冒険の記録
第5話:復讐は繰り返す悪夢
「○ぱ○ぱ〜!ミルディお姉さんで〜す!!」
「どんな挨拶だよ。ミルクのみ人形のミルディです」
「憎まれ口ばっか言ってると本当にミルクのませるわよ!」
「今回は毒殺じゃなくて放火の話なんだけどね」
「以下、本編御参照のこと!」
(シナリオについて)
このキャンペーンでちょっと考えていたことが、立場のある人間は社会のために出費するべきであるということ。
たいていのセッションでは、旅人たちは冒険を終えた時、一生かかっても使い切れないような金を手にし、そして使う機会がないとぼやく。日本的旅ファンタジーに慣らされた身には、モノを買うこと以外での金の使い方が考えつかず、当然金で賄えるものには限界がある。
立場を持ち経営をすることは、そういった風潮に一石を投じるものであり、当たり前のように莫大な金銭が動くこととなる。ただ、日々の仕入れや売り上げを数えるような話をしてもしようがないため、もっと別なDMの作為的な損害で金を消費させることに決定。
警備はされていない、ライバルとなりうる店がある、邪悪な盗賊たちが騒ぎを起こさぬはずもなく♪
稼いだ金は使うためにあること、ついでに人を呪わば何とやらというのもPLたちに伝えたい次第。
さて、結果は…?
>熱々の朝
事件はレックスの店、例の下っ端ーズの部屋から始まった。
久しぶりに4人揃って朝を迎えたのだが、はてどうもきな臭いではないか?という意見が出る。それ、火事だ!というんで下っ端ーズは上を下への大騒ぎ、慌ててレックスを起こしに行く。
悠長に起きてきたレックスは動じることもなく、(なぜか)裏帳簿の整理と消火の指示をライザに命じた。
その間下っ端ーズはおろおろとレックスを待ち、状況を見たライザの号令でとっとと脱出し消火を試みる。
下着一つで窓を破って飛び出し軽いやけどを負ったずみが、混乱しつつもズボンをはいていたはっしぃをたこ殴りにするなどのイベントを挟みつつ、懸命の消火作業が行われたが結局レックスの店は全焼。フォースが消火のためにと呼び出したウォーターエレメンタルのせいもあって、くすぶった残骸を残す廃虚と化してしまった。
ちなみにフォースPL、コンジュアエレメンタルが使ってみたかっただけらしい。合掌(チーン)。
>弱り目に祟り目(ヨガさまは投げハメ)
幸い村預かりの商品に損害はなかったものの、建て直しには数日かかるということでさすがに頭を抱えるレックス君。
一時的に神殿を倉庫代わりに使うことで何とか現状をしのぐが、なぜか猟師の長が毛皮の持ち込みを渋る。聞いてみれば、最近レックスよりも高い仕入れ値で毛皮を買いたいといってくる商人がいるとのこと。
計ったようなタイミングで、この村で商売をさせて欲しいという商人がジャキーンを訪問し、同席したレックスに動じることもなく付け届けをして(高価な絵画とジャキーンの紋章の入ったブローチだった)退散していく始末。
夜には焼け跡を漁る姿なき侵入者も現われ(インヴィジブルストーカーかと考えたPLもいたようだが、実際はインヴィジビリティをかけられたリングのメンバーであった)、その痕跡が南西の森に姿を消したことからリングのアジトがそこにあるのではないかとの憶測も飛び交って、ついにレックスは報告と今後の相談のために、ずみを引き連れて一路ケルヴィンへと向かったのでありました。
>Sec○mしませんか?
さて頭が痛いのはジャキーンも同じで、警備のための兵力がいなかったため今回の事件も発生したのだと暗に伝えるとさっそく警備兵の確保を考え始めた。
少なくとも村人はノーマルマンであり、警備や哨戒の任務を与えることはできない、そのためには訓練し給料を与えなければと助言を与えると、30人の兵士を雇おうと計算開始。まずはケルヴィンから訓練済みの兵を雇うことに決め、ケルヴィンに向かうレックスに人員の募集を依頼してまずは一段落。
さて、ケルヴィンに向かったレックスは青目に経過を報告し情報を求めるが、さすがの青目も今回ばかりはいい顔をしなかった。
店の建て直しや資材の確保等に尽力はしてくれるが、レックスに釘を刺すことも忘れない。
青目「聞いてるぜ。大変な騒ぎだったようだな」
レックス「何だ、もう知ってるのか?さすがに情報が早いな」
青目「どんな見張りを立ててたんだ?即刻クビだな、そいつは」
レックス「…」
青目「今回は俺の胸に収めといてやるが、さっさと犯人を挙げないと…わかってるだろ?」
レックス「ありがとう。わかってるよ」
青目「ならいいが、メイデンの看板に泥を塗るようなことだけはするなよ」
そんなこんなで資材と人材を確保し村に帰ってきたレックスは、30人の兵士をジャキーンに引き合わせた。やっと村の警備体制が整うと御満悦のジャキーンに、DMしれっとして一言。
DM「でその兵士たち、どこに寝泊まりさせるつもり?」
ジャキーン「しまった!考えてなかった!!」
DM「(やっぱりか…仕方ない、助けてやるか)」
シーマ「神殿になら医療用のスペースがありますけど?今はまだ誰も入っていないですし、しばらくの間ならよろしいかと」
ジャキーン「では宿舎が建つまでそこを借りよう。よろしく頼む!」
シーマ「御心のままに」
ほっと一息のジャキーン卿であったが、DMから見ればやっぱりねとため息しきり。目先の事件に泡を食って忘れていたのだろうけど、衣食住揃わずして人は生活できないのだよ。何事も計画と準備は大切だねと、アドリブ多用のDMが言っても説得力はなかったり。
いずれにしろ、ジャキーンとレックスにはありがたい訓示をたれた形になるので、せいぜい心するように♪
そういったわけでレックス君は再びケルヴィンに建築技師の確保に向かうのでありました(チャンチャン)。
その間、フォースは村の住人に聞き込みをしていた。
怪しげな商人の件や狩人の長メルドンの心変わりについていろいろと調査をしたのだが、商人が宿にしている男がメルドンと縁続きだと判明。
とりあえずメルドンに話を聞いたのだが、商人のことも放火のことも心当たりはないと突っぱねられ、そこでフォースはESPを発動!、少なくとも商人とは既知の間柄らしいと判明はしたが、それ以上のことは聞き出せなかった。
次にフォースは商人のもとを訪れ、彼からも目新しい情報は聞き出せなかったものの、これまたESPによって放火との関係がほのめかされ疑惑は確信に。
ああ、ESPのなんと恐ろしいことか…といいつつ、ESPによる喜劇は今後加速していくことになるのだが、それはまた別のお話。
>哀れなり、下っ端ーズ
そんなこんなで店の建て直しが行われる中、下っ端ーズにも過酷な任務が与えられる。
もはや恒例となった感があるがずみはレックスに従い再びケルヴィンへ、どぅーとみーくんは南西の森で放火犯の痕跡を探ることに。
はっしぃは毛皮の番をしていた…と思う(毎度のことながら記録&記憶が残っていない。どうでもいいことだが一応情報求ム>PL)。
さて、森へ入った二人は当てもなくあたりをうろつき、放火犯と思われるものの痕跡が残っていないかとうろつきまわる。
ところがDMは森の中にそんなものは用意しておらず、とりあえずワンダリングとなったのが彼らの不幸の第一歩。
イノシシに追い立てられた二人は気がつくとうっそうと茂る森の中にいた…ここはどこ?(はい、道に迷ったね♪)
以後しばらくの間彼らは忘れ去られ、行き倒れかけたところで通りかかったエルフに発見され、村の入り口に放り出されたのでありました(チャンチャン♪)。
はっしぃはといえば、実は担当PLがDMであるため、他のキャラと行動を共にしているときでもなければとくに触れられることはなく、概ね忘れ去られている状態。
たまに出てきてボケをかますのはまあ御愛敬といったところだが、一番恐い盗賊は目立たないやつだということも忘れてはならない…かもしれない。
そしてすみは、レックスのお供で再びケルヴィンへ。
ジャキーンからの依頼を済ませ、次にレックスがしたことは…ライバル商社への放火だった。
ずみを見張りに立てて先だって襲撃に失敗した屋敷を再度訪れ、侵入を試みて失敗した暁には火を放って逃走。結局ぼや程度にしかならなかったものの、とりあえずは満足した模様のレックス君。
でもこの程度じゃ小学生の嫌がらせだぞ…いや、ヤバイのは確かだが。
>そしてあっけない結末
レックスが村に帰ってくるまでにも商人も着々と準備を進めていたようで、彼の店の前に何やら土台が築かれているではないか!
どうも例の商人は店を構える腹積もりのようで、ジャキーンとしても特に断る理由がなかったのでとんとん拍子に話が進んだ次第。
わかっているのに手が出せないというお約束に嫌な状況は急転直下収束に向かう。
レックスの店が再建され、いよいよ営業再開を明日に控えたところで事件は発生した。
夜になって心配性のジャキーンは、またも見回りに出かけるとのたまう。こちらとしては願ったり適ったりの状況といえなくもないが、そんな腰の軽いことでいいのか?とも思った次第。
何やらかやでPC様は一同に会し、緊張感を含みつつ夜は更けて行く…と、東側から例の商人が道を歩いてくるではないか!
こんな夜更けに何をしにきたものだかと訝しげに見守るPCたちと当然のごとくでくわした彼は、詰問するPCたちに建築中の店が気になって様子を見にきたのだとしれっとして言ってのける。
と、その時…
シーマ「…彼、危ないですよ(ボソッ)」
えっ?とばかりに一同身構えた刹那、道の南側に直径2m近くはあろうかと思われる穴が空き、触覚と複眼を持った黒い頭がにゅっと現れる。
穴に一番近いのは商人!で、出てきたジャイアントアントに襲われあっという間に虫の息。後から這い出てきた連中も含めて一毛打尽に皆殺しにしたものの、ついにくるべきものがきたとばかりに一同顔を見合わせる。
これで次のシナリオは確定したね♪
シーマの手当てを受けようやく回復した商人だったが、もうこんな村にはいられんと撤退を匂わせる発言をした。その言葉の端々に誰かに利用されていたという風なニュアンスが見え隠れし…とたんにどこからともなく数本の矢が飛んできて、哀れ商人は帰らぬ人となったのでありました。
シーマが思うところあって覚えていたスピークウィズデッドの呪文で彼とリングとの関係を聞き出し、首謀者死亡にてかなりグレーゾーンながらも一件は落着となったのでした。
リングとの関係を知り受け取った付け届けの処理に困ったジャキーンは、絵画の売却をレックスにまかせブローチはちゃっかり隠匿。後のパーティー会場に着けていくあたり何というか『やってくれたな!オルソン!!』状態である。
後々聞いた話によれば、メルドンは大事な一人娘の教育費用としてまとまった金が欲しかったので、例の商人と取り引きの交渉をしていたとのこと。フォースが彼の愛娘(後に『アロア』と命名)を弟子にとると約束したことでこれは解決し、遅れ馳せながら村におけるフォースの立ち位置も見えてきた模様(ね、先生!)。
レックスはちょっとした儲け(人集めのリベート)を手にし、ジャキーンも村の体裁が整ってきたと喜ぶことしきりといったところで、セッションは終了と相成ったのでした。
(シナリオ終わって)
今回に関しては反省しようにも反省するためのネタが思い出せないため、もっと記憶に残るような話作りを心がけましょうということで決定。
もちろん、それが簡単にできれば苦労はしないのだけどね…(Sigh)
元来忘れっぽいDMだからこそここにこうして記録を残しているのだが、このシナリオほど記憶に残っていないのもある意味珍しい。
特に最後の襲撃のシーンがまったく思い出せなかったあたり、心配を通り越してどうでもいいやといった気分にさせられる。御助言いただいたPLたち(特にDo!)に感謝!
もっとも、ラストのシーンで重要なのは襲撃そのものではなく、アリに殺されかけた商人がネタだらしをすることだったりする。
実はこのアリの襲撃は、第2話で出たワンダリングモンスターを今まで引っ張っているのはご承知の通りだが、ここでの登場はセッション中にいきなりひらめいたことで、それをすぐに実行してしまうあたり恐いもの知らずもいいところである。まあ、これで次回のネタが(半ば強制的に)決定し、心の準備が微妙に整っていないというスリリングな(?)状況で起こすべきイベントをこなせるわけで、こちらとしても次回の指針があるほうがやりやすいわけで。
以下、次回を待て!
「レックスさん、大変だったわねぇ…」
「あのお方と会見するよかマシじゃないの?結局たいしてお金使ってないし」
「それ言ったらあたしたちだって…(Oops!)」
「ま、さっさと終わらせとこ」
「では、次回をお楽しみに!」
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