冒険の記録

第3話:領地経営に必要なものは?


「は〜い!今回は出番なしのロージィお姉さんで〜す♪」
「いい加減止めさせて欲しいミルクのみ人形のミルディだよ…」
「今回の目玉は何といっても、ラスボスより強いワンダリングの…(モガモガ)」
(ロージィの口を押さえて)その先は実際に読んでもらわないと、ね♪(ニヤリ)」
「では、どうぞ!」

(シナリオについて)
半ば予告どおりといったところだが、前回の最後に出てきたトレジャーマップが冒険今回の冒険の始まり。
でその内容はと言えば、近場がカラーリーエルフの居住地なのでエルフ関係のネタに大決定。住人に出てこられてエルフと抗争というのもまずいので、滅ぼされた住居を舞台に…となればアンデッドモンスターの出番であろう。
ちょうど使ってみたかった“ウィード”というモンスター(エルフのアンデッド)をラスボスにして大枠が完成した次第。
前回欠席だったレックスが今回から再度合流することになったため、彼にも隠れ家を持ってもらうことにした。建設するのは面倒なので、ジャキーンと同様にすでにあるところに派遣される形を取ることに。
さて、結果は…?

>支部長誕生!
前回の冒険からしばらくの時間が経ち、ジャキーンたちはしばしの穏やかな時間を手に入れた。
そのころケルヴィンでは、レックスがデモニックメイデンケルヴィン支部長の青目に呼び出されていた。

青目「よお。忙しいところすまないが、こっちも急ぎなんでな」
レックス「何か用ですか?」
青目「あのお方からの手紙だ」
恐る恐る手に取り中を見るレックス。
青目「何でも、新しい支部の支部長を探しているらしい。嫌なら読まなくてもいいぜ」
レックス「…もう読んでるんですけど…」
青目「そうか?読んじまったんならしょうがない。お前が行くしかねぇな♪」
レックス「…や〜ら〜れ〜た!」

というわけで、めでたく隠れ家の頭領となったレックス君、ごねにごねて部下を5名獲得した。内訳は1レベルシーフが4名と…

レックス「どうせなら一人くらい女がほしいぞ」
青目「そうか、ちょうど昨日ついたのが一人いるんだが」
レックス「よし、それをまわしてくれ!」
連れてこられたのは…スレショウルドにいるはずの嫁さん候補(ちなみにこのころはまだ名前が決まっていなかった)ではないか!
青目「どうだ?よさげだろう!(ニヤニヤ)」
レックス「ちょっと待て、これは元々俺のだ!後一人、女の部下を要求する」
青目「…わかったよ。これならいいだろう?」
再びごね出すレックスに青目も心得たもので、一人の女性をすでにスタンバらせていた。
レックス「で、何をやるんだ?あんな小さな村じゃ仕事もそうないだろうに」
青目「道具は準備してやるから、適当な商売でも始めるんだな。他の組織が入り込まないようにするのが当座の仕事だ」

というわけで、都合6人の部下を引き連れファニーウォーク村にたどり着いたレックスは、隠れ家がすでに酒場として準備済みなのを見て絶句。持ち込んだ荷物にも相応の準備がしてあることを知って(ライザの指図であった)『やれってかい』と一言つぶやく(そうだよ)
領主のジャキーンに挨拶をした後、(ライザの進言もあり)木材や皮革の仲買の権利を打診し、ジャキーンはそれを承諾した。彼らの間に交わされた取り引きは、ジャキーンに税として収められた物品をレックスが現金化し、レックスがそれをケルヴィンで売り払うという形である。もちろん、その際の税は取り引き手数料とチャラにするという約束だ(この辺が神の声)。
以後の作中ではレックスがそれぞれの生産者と個別に取り引きしているような描写もしてしまったが、本来領主の権限とは関係なく行われている部分である。まあ、個別の取り引きで発生する税にも優遇措置を受けているはずなのだが、それはまた別のお話。

>そして冒険は始まる
一方そのころ、フォースとシーマは前回入手した地図の解読を行い、そこに記載されているのがエルフの宝に関する情報であると判断した。そこには“樹”に関する言及がなされているようであり、結構な価値の宝が眠っているようだった。
領地経営の資金を確保しようと、ジャキーンは勇んで出立を決意、フォースとバルドもそれに同意した。話を聞きつけてきたレックスと、念のためシーマも引き連れて、PCたちは森の奥深くへと踏み込んでいったのであった。
本当はレックスあたりが地図の解読に成功するというのもそれらしくてよかったし、そもそもフォースにはリードランゲージの呪文が…なかったのね。ごめん。

>深き森に潜むのは
目印となる六角堂から東へ向かうこと約半日、うっそうと茂る森の中で敵と会ったり会わなかったりで残りの半日をつぶしたPCたち。目指す場所も見当たらず(単位時間毎に1D6して1が出たら発見、見つからないときはWMのチェックを行った)夕闇押し迫るころ、寂しげな沼地にたどり着いた。

DM「ありゃ、まだ見つからないか。じゃあ、ワンダリングのチェックをしてくれい」
ジャキーンPL「(ころころ)…でたよ」
DM「じゃあ、D8のD12。いい目を振るとなぜかドラゴンが…」
ジャキーンPL「(ころころ)…ドラゴン…」

幸いにして(?)ドラゴンなどという剣呑な生き物は出てこなかったが、現れたのはヤマタノオロチならぬヒドラさん。首数を決めようとジャキーンPLにダイスを振らせると、マックス1歩手前の11本…つくづくいい運をしている。
このヒドラという怪物、毒こそ持たせなかったものの首数がそのままタフネスと命中率に関連してしまう厄介な生き物で、当然PCたちもかなり苦戦した。なんとか仕留めほっと一息ついたころにはバルド君は虫の息、ジャキーンPLはまたちくちくと言われるのであった(WMのこととか、ヒドラの首数とか…)。

DM「バルド君、残りHPが1桁なんですけど」
フォース「結構食らいましたな」
レックス「(フォースに向かってボソッと)あ〜あ、せっかくの盾がボロボロだ」
DM「まあ、デフレクトないから」
ジャキーン「ぎく!」
DM「ヒドラも最強に近かったしねぇ」
ジャキーン「ぎくぎく!シーマ殿、バルドを治療してやってはくれまいか」
シーマ「御心のままに(コロコロ)」
DM「うーん、もう壁にはなれないね。なったらほぼ確実に死ぬ
ジャキーン「うむ、仕方あるまい。後はゆっくり休んでいてくれ」
バルド「いや、もお全然平気ですから!(と言いつつヘロヘロ)」
DM「せめてスキルドならねぇ(ニヤニヤ)」
ジャキーン「…」

ここでヒドラのお宝を漁ったPCたちだが、案の定たいした収穫はなかった(まあ、ワンダリングだし)。
何はともあれ野営をするPCたちに、容赦なく訪れるワンダリングモンスターがいた!(というか、出た…ほんと、ジャキーンPLって…) そして、森の暗がりから現れたのは…

DM「輝く鎧を身に纏った人物が君たちの前に現れたよ」
ゴワダン「やあ、御同輩。こんな夜更けにすまないが、この近辺で多頭の大蛇を見かけなかったかね?」
ジャキーン「君は誰かね?」
ゴワダン「おお、申し遅れた。私はサー・ゴワダン・ボッティ。我が愛しのレディのために邪悪なる多頭の大蛇を退治しにきたのでござる」
フォース「(さっきのヒドラのことかな?)それなら、もう我々が倒しましたぞ。いや、なかなかに苦戦しましたが」
ゴワダン「何と!?それは誠でござるか!」
現場に案内され驚くゴワダン、PCたちに向き直り
ゴワダン「いや、まこと見事なお手前にござる。してものは相談だが、この大蛇めの亡骸を私に譲ってはいただけまいか?もちろん相応の礼はしよう」

というわけで、ヒドラの死骸とヒーリングポーションを交換したPCたちは、それをバルドに与えてその夜は安らかな眠りに就いた次第。
たまには平和な遭遇もあるというお話。

>日はまた沈む
翌朝、またごそごそと森をうろつくPCたちは、ようやっとそれらしい場所にたどり着いた。
うっそうと茂る森の中で突然開けた小高い丘、その頂上には巨大な枯れ木が枝も落ち、うろをさらして立っていた。
まあ、ここで後程ラスボスとの御対面となるわけなのだが、ウィードのデータを眺めていてはたと気づいたことがあった。ウィードにはレッサーとグレイターがいるが、レッサー弱すぎ、グレイター強すぎと判明、しかも彼らは夜しか出てこない…。まあ、それらしいことを匂わせて間をつなごうというわけで、あたりを捜しまわるPCを適当にあしらってしまうDMであった(こういうことを真似してはいけません)。
木の側には割と新鮮な死体が転がっており、木のうろの中には敵こそいなかったものの、天井に邪悪な魔法の必須アイテム“黒い石”がはめ込まれていて、まあここでろくでもないものが出てくるよと何気に警告をしてみたつもり。
ところがフォースは飛行浮遊の呪文を持っておらず(リストにさえなかったのだ)、仕方なくレックスがよじ登って反応を確かめた。
触るとぴりぴりしたり、抉り出そうとしても無駄だったりと稼ぐにいいだけ時間を稼ぎ、結局夜を迎えることとなってしまった(すまぬ、今後はだれないよう気をつけるよ)。
さて、日が落ちると同時にまずは倒れていた死体がワイトとなってPCたちに向かってきたが、これはシーマがあっさりターンしてしまった。
そしてようやっと本命のウィードが登場(特別製のレッサーとグレイターのちょうど中間の能力を持っているものだ)、とたんにフォースからアイスストームが飛びたちまち虫の息となってしまった(いや、息はしていないのだが)。
結局彼らはPCたちにそこそこのダメージを与えつつもあえなく沈黙、古木はそれと同時に崩れ落ちてしまったのでありました。

>儲けを探せ!
さて、実はこのシナリオではPCたちをそんなに儲けさせるつもりはなく、むしろ無駄足を踏んでもらうというか、そういうこともあるんだよとニヤつくつもりだった(こういうことも真似してはいけません)。で、ウィードの持っているしょぼくれた宝物表をもとにPLたちにダイスを振らせた結果、思惑通り何も出てこなかったので密かにニヤリ。
ところがこのでんでというゲーム、入手した金が即経験値というルールがあり(実際には毎回ミッション経験値で宝物の金額は考慮していないのだが)、他のゲームに比べるとPCたちのお宝にかける情熱は半端なものではない。
さすがに長い時間を無駄に過ごさせた負い目もあり、1D6で誰かが1を振れば何か出てくるよと言ってしまったのが運の尽き、レックスPLが見事に引っかける。結果、金貨が数千枚と魔法の石ころ、木製の剣に十数個の乳白色の宝石(これを何にするか考えていないあたりがDMの悪い癖)が入った宝箱が発見され、PCたちはそれを担いで意気揚々と村に凱旋したのでありました。

>ワンダリングにゃ気をつけろ
さてその帰り道、こういう時が一番危ないのよとDM心の中でつぶやき、きっちりワンダリングのチェックを行う。
そして現れ出でたのは2匹のトロールだったが、実はこのDM、オーガやトロールといった頭の悪い巨人モンスターがお気に入りなのである。ことワンダリングのトロールは変な生き物であることが多く、今回も例外ではなかった。
2匹の鼻輪をつけたトロールたちは、PCたちを見つけると赤ん坊が引き付けを起こしそうな愛想笑いを浮かべて近づいてきた。彼らが言うには、ここにすばらしい魔法の指輪があるのだが、これを金貨五千枚でゆずってやろうと言うことらしい。
指輪に興味を示したPCたちは交渉のテーブルにつき、またもフォースが機転を利かせる。確認したいと指輪を受け取り、ためつすがめつした直後にディメンジョンドアでトロールのもとを離れたのだ!
DMもこの行動には感心したのだが、まあ相応の反応を示してあげるのがお仕事とばかりに怒ったトロールにPCたちを攻撃させ、今回最後の戦闘が始まってしまった。
技術に勝るPCたちは傷つきながらもトロールを倒すが、どっこい彼らには再生能力がありすぐに起き上がってくる。火が有効なはずだとたいまつを押し付けてみたりもするのだが、ぜんぜん効いている気配がないのにさすがのPCたちも焦り始めた。数ラウンドの間不毛な殴り合いを続け、幾度も起き上がってくるトロールにうんざりしたPCたちは、ついにトロールに指輪を返してその場を収めた。
もちろんPLからDMへ非難ごうごうとなったのだが、DMはしれっとして種明かしをする。すなわち、彼らの鼻輪はレジストファイアーリングであり、魔法でない火は彼らに何ら効果を示さない由であった。
予期せぬ結果にすっかり不満気なPLたちだったが、逆にDMがなぜ逃げなかったかと尋ねると顔を見合わせる。どうもジャキーンPLが自分のキャラクターはプレートメイルを装備しているから速度的に逃げ切れないのではと発言したのが原因らしい。ヘイストやインヴィジビリティの呪文を使えば可能だったと教えると、フォースPLもああなるほどと膝を打つ。
経験不足と勘違い、そしてこの瞬間だけロールプレイを忘れてしまったための不運な出来事となってしまったわけだが、これも以後の教訓と思えばいい経験になったといえよう(くれぐれもDMが悪いなどと思わぬよう)
それ以後は特に危険なことも起きず、PCたちは無事(?)にファニーウォーク村に帰還。以上を持ちまして今回のシナリオ、一巻の終わりと相成りました。

(シナリオ終わって)
どちらかといえば、レックスがファニーウォーク村にやってくる話に重点が行ってしまい、冒険はモロ手抜きという惨澹たる結果でありました。
名もなき従業員だったはずの4人の下っ端ーズも勢いからそれぞれのPLとDMの名前がつけられ、四方山話に大活躍!裏方話に盛り上がり、余計な設定もガシガシ創られ(下っ端の寝室はベッドが2つで後の二人はハンモックとか)まさにこの手のゲームの醍醐味たるやといった状態でそれはそれでよし!
冒険のほうはお世辞にも誉められたものではなく、結局ワンダリングで引き伸ばして、ただ闇雲にウィードを出しただけという体たらく。今後はもう少しシチュエーションに凝ったアドリブを効かそうと猛省した次第(シナリオプロット煮詰めて紙に書こうよ、DM)。
ひとまずワンダリングに頼らないよう努力しようと心に誓い、だったらシティアドヴェンチャーかなと短絡的に考えたのはそもそもがダメな証か?
一応予定調和として、アリというのもありかとは思ったが、ダンジョンイヤンになったのでもっと引っかけネタでPCを迎え撃とうと考えたのが次のお話。
以下、次回を待て!

「PCの皆様方、今回も大変ご苦労様でした!」
「本当、DMの不手際に突き合わされてかわいそうだよね」
「いや、そういう意味じゃなくて…ねぇ。」
「貧乏にしてやろうとか、いかさまトロール出すとか、まあいつものことか。じゃあ、そろそろ締める?」
「では、また次回!」

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