疑いの色を隠せない巨人だったが、そこに突然もう一人の巨人が割って入ってきた。それは一人目の巨人とは敵対している部族のものであり、二人はたちまち激しい殴り合いを始めた。
フォースが呪文でさりげなく援護するほかは、ひとまず一同傍観モードに入っていると、敵側に援軍が一人やってきたのでジャキーンもついに重い腰を上げる。呪文の援護で身動きの取れなくなった襲撃者の片方はそのまま巨人に任せ、援軍の方をたこ殴りにするPCたちだが、なかなか致命傷を与えられない。そうこうするうちに目の前の敵を片づけた巨人が止めの右ストレートを放ち、本日唯一のまっとうな戦闘は無事終了したのであった。
PCたちの言葉を疑っていた巨人も援護されたことで考えなおし、PCたちを信用し食料を取りに行くことを約束して森へと去っていった。
そんな食料をどうやって調達するのかと問うジャキーンに対し、フォースはニヤリと笑って一言。

フォース「嘘は言っていませんよ。200人分以上の食料はあるはずです。持っていけるかどうかは別としてね」

彼は巨人狩りに赴く軍勢が200人分以上の食料を所持しているだろうことを教えただけだというのだ。
フォースのこの策略に半ばあきれ半ば感心しつつ、PCたちは無事スレショウルドに帰り着き、それぞれの主人に対して結果を報告したのでありました。

(シナリオ終わって)
約束の日には予定通りに巨人狩りが行われ、スレショウルド近辺を脅かしていた巨人の脅威は去った。
ジャキーンとレックスはそれぞれの主人の手足となって働き、特にジャキーンは目覚しい活躍を見せたことに決定。
彼はその褒美として小さいながらも領地を授かり、他のPCたちもいろいろと報酬をもらった。

この辺のくだりはプレイしたわけではなく、事後処理ということで決定した事項をDMがPLに伝えただけである。
実はこのシナリオ自体はこれだけで完結する(キャンペーンにする予定はない)ということで、少々大盤振る舞いな褒美を与えたのだ(領地とか)。
しかしながら、このPLで再び集まれる機会があったことと、領地経営を経験してみたいという双方の意見もあり、続けてみることに決定した次第。
そして物語はジャキーンの領地経営へと移っていくのでありまった。
以下、次回を待て!

「はい、これで今日のお話はおしまいで〜す」
「面白かったね、お姉さん(どこが?!)」
「あれ、表情が硬いなぁ?その衣装気に入らなかった?!好きだと思ったんだけど…」
「…いいのよ、汚れ役は全部私ってことになってるんだから…(Sigh)」
「じゃあ、次回をお楽しみに!」

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